「しろふわチーズスフレ」というこの名前をよく覚えておいてください。
いいですか、「しろふわチーズスフレ」です。
このスイーツは、非常に合理主義というか、強いやつ片っ端から集めました、みたいなものです。それを、このスイーツの名前の構成要素から見てみましょう。
①しろ
白いものは正統であり、気品がある。そんなイメージから「しろ」いものを日本人はありがたがる傾向にあります。神道も白装束を身にまとったりしますしね。白レバーなんかも人気です。だから「しろ」という言葉が持つこのなんとなく正義っぽいイメージは意外と深く私たちの中に根付いています。
②ふわ
この企画でも何度か触れていますが、昨今の食品業界は「歯ごたえ」を避ける傾向にあります。現代人の顎が弱くなったからでしょうか。「ふわ」であることはつまり「食べやすさ」を意味します。しかしモノを食べた時の第一声で「食べやす〜い!」という人はあまりいませんから、だいたいの場合「おいし〜い!」となります。結果、食べやすさを通り越して、「ふわ」は見事「おいしい」の仲間入りを果たすことになりました。
③チーズ
おしゃれカフェに行って、チーズと出会わない日はないというくらい、チーズは食文化の様々な場面で登場します。そして多くの場合、チーズはトッピング。ハンバーガーの追加メニューや、パスタ料理の盛り付けに登場します。チーズはこうして、追加されるものとしての立場を築き上げ、結果的に、「チーズが入っているとちょっと贅沢」な気分を演出することに成功しました。さすが。
④スフレ
卵白の膨らむ力をこれほど生かしたスイーツもなかなかないでしょう。もともと「ふわっ」とした食感ではない食べ物を「ふわっ」とさせることが多い昨今、このスイーツは自らが「スフレ」であるということを明記することで「ふわっ」としていることに対して何の違和感も後ろめたさもなく、そこに存在できるのです。スフレは「ふわっ」の代名詞のようなものですからね。
そういう意味でこのスイーツは、ヒットするスイーツの要素を最大限合わせ持った、巨人軍のようなスイーツだと。
ちょっと言ってみたかっただけです。(スイーツ部 わたなべ)
【商品情報】
■お値段:税込150円
■カロリー:231kcal
■購入場所:ファミリーマート小浦目黒青葉台店
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