大人は固定観念にとらわれている！？「女の子らしくして」という指示に、少女がとった意外な行動とは？

アメリカにあるP&Gという会社がキャンペーンの一環としてしたある実験をしました。

その実験の内容は、数名の男女に「女の子らしくしてみて下さい」という問いかけをしを、実際にアクションしてもらうというものでした。
成人女性、成人男性、男の子、そして女の子。
それぞれどんなアクションを見せてくれたのか…。

皆さんきっと本当の「女の子らしさ」とは何なのかを考えさせられるはずです。

手を左右にふりふり振りながら、内股で走ってみたり、

手を自分に寄せて、なんだかぶりっこをしているような走り方をしてみせます。
演じている成人の女性や男の子の表情もなんだかやる気がなかったり、恥ずかしそうにしているのも印象的。

次にこんな問いかけをしてみると、大げさに声を出しながら弱々しくパンチをしてみせます。

また「女の子らしく投げてみてください」という問いかけに対しては、なんともやる気がなく「そんなことしたくないわ。」というセリフが聞こえてきそうな表情で投げるマネをしています。

成人女性、男の子、成人男性、どのリアクションを見ても、世の中のいわゆる「女の子らしい」というステレオタイプのイメージは

・ぶりっこ
・内股
・やる気がない
・運動が苦手

というものなんだということがよく分かりますよね。

「女の子らしく走ってみてください」

「女の子らしく投げてみてください」

「女の子らしくパンチしてみてください」

女の子に成人女性や男の子たちにしたのと同じように問いかけをしてみたら、どうでしょう。

・腕をいっぱい動かして走る
・一生懸命投げる
・思いっきりパンチする

彼女たちは、まったく別の方法で「女の子らしさ」を表現したのです。

そこで、ひとりの女の子に、
“私があなたに「女の子らしく走って」と言った時、あなたにとってそれはどういう意味だと思った？”
と聞いてみると、驚くことに女の子はこう答えたのです。

“それは、できるだけ速く走るっていう意味でしょ？”


ぜひ、その言葉を述べている女の子の表情と女の子たちの姿を動画でご覧ください。

皆さん動画を見て、何を感じましたか？
私は今まで自分の考えていた「女の子らしさ」というものの概念を覆されました。

動画の中で「もし女の子が、女の子らしくしなさいと言われていたらどうする？」という質問に対して、こんなふうに答えている女性がいました。

「『あなたらしく、そのままでいなさい』と言うわ。
そう！私（あなた）は女の子らしくキックしているし、女の子らしく泳いでいる。
そして、女の子らしく歩いてもいるし、朝だって女の子らしく起きているわ。
だって私（あなた）は、“女の子”だもの。」

この女性が言っているように、ありのままの状態でいるということが、その子（その人）にとっての「らしさ」になるという考え方ができるようになると、世の中の見え方が変わってくると思います。

・男の子らしさ
・子どもらしさ
・お兄ちゃん/お姉ちゃんらしさ
・お母さんらしさ

…私たちの周りには、実にたくさんの「〇〇らしさ」が溢れていてます。
そしてそれを常識・一般化という枠に押し込めて、捉えていなかったでしょうか？

「らしさ」という意味について改めて考え直し、眼の前にいる人を大切にしながら、過ごしていきたいものです。