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ピンクにリボン…マタニティグッズに感じた違和感 / 2章

ピンクにリボン…マタニティグッズに感じた違和感 / 2章のタイトル画像

妊娠したものの、「かわいい」とか「うれしい」よりも不安な気持ちが大きい。周りからはお母さん予備軍みたいに扱われるけれど、まだ母性って何かよくわからない…。


子どもを産んだら、
これまでの自分とまったく別ものの
「お母さん」という存在に
ならなくてはいけないのではないかと思って
妊娠をためらっていたが、
昔からの友人が自然体で母になっていく姿を見て、
私自身も子どもを産む決心をした。

妊娠して期待される「お母さんらしさ」

ピンクにリボン…マタニティグッズに感じた違和感 / 2章の画像1

しかしいざ妊娠してからも、
世間もしくは自分のイメージする
「母親像」との折り合いについて
悩むことは多かった。

たとえば、妊娠していると伝えた途端、
周りから「お母さん予備軍」として
見られるようになったと感じることがあった。

安定期を迎えるころから徐々に職場のひとにも
妊娠していることを伝えたのだが、
同僚からたびたび

「胎動とか感じると、どう?」

と聞かれた。

みんな妊娠を伝えてから色々と気遣ってくれていて
悪気などないことはよく分かっているのだが、

「お腹の子どもがかわいい」とか
「愛おしい」とか、

いわゆる母性的な答えを
期待されている感じが伝わってきて、
返答に困った。

正直に言って、私自身は、
我が身に起きているダイナミックな変形や、
体調不良や、内臓が蠢くような胎動の感触に
何ヶ月も戸惑い続けていて、
なかなか純粋に「かわいい」と言える
心境ではなかった。

私本人が戸惑っているのに、
周囲は私から、お腹の子どもを想うような言葉、
心境の変化があるような発言を引き出して、

簡単に「すっかりお母さんだね」と
結論づけたがっている
ように思えて、
複雑な気持ちだったのだ。

もともとの私の性格(とくに母性的ではない)を
知っているはずなのに。

それとは関係なく
「まもなくお母さんになるひと」
としての発言を当然のように期待されることに
反発したくもあり、

また同時に、期待される
「お母さんらしい心境」ではない自分は
どこかおかしいのではないか、
ちゃんと母親になれるのかと不安にも思った。


マタニティマークっぽくない私

ピンクにリボン…マタニティグッズに感じた違和感 / 2章の画像2


他にも妊娠中の女性にまつわる
イメージに関しては、
出産するまでもやもやすることが多かった。

まず、マタニティマーク

私はこのマークの「妊娠しています」と
知らせる機能自体には賛成だし、
実際着けていたことで
体調の悪いときに席を譲ってもらえたりと
恩恵にもあずかった。

自分が妊娠していないときでも、
そばに立っているのが妊婦だとわかれば
席を譲ったりしやすいので
できるだけ着けていてくれると
ありがたいと思っている。
(妊婦かと思って違った場合いたたまれないから)

しかし、このマークの
「お腹の赤ちゃんを思って微笑む」
というイラストが
自分だとはどうも思えなくて
違和感を持ち続けていた。

妊娠中、もちろんお腹の中で育つ命を
意識することは多かったし、
どうか無事に育ってほしいと
願ってもいたけれど、
胎児に対する私の姿勢としては

「かわいい、愛おしい」というよりも、
「恐る恐る、おっかなびっくり」


というほうが近かった。

いつになったらこのイラストのような
母性あふれる心境になれるのか、
もう臨月だというのに
どうもこういう感じじゃない自分は
何か間違っているんじゃないかと思いながら
マタニティーマークを着けているのは
居心地の悪い思いがした。

私は、「マーク」なんだから、
若葉マークやシルバーマークのように、
マタニティマークもただの記号として
眺められるものであったらいいのに
と思っている。

自動車の免許を取りたてであることを
示す若葉マークに、
車の運転におどおどしたり
焦ったりしている人のイラストを
描く必要がないのと同じように、
マタニティマークも、
妊婦の妊娠についてのスタンスを示す
必要はないのではないか


電車の優先席に貼ってある
シンプルなピクトグラムみたいなものになると
少し気が楽だなと思う。


ピンクもリボンも似合わない妊婦

この記事を書いた人
菅原那由多の画像
菅原那由多

「私は、私のままで、母になりたい…。」

はじめての妊娠、出産、そして、母になったわたしには、
「一般的な母親像」との葛藤がたくさん待っていた。
誰でも...

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