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公開 2022年07月28日  

「足が痛い」という理由で学校を休ませていいものか…小学生の母として悩む朝(2ページ目)

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我が家には小学校4年生の男女の双子がいます。
ある日、朝起きると息子が「足が痛くて学校に行けそうもない」と言ったのです。こんなとき、親としてどう対応すればよいのでしょうか…。


モヤモヤの理由


どんなところにモヤモヤを感じたのか。

1つは、今回もし休んだ場合、今後も”休みたい”と言い出すことにつながるのではないか?という点。

そして、2つ目は休むことによる授業の遅れに対する心配です。

保育園時代と違い毎日授業があり、4年生になってからは理科や社会科も始まり、相対的に学ぶ量が増えています。

1日の休みで、遅れを取ってしまうのではないか、というのは懸念ポイントでした。


でも、私の心の中で”本当に”モヤモヤしていたのはそこではなく……

息子は「足が痛いから休みたい」と言っているけれど、それ以外に体調不良らしき箇所はなく、いわば元気に見えたのです。

もしかして、学校に行きたくないのには他の理由があって、そのことが原因で足に痛みが出ているのではないか?(心因性の痛み)

もしくは、本当は足に痛みはないけれど、学校に行きたくないから「足が痛い」と訴えているのでは?という心配をしていたのです。


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休んでもいい。でも本当のことを知りたい。


息子の足の痛みの原因を探る中、頭の片隅では、病院選びも始めていました。

とかく、朝の時間の子の体調不良は脳内フル回転。

頭の中で考えを巡らせつつ、意思決定の連続なのです。


そして

「正直休ませることはできる。でも、もし休みたい別の理由があるのならば、本当のことを教えてほしい」

そう思った私は、その気持をそのまま伝えてみることにしました。

すると息子は

「え? 学校行けるなら行きたいよ。今日は授業で係活動の発表をする日だし」

と言い出したのです。

え?行けるなら行きたいの? 

てっきり行きたくない理由があるのではないか。

と勘ぐってしまっていた私は、想像と真逆の答えに「なんだ、私が心配して先走っていただけだったのか……」と気づきました。

結果、その日は学校を休ませ、自宅で様子を見ることにしました。

午後には足の痛みも落ち着いたらしく、息子も元気になりました。


結局の所、学校へ行けたのではないか?とも思える状態だったのですが、世の中にはお子さんが「学校を休みたい」といった日は無理に登校させず、休ませて過ごしているご家庭もあると聞きます。

また、頭やお腹が痛くてどこへも行きたくない日があるように、足が痛くて今日は休んでいたいという日があっても当然なのかもしれません。

そう考えてみると

「本人が学校へ行けそうもない理由があるのであれば、無理して行かなくていいのかな」

そんな気持ちが芽生えました。

そしてあの朝、息子は「足が痛い」と言っていたけれど、私の中には、どこかで「本当に足が痛いの?」という気持ちがあり、息子の気持ちをそのまま受け止めていなかったことを反省しました。

これから双子たちとは「行きたくない理由を正直に教えてくれて、それを信じることができる関係」を築いていけるといいな。

そんなことを感じた出来事でした。


※ この記事は2024年05月10日に再公開された記事です。

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