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公開 2016年03月18日  

「いつかお化粧をするようになる君へ…」パパが4歳の娘に贈った手紙に考えさせられる

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アメリカに住む1児の父親であるケリー・フラナガンさんが「真実の美しさ」を伝えたいと娘に送った手紙が話題になっています。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10154002213

化粧品売場は、世界で一番抑圧的な場所?

当時4歳の娘の父親だったケリーさんは、ある日友人から「化粧品売場は世界で一番抑圧的で人をふさぎ込ませるような場所だ」と聞かされました。

どういうことか分からなかったケリ―さんは、実際に家の近くにある化粧品売り場に足を運んでみることにしました。

そこで、ケリーさんは友人の言葉の意味を理解します。

化粧品売り場には、

・手頃な価格でゴージャスに
・アンチエイジング
・完璧な美しさ
・あなたの夢を選んで
・一瞬で若さを取り戻す


など、女性を惹きつける強烈なキャッチコピーで溢れていたのです。


きっと娘も成長したら、この化粧品売り場に行くようになるんだろう。

そう思った時に、娘には「自分らしい美しさ」を見つけてほしいと、ケリーさんは心から思ったそうです。

いつかお化粧をするようになる君へ

そこでケリーさんは娘さんに向けて手紙を書くことにしました。

ご本人に許可をいただいたので、一部ご紹介します。

■Brilliant Strength(光り輝く強さ)
光り輝く強さを持った人になってね。
でもそれは、君の爪がキラキラ輝くということではなく、「心がキラキラ輝く」ということ。
自分とはどんな存在であるか、自分自身でしっかり理解してね。
そのことがこれから先なにがあったとしても、きっと君を助けてくれるはずだよ。

■Choose your dream(自分自身で夢を見つけて)
夢を持った人になってね。
でもそれは、デパートの棚にはなくて、君の中のまだ静かな場所にあるってことを忘れないで。
本当の夢はそこで眠っているよ。
もしその夢が見つかったときは、希望を持って追い求めてほしい。

■Naked(ありのままのあなた)
ありのままのあなたを認められる人になってね。
世界は君がありのままでいられないように邪魔をしてくるかもしれないけど、どうか思い通りにはさせないで。
自分自身を認め、さらけ出し、そのリスクも受け止めれる人になってほしい。

■Infallible(確実なものなんてない)
確実なことなどこの世には存在しないことを、忘れないで。
でもその中でも、君が自分自身や君の周りの大切な人の中に「確実なもの」を見つけていってほしい。

■Age defying(=心を若く)
歳を取れば、君の肌にもしわはできて、若さは失われていくけど、「心の若々しさ」だけは失わないでね。
人生を楽しめば、心はずっと若く保たれていくはず。

■Flawless finish(君の人生をステキなものに)
君の「完璧ば仕上がり」は、君の今の顔がどうとかで計れるものではなくて、
君の人生最後の日に、どんな世界が見えるかってことなんだよ。
君は賢い。色んなものを吸収し成長してねそして成長した君は、周りの人を幸せにできると信じているよ。


フリルがついているものとピンク色のものが大好きな小さな君も、成長したらお化粧をするようになるだろう。
そしてそれが君にとって大切なことになることもよく分かっている。

でも忘れないでほしい。
君の最も美しいところは、君の内側にあるということを。

心をこめて
パパより



Brilliant strength. May your strength be not in your fingernails but in your heart. May you discern in your center who you are, and then may you fearfully but tenaciously live it out in the world.

Choose your dream. But not from a department store shelf. Find the still-quiet place within you. A real dream has been planted there. Discover what you want to do in the world. And when you have chosen, may you faithfully pursue it, with integrity and with hope.

Naked. The world wants you to take your clothes off. Please keep them on. But take your gloves off. Pull no punches. Say what is in your heart. Be vulnerable. Embrace risk. Love a world that barely knows what it means to love itself. Do so nakedly. Openly. With abandon.

Infallible. May you be constantly, infallibly aware that infallibility doesn’t exist. It’s an illusion created by people interested in your wallet. If you choose to seek perfection, may it be in an infallible grace—for yourself, and for everyone around you.

Age defying. Your skin will wrinkle and your youth will fade, but your soul is ageless. It will always know how to play and how to enjoy and how to revel in this one-chance life. May you always defiantly resist the aging of your spirit.

Flawless finish. Your finish has nothing to do with how your face looks today and everything to do with how your life looks on your last day. May your years be a preparation for that day. May you be aged by grace, may you grow in wisdom, and may your love become big enough to embrace all people. May your flawless finish be a peaceful embrace of the end and the unknown that follows, and may it thus be a gift to everyone who cherishes you.

Little One, you love everything pink and frilly and I will surely understand if someday makeup is important to you.

Where are you the most beautiful?

On the inside.

From my heart to yours,

Daddy

本当の美しさってなんだろう?

私たちはつい目に見える部分の美しさばかりに気を取られてしまいがちですが、本当の美しさとは何なのでしょう?

ケリーさんの手紙を読んでいると、子どもたちは元来美しさを最大限に持った状態で生まれてきているのではないかと思えてきます。

子ども達の隣りにいる私たち大人が、そのことを忘れずに子ども達と接していきたいですよね。
そして自分自身の美しさにも、もう一度目を向けていきたいものです。

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