母から聞いた、私が小さい頃の祖母の話。
祖母は「子どもだまし」、つまり子どものグズグズをごまかしてなだめすかすことが得意だったそうです。
1~2歳児の訳の分からないグズグズに対し、子どもの気をそらせて泣き止ませる必殺技。
祖母の勢いに飲まれて興味を他に移し、ぐずっていたこともすっかり忘れる2歳児。
そんな思い出話をふーんと聞いていたのですが、実際自分の子が少し大きくなると、訳の分からない要求で色々ぐずられる毎日。
ダメな理由を言い聞かせるも、まだまだ分からない1~2歳児。
別に危険なこと以外は本気で叱りつけて止めさせるまでもないけれど、子どもの言いなりになって要求を呑むのもいかがなものか…
そんな時、「叱る」でも「要求をのむ」でもない第三の選択肢「ごまかす」は何度も役に立ちました。
この「ごまかす」、簡単なようで実際やってみると中々難しい。
私なりのコツは、まず最初完全に子どもから気をそらした演技をすること。
子どもが対象に興味を示してから、初めて声をかける方が成功率が高いです。
中途半端にやると「ごまかそうとしてるな」とすぐ勘付かれます。
子どもは鋭いですね…。
最後にこれも大事なポイントだと思うのですが、私の記憶では物心ついてからは大人たちにごまかされた覚えはなく、「ダメなものはダメ」と言われて育ったように思います。
つまりはちゃんと向き合ってくれたのだなぁと。
(上手いことごまかされすぎて記憶に残ってないだけかもしれませんが)
物心がつくまでの限定技として便利な「子どもだまし」、上手く使いたいものです。
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