帝王切開でお腹を切った後、丸1日はベッドに横たわり、痛みで寝返りもできず、管を入れられてトイレにも行けず。
むくみ予防の装置を付けられ、点滴で栄養を摂る状態で、いかにも病人!という感じでした。
1日経って、やっとやっと!
一人でトイレに行けるなら、歩いて良いと言われ、導尿の管を外してもらえました。
すごく痛いけど、動けないよりは良い!と必死にトイレに行きました。
私以外にもヨチヨチ歩いてる産後のお母さんがいる!と思ったら、会陰切開の傷が痛んで歩くのも大変とのこと。
出産、痛いことが多すぎませんか~!?
出産はすごく痛いって聞いてはいましたが、出産後までこんなにあちこち痛いなんて!
と、よそのお母さんとすり足で歩きながら痛みを我慢しまくりでした。(痛み止め飲んでるのに!)
あと、もっとショックだったのが……
産んだ後のお腹も、妊娠5~6ヶ月ぐらいの大きさなんですよ!
そういえば、妊娠5~6ヶ月ぐらいのお腹の人が、授乳室に入っていくのを見て変だなって思ったんですよね。
あれ、妊婦さんじゃなくて、産後のお母さんだったのね!
そして、帝王切開で術前から絶飲食だったわけですが……。
産後も、しばらく栄養は点滴。
無事、面会時間ギリギリに母がプリンやゼリーを買ってきてくれて、数日ぶりに口から固形物を胃に入れました。
プリン、めちゃくちゃ美味しかったですが、やっぱりおやつなので満腹感は得られず。
翌朝の食事を楽しみにして眠りました。
どろどろの米の汁、いわゆる全粥です。
今思えば、離乳食ですね!(笑)
こんな離乳食みたいなおかゆでも本当においしくって、感動しました!
お米の味をしっかり感じて、胃に物が入っていく感覚もなんだか懐かしく感じました。
あたたかくて、美味しくて、きれいに完食したのを16年以上経つ今でも覚えています。
朝は美味しいと感じたおもゆですが、昼には「あれ?なんだか微妙な味だな?」となり、夜には「まずい!」と、完食すらできませんでした。
母に頼んで買ってきてもらったプリンやゼリーを、めちゃくちゃ食べました(笑)
数日たって、豪華な産科食を食べられるようになった時は、美味しい美味しい!と出てくるお料理は全て完食してました。
あれ以来、おかゆ自体が少し苦手です……。
けれど、離乳食を食べてる赤ちゃんも、最初はあの感動を味わっているのかも?
帝王切開でなくても、手術をしたら同じ経験をするかもしれないですよね。
その時は、離乳食に感動する赤ちゃんの気持ちが体験できるかもしれないなと思ったりするのでした。