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「預ける=かわいそう」は大人の勝手な発想。保育園入園で始まる新しい親子の関係性とは

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スタッフやインストラクターが交代で執筆しているマドレボニータの連載。保育園の入園が決定する時期。ほっとする一方で、子どもと離れて過ごす生活が始まることに、不安を覚える人も。今回は、保育園に入ってからの親の関わりや子どもの成長について、自身も4人の子どもをもつ産後セルフケアインストラクターの吉田紫磨子が語ります。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11017004729


こんにちは!マドレボニータ・産後セルフケアインストラクターの吉田紫磨子です。

保育園への入園が決まってくる時期になりました。「保育園入れた」「保育園落ちた」と、SNSでも様々な声が飛び交っていますね。

保育園全入を可能にする仕組みが整うことを、四人の子の母としても、産後女性に関わる仕事をする身としても、切望しています。

365日一緒にいたくないの?

さて、保育園に入園しようとする際に、こんな言葉を受けたことありませんか?

「え、赤ちゃんこんなにかわいいのに、ずっと一緒にいたいって思わないの〜?」

以前、保育園ワークショップを開いた時にも、周りからそう言われて傷ついてしまった、本当に預けていいのかな、って思ってしまった、という声がたくさん聞かれたのです。

実際、わたし自身も娘を保育園に入れる時に言われたことがあり、気持ちが揺らぐ…まではいかなかったけれど、かなりモヤモヤとした思いが残りました。

親としての愛情不足?

「赤ちゃんと一緒にいたいと思わないの?」そう問いかける側は、単純に自分が離れることを体験していないから驚いているだけで、たぶん悪気はないのでしょう。

しかし、そんな無邪気にも思える一言で、
「こんな小さい赤ちゃんを保育園に預けようとするなんて、わたしは親として愛情が足りてないのかな?」と、罪悪感をもつ人も多いのです。

「一緒にいられなくなる」は本当?

このように、子どもが保育園に通うことで、「一緒にいられなくなる」という漠然とした感覚をお持ちの方も多いと思います。しかし、本当にそうでしょうか?

 保育園から帰ってきたら、一緒にお風呂も入ったり夕ご飯を食べたりするでしょう。
子どもたちは、わたしたちにぴったりくっついて眠り、翌朝はわたしたちの声で目覚めるでしょう。

保育園への道を、始めの頃はバギーや抱っこで、そしてだんだん手をつなぐようになり、おしゃべりしながら一緒に歩いていくはずです。

春夏秋冬の移り変わりを感じながら保育園を行き来する道は、きっと、かけがえのない思い出として長く残っていくと思います。

日中ずっと一緒にいてくれるのは保育士さんですが、実際に子どもと共に過ごす時間は、やはり、親であるわたしたちのほうが、断然長いのです。

保育園に預けるからといって「一緒にいられなくなる」と思うのは、漠然としたイメージからくる誤解です。
もちろん、出産時から今日まで、24時間毎日一緒の生活を送ってきたのですから、「離れてしまう」と感じるのも当然かもしれません。

しかし、そのように互いが密着した生活から、別々に過ごす時間も一緒に過ごす時間もある、より豊かな生活へと、そろそろシフトしてもいい時期なのではないでしょうか。

「親と一緒にいない時間」は子どもにとって貴重

10年以上産後セルフケアインストラクターをしてきて、その間に教室に来るたくさんの赤ちゃんを見てきました。赤ちゃんたちを見ていると、「赤ちゃんと言っても一人一人の個性があって、独立した人間なんだな」といつも感じます。

産後ケア教室でキルトマットにごろんとしている2〜6か月の赤ちゃんは、ただお人形さんのように寝ているわけではありません。

隣の赤ちゃんのことをじっと見つめたり、手を伸ばしてつなごうとしたり。また、普段とは違う景色がおもしろいのか、身体の向きを変えようとして、一生懸命、寝返りに挑戦したりもしています。

また、保育園でも、0歳児は0歳児なりの交流があります。しゃべれなくても、目や耳や身体の感覚でおしゃべりしているような様子を見せます。

たとえ1歳児でも、0歳児の頭をなでたり、お兄さんお姉さんらしく振る舞ったりもするのです。親と自分というひとつの関係性だけでなく、保育士や友達と、それぞれの関係性を築いていこうとしています。

こうした動きは、親がいない時間だからこそ生まれます。「家では甘えん坊だけど、保育園だと頼もしいお姉さん、お兄さん」というのは本当によく聞く話。豊かな関係性の中で、子どものさまざまな面が育っていくのです。

親としての愛情に自信をもって

「親としての愛情が足りないから、預けようとする」のではありません。

少し思い出してみてください。
妊娠した時、出産したあと。「働く」ことを改めて選択し直したり、子どもを預けて働くかどうか葛藤したり。

「働こう」と決めてからも、通園可能な保育園を調べ、見学に行き、我が子が快適に過ごせる保育園を一生懸命探したのではないでしょうか。

保育室の広さはどうだろう?周りの環境はどうだろう?園庭がある園と公園に近い園だとどっちがいい?話してみたら先生方が明るくて優しそうだ…ひとつひとつ、子どものことを考えながら検討を重ねてきたのではないでしょうか。

また、入園が決まったらひとつひとつ(けっこうたくさんあります!着替えの準備、お名前書き、シーツの名前つけ…)手を動かしながら準備していきます。

そうした行為は、愛情なくしては決してできないこと。
どうか、自信をもって、4月からの新しい生活を迎えてほしいと思います。


筆者:吉田紫磨子/マドレボニータ産後セルフケアインストラクター
再構成:八田吏 NPO法人マドレボニータ


(編集:コノビー編集部 橋本さやか)

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NPO法人マドレボニータ

マドレボニータとはスペイン語で「美しい母」の意。「美しい母がふえれば、世界はもっとよくなる」をキャッチフレーズに「子育ての導入期」という最も不安定な時期にある女...

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