今となっては、懐かしい話です。
出産も十人十色。
私はこんな出産でした。
妊娠中、(体重12キロ増加‼︎以外に)なんら問題なく陣痛が来た私は、出産というものを少し甘くみていました。
病院に到着して、4時間程で子宮口は全開となり、初産にして順調な滑り出しだったのですが…‼︎
分娩台に上がってから、息んでも、息んでも、わが子の頭が出て来ず…‼
21:00頃に分娩台に上がった時には、週末ということもあり、産科の先生1人、看護婦さんが1人付き添っていてくれたのですが…
そこから、意識が飛び、目を開けると
…1人…また1人…
と、先生が増え、朝6:00には狭い分娩室に
先生5〜6人おる!看護婦何人もいおる!!
と、いう状態でした。
意識が朦朧とするなか、目を開く度に増えていくお医者さんの数に、ただ事ではないと察しました。
そこから、自然分娩のラストスパート!
先生『会陰切開!!』
(会隠切開は切られても痛くないし、いつ切られたか分からない~と云う噂を聞いていたのですが、何も言わずに切られたのですが、切ったタイミングも分かりました。痛みもがっつり有りました。)
先生『はい、タコさん!息んでー!』
先生『うん、こりゃ、頭引っかかってでないな。吸引!』
私 (出ないんかいッ!ってか、吸ッ吸引だと!!)
そして、吸引の準備が整い、器具がセットされ…別の先生が私のお腹に乗り…
再びの……!
先生『はい、タコさん!息んでー!!』
私「はいーーーー!!!!」(だりゃーー!)
お腹の上の先生(うぉりゃーーー!)※思いっきりお腹押してくる。
私(!!!!!!!!!(苦しすぎて息出来てない。))
先生『うーん、出ないなぁ…。もう少し頑張ろ!』
それを、何度か繰り返した後に…ピエロの様な人相の先生が現れました…
(のちに、偉い先生と知ります。)
ピエロ先生は到着するなり、私の血液を検査に回し、結果をみるやいなや
『タコさん、声聞こえますか?赤ちゃんね、ちょっと酸欠状態なんだ。だから緊急帝王切開しますね!』
と。
朦朧とする意識と、激痛のなかで、危機的状況であることを診断されました。
そして、緊急帝王切開で娘が産まれ、娘はそのままNICUがある別の病院へ搬送されて行きました。
その後、低酸素状態だった娘も回復し、今は元気に走り回ってます。
難産に陥った原因は、子宮に何か菌が入り、うまく赤ちゃんを押し出す事が出来なくなっていたそうです。(お産中の血液検査でわかったそうです。)
初産にして、自然分娩→会陰切開→吸引分娩→緊急帝王切開。と
お産のフルコースを味わい、お産を甘くみていた自分を殴り飛ばしてやりたくなりました…。
今、こうして体験談を話せる幸せを噛み締めています。
ライター:タコ