子供が1~2歳になって、いろいろと要求するようになってとにかく思ったことは「こんな理不尽な人とは接したことがない!」ということです。
相手の意向はいっさい無視で自分の欲求を通そうとする、要求が通らないと泣くなんて、今まで普通にしてきた友達づきあいではありえない状況ですよね。
そんな状況に遭遇するたびにイライラしてたわけですが、「でもしょうがないよなあ、まだ2歳だし」とふと思った時にはっとしました。
「私、2歳児相手に何を本気で怒ってるんだろう!」と。
だって生まれてきてまだ2年、わけが分からなくて当たり前、という当然のことに気づいたわけです。
そういうふうに考えると、子供に対してイライラするのがアホらしくなってきます。
だって子供より自分の方が何十年も人生経験があるんですよ。
本気で腹立ててどうする?って話です。
渾身の手作りコロッケよりレトルト食品が大好評…(笑)育児ってそんなもの!
7,735 View家事、育児、仕事、人間関係…。複雑に絡み合うママ業の大変さから、ひとときホッとすくい上げてくれるような書籍『「ずぼら」ママでも、結局すべてうまくいく!』(三浦直子・著、クローバー出版)より、とっておきのお話を4回にわたりお届けします!
子育ては、ずぼらなぐらいがちょうどいい
だいたい子育てって力を入れるほど空回りするんですよね。
子供が生まれたばかりの頃は右も左も分からないので、離乳食のレシピどおりにほうれん草をゆでて、つぶして…なんて一生懸命作っていました。
でも、気合いを入れて作ったものほど食べてくれない!
それなのにレトルトの離乳食の方がよく食べたりして脱力したことが何度あったでしょうか。
小学生になってもそれは同じです。
仕事が忙しい時の夕飯は、ご飯にマグロのっけただけのマグロ丼とか、ご飯だけ炊いて、あとはお惣菜を買ってきてインスタントのわかめスープをつける、みたいなずぼら食ですが、余裕がある時に頑張って手作りコロッケなど作ってみました。
コロッケって華がないわりに、じゃがいも潰したりひき肉を炒めたり、けっこう手間がかかるんですよね。
それなのに息子に残され、それ以来、「二度とコロッケなど作るまい!」と心に決めたものです。
その一方、「今日の夕飯、めちゃくちゃうまい!」と息子に大好評だったのがクックドゥの回鍋肉だったり。
本当に手間をかけるだけ損…。
食事だけに限らず、世の中にはテレビや雑誌やママ友情報など、いろんな子育て情報が溢れています。
赤ちゃんの頃からベビースイミング教室に通うとか、幼児の頃から英語教育をするとか。
そういう私も「小さいうちから水に慣れさせねば!ママ友も作らなくちゃ!」というプレッシャーもあってベビースイミングに通わせたりしました。
小学生になった今、水泳の才能をめきめき発揮しているかといえば…、「コーチがコワイから行きたくない」と、3年生でスイミングを辞めてしまいました。
本当にあの努力はいったい何だったんでしょうか…。
うちの息子はまだ小学生なので、私も子育てについてエラそうなことは言えませんが、今のところ「小学生なんて学校で楽しくやっていて、普通に授業についていければオッケー」ぐらいに思っています。
サッカーを習わせているのも、サッカー選手にしようというわけではなく、ただ単に有り余る小学生男子の体力を消耗させるためです。
母乳がいいだの、離乳食は手作りだのに始まって、世に溢れる子育て情報には振りまわされず、「自分はこれで行く!他は知らん!」と堂々とずぼらを貫くことが大事です。
情報が膨大すぎていちいち気にしていたらきりがありません。
親も子供も人それぞれなので、子育てに正解なんてないんだと思います。
自分に合ったやり方を選べばそれでいい。
どんな母親も母親業をやっているだけで十分頑張っていると思うし、みんな好きなようにやればいいんです。
(編集:コノビー編集部 阿部麻美)
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