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自分で自分にOKが出せる「根拠のない自信」が育つ環境とは〜子どもの遊びと育ち(心編/自己肯定感)〜(2ページ目)

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日本は自己肯定感の低い子どもたちが多いと聞きます。その原因がどこにあるのかはっきりとは分からないものの、子どもたちが遊ぶ現場にいて感じることはたくさんあります。豊かに遊ぶ経験を持った子どもたちに共通している”根拠のない自信”とは?遊びが子どもたちの心の育ちにどんな影響をもっているのか。エピソードを交えながら紹介していきます。

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Aくんが遊び場に通い始めて1年を過ぎたころには、依然として、他の友だちに他の遊びに誘われても「おれはできないからいいよ」と言って、少し離れて見ているだけでしたが、一緒に野球をした経験がある友だちとであれば、少し話ができるようになっていました。



Aくんが鬼ごっこやトランプなど、野球以外の遊びを他の子どもたちと一緒に楽しむようになったのは、それからさらに数年後のことです。



最終的には、自分から声をかけて、野球や他の遊びに子どもたちを誘うこともできるようになりました。Aくんを中心とした子ども集団ができることなど、当初からは考えられなかったのですが、確かに長い月日の中でAくんは何かしらの殻を破り、自らを成長させる機会を掴んだのでした。この変化は劇的な変化ではありませんでしたが、着実に積み重なっていった変化でした。



初めて会った時からしばらく経って知ったのですが、Aくんは遊び場のある学区に住んでいるわけではなく、土日だけ、電車に乗って遊びに来ていたのだそうです。当然、遊び場の周辺に見知った友人がいるわけでもなく、「遊び場がある」という話を頼りに一人で遊びに来ていたのです。



そこにどんなスタッフ(大人)がいて、どんな子どもたちが来ているのか全くわからない状態で、同い年くらいの子どもたちに声をかけるのは誰だって尻込みしてしまいますよね。遊び場に初めて来た当時小学2年生のAくんにとって、唯一自信を持って遊びきれるものは、スタッフとやる30分の「野球」だけだったのかもしれません。

子どもの遊びを見守り、「待つ」ことで生み出せる環境がある

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何が楽しいかを決めるのは、遊んでいる子ども本人です。「上手にできたね」や「すごいね」といった声かけは子どもにとって嬉しいものではありますが、本来は誰かに認めてもらいたくて遊んでいるわけではなく、ただただ「楽しくて仕方がないから」遊んでいるのです。



こういった夢中で遊んでいる状態の子どもは、自分自身の満足をたくさん感じられる体験を重ねています。満足の基準は、一人ひとりの子どもの中にあります。泥だんごであれば、光るほどに綺麗に磨くことに満足を覚える子もいれば、数をたくさんつくることに一生懸命な子もいます。また、つくった泥だんごを食べ物に見たてて遊ぶことで、盛り上がる子など…、楽しみ方は人それぞれです。



このように、「自由」に遊ぶことができる環境は子どもが自分の人生の主人公として輝くためになくてはならない大切なものなのです。



親も、幼稚園・保育園の先生も、街ゆく人も、みんなが忙しい現代社会。子どもたちが自分自身で「遊びきった!」と思えるだけの経験を積み、その積み重ねの中で確かな自己肯定感を育んでいくためには、何かを与えたり関わることを考える前に、まずは大人の方が余裕を持ち、少し「待つ」こと。それ自体が、実は立派な環境づくりになっているのです。

次回のコラムでは

ただ、「少し待つ」というのが難しいんですよね。分かっていても、なかなかできないということがあると思います。



次回は「子どもの遊びと育ち(心編―自己肯定感)」の第2弾として、自己肯定感を育むための子育ての具体的なコツ(親同士の関係性づくり、ナナメの関係)について、私自身の主夫生活でのエピソードを紹介しながらお話していく予定です。お楽しみに!

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この記事を書いた人
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関戸博樹

フリーランスのプレイワーカー
特定非営利活動法人 日本冒険遊び場づくり協会 理事

大学で福祉を学ぶ中、「全ての人が元気になれる地域をつくる」ことを仕事に...

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