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公開 2015年08月18日  

親子で夜空を見上げてみませんか?夏休みに一生ものの思い出を作ろう

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夏休みに子どもと一緒に外へ出て、涼しくなった宵空の夏の星座を見上げながら気分転換にお散歩してみるのもいいかもしれません。夜空には旬を彩る星々が輝いています。 たとえ雨でも地上の天候にかかわらず、分厚い雲のそのはるか天空でまたたいている星たちをご紹介します。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10143003110

夏の星座たち

初夏から秋口まで、見えやすい星座を紹介します。


8月だと夜の9時頃、南を向いて頭の真上の少し東よりを見上げると3つの明るい星を簡単に見つけることができます。

9月は、宵空でちょうど天頂付近。線で結ぶと長細い三角形ができあがり、これを「夏の大三角」と呼ばれています。



右(西がわ)の青白い星はこと座のベガという星です。3つの星の中で最も明るく輝いています。

こと座は小さな楽器の星座です。 その左(東がわ)の低いところに、もう1つ明るい星がありそれが、わし座のアルタイルです。このわし座は天の神ゼウスが化けた姿なのだとか。



ベガとアルタイルは七夕の星でもあります。 ベガが織姫星、アルタイルが彦星です。

そして、伝説通り二人の間には天の川が横たわっているのです。

ベガとアルタイルの真ん中から北よりに、デネブが輝いています。デネブは「おしり」とか「シッポ」を意味し小さな子どもたちに大人気!



近くの星から、南へ淡い星たちをむすんで長い首が描けたら、その先にアルビレオ、くちばしの星があります。

おなかから両側に星をつなぐと翼をひろげて羽ばたく白鳥の姿が浮かび上がります。これが、「はくちょう座」という星座です。

星の光は小さな旅人

ところで、星の光は遙か彼方からやってきます。その距離はそれぞれの星によってまったく違います。



例えば、ベガは約25光年離れたところで輝いています。(1光年は光の速さで1年かかる距離 1光年≒約9兆4600億キロメートル)

ということは今見上げているのは、およそ25年前にベガを出発した光ということになりますね。

25歳の方は自分が生まれた頃の光だと考えると不思議な気がしませんか?

誕生したころ星を旅立ち、あなたが生きてきたその間ずっと宇宙空間を通り抜けてきた光の粒子が、瞳にたどり着くのです。


我が家の長男が今現在高校1年で16歳。

私たちのもとに生まれてきてくれた小さな命は心身共にすっかり成長し、斜め上の方から私を見下ろしています。

2年生になったら交換留学生として海外の高校に編入したいと今、必死に勉強をしています。



「お母さんがいなきゃ死んじゃう」というほどのママッ子でいつも抱っこばかりでした。

その子が夢を叶えて来年一人で海を渡ったなら、お互い遠く離れた場所でアルタイル(アルタイルは約17光年)を見上げることになります。

抱っこで一緒に見上げたあの夏のアルタイル、あの時生まれた光をしっかりと受け止めたいな、と思っています。


ちなみにデネブは1400光年彼方の光です。 自分や大切な人と同じ光年の星を、探してみるのもおもしろいかもしれません。

夜空を見上げる準備をしよう

夏休みには家族でどこか田舎に出かけ、街明かりに邪魔されずに親子で夜空を見上げるチャンスです!

全国的に星空オシの観光地が増えてきました。星空・ホテルで検索するとチェックできます。

持って行くと便利なのは「ビニールシート」、「敷物」、そして「寝袋」です。

夏でも夜には気温が下がる場所もあります。芝生や砂浜にビニールシート敷物の順で敷き、寝袋の上に寝転がって星を見上げるととても楽ですよ。



赤いセロファンをつけた懐中電灯と星座早見盤、双眼鏡もあるとより楽しめます。

そうそう、お夜食そして蚊避けグッズもお忘れなく…!

子どもがいる場合は特に、星を見る場所に昼間一度行ってトイレや道などの安全確認をしておくことをオススメします。

遠出しなくても、近所でぜひ民家の明かりや街灯が少ない場所を探してみてください。

長男が2歳の頃(2011年11月)のしし座流星群は、流れ星が雨のように現れる流星雨となりました。小さな息子と寒空の下、次から次へと流れる星を見上げました。幼すぎて覚えていないと思いきや、しっかりと記憶していました。嬉しい驚きです。



ココロを大きく動かした特別な経験は、魂の深い部分にしっかりと刻まれているのですね。 この夏、ぜひ一生忘れられないような星空を親子で。

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