会陰切開(えいんせっかい)は、医療行為なため、必要時に医師が行います。必要時というのは、お産が長引いて赤ちゃんが苦しそうになっていたり、赤ちゃんが通るほどには、十分におしもの皮膚の伸びが見込めなさそうな場合、裂傷がひどくなりそうな場合などを指します。局所麻酔をして行うことが多いですし、産まれる直前の陣痛の時に行いますので、痛みはほとんど感じないそうです。
会陰切開(えいんせっかい)と会陰裂傷(えいんれっしょう)、どちらがいいの?その違いと対策は?
10,013 Viewお産も心配だけど、会陰切開(えいんせっかい)と会陰裂傷(えいんれっしょう)、これも気になる心配事ですよね。どちらも、お産の際に会陰部(おしも)にキズが入る状態を指します。「切られる」とか「裂ける」と聞いて、怖くない方はいないことでしょう。
どんなものなのか事前に知ることで、少しでも不安を解消しておきましょう。
会陰切開とは
会陰裂傷とは
会陰裂傷(えいんれっしょう)は、赤ちゃんが産道を通る過程で、自然におしもの皮膚が裂けることです。自然にできるキズは、皮膚の一番薄い部分が裂けるのです。和紙が水に濡れると、薄い部分がフワッと裂けますよね。会陰裂傷は、そんなイメージです。薄い部分が裂けるので、大きな血管や神経を傷つけることはめったにありません。大きく深く裂けるのでなければ、キズの治りも早いです。
どっちがいいの?
どちらが良くてどちらが悪い、ということはありません。必要なら切る、ということです。逆に言えば、必要なければ切らなくても良い、ということ。
赤ちゃんが元気、ママも頑張れそうという時には、自然に切れるキズ=会陰裂傷のほうが産後は楽なことが多いです。病院によっては、初産婦さんは会陰切開をします、という方針もあるようです。ですが、初産婦であっても、キズなく産むこと、小さいキズで産むこともできます。そのためには、おしもの皮膚の状態が良いことが大切です。
会陰のキズを小さくするために
おしもの皮膚の状態を良くする?ってどうしたら良いのでしょうか。
*肛門の引き締め運動(キーゲル体操)を行って、おしもの筋トレをすること。鍛えられた筋肉は、しなやかで伸びが良いのです。
*冷えを予防すること(お風呂に浸かったり・足湯をしたり)。血液循環の良い皮膚は、柔軟性が高くなります。
*抵抗なければ、会陰マッサージを行ってみること。マッサージをすることで、皮膚が柔らかくなります。
*お産の時は、必要以上に息まず、リラックスを心がけること。力が抜けると、筋肉も皮膚も硬さが抜けます。
キズがない、もしくは小さいほど、産後の痛みも少なく不自由なく動くこともできるでしょう。
上記のことを心がけるとキズが小さくなることもありますので、妊娠中に少しおしもの状態を意識してみましょう。
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