もともと子供はひとりかなと思っていたけれど、長女じぇりのお友達と遊んでいくうちに「兄弟もいいものだなぁ」と感じ始めていた頃…。
妊娠の兆しがありました。
二回目の出産だしと、ゆったりした気持ちで病院に行ったところ。
突然の双子妊娠に、私はパニック状態。
でも先生はどんどん話を進めていきました。
先生「双子を育てるには両親二人だけではとても大変です。頼れる親族は近くにいますか?」
私 「…母が近くにいますが」
先生「それから、当院では双子の出産はできません。NICUが二台確保できないと双子を出産できないんです。
近くの病院に紹介状を書きますので○病院と△病院と□病院のどちらにしますか?」
たくさんのことを一度に言われても、うちには車はありません。
夫のみーとさんにも相談しないといけないし、母にも助けをお願いしなくちゃいけない。
でも先生はもう紹介状を書こうとしていました。
なんとか冷静さを保ちながら頭をフル回転させ、車がなくても徒歩で通える病院を選びました。
みーとさん(夫)になんて言おう。
喜んでくれなかったらどうしよう?
じぇり(長女)もまだ幼稚園なのに、突然双子だなんて。
じぇりにはつらい思いをさせるかもしれない。
いつも助けてくれる母だっていつまでも元気とは限らないし。
仕事も続けられなくなるかもしれない。
経済的に三人も養える?
本当にこのまま産んでもいいの?
私は決断できませんでした。
情けないけれど誰かに決めてもらいたい気持ちでいました。
どちらを選んでも受け入れられないような不安を感じながら、夫に電話をして双子妊娠を報告しました。
私「も、もしもし」
夫「あ、こちょ(私)?どうだった?大丈夫?」
私「あ、うん。体は大丈夫なんだけど…あの…。」
私「えっ…ふ、双子なんだよ?すごいの?」
夫「いやーすごいっていうか、大変なのはこちょだから勝手なことは言えないんだけど。
なんていうか、こちょ(私)も漫画家だし、俺も編集業で普通の仕事じゃないし」
まだまだこれから不安はあるけれど
この人とならきっとやっていける。
そう確信した日でした。