「子育てはまるで修行だ」そう思っていた私がたどり着いた、“育児のコツ”のありか。のタイトル画像
公開 2016年10月24日  

「子育てはまるで修行だ」そう思っていた私がたどり着いた、“育児のコツ”のありか。

19,023 View

子育てって試行錯誤しながら、親が自分で経験をつまなくちゃいけないもの、というイメージがあるかもしれませんが、わたしはそうは思わないのです。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132107004

子どもを産んだからって、子育ての仕方が分かるわけじゃない。

私は四年前、息子を産んで母親になりました。

そのとき、「子どもを産んだからって、子育ての仕方や子どもの気持ちが分かるわけじゃない。子育てってまるで修行みたいだ。」と、身を持って感じました。


私が子育てを修行のように感じた1番の理由は、つらい気持ちを飲み込みながら「いつか子どもと分かり合える」という気持ちで、耐え続けなくてはいけない時間が、あまりにも長すぎるから。

特に、息子を産んでから1・2年は、言葉でのコミュニケーションもうまく取れないので、子どもの考えていることが分からないし、こちらの気持ちも伝わらないということが多く、いつもイライラしている母親だったような気がします。

当時は、時間がたてば子育ての仕方も分かり、イライラが減るのかと思っていた。
けど、そんなこともない。

一体いつになったら、私は子どもの要望や気持ちを汲み取ることができるのか、そして「あなたに快適に過ごして欲しい」と思っていることが相手(子ども)に伝わる時が来るのか。

まさに私にとって子育ては、
終わりなき修行だったのです。


しかし、そんなわたしをある人が救ってくれました。

そうか、わたしにはこれが足りなかったのか。

今から、2年前。
夏に2歳を迎えた息子は、それはそれは立派なイヤイヤくんでした。

そして、そんな彼のイヤイヤの瞬間が増えれば増えるほど、私の子育て疲労もピークを迎えていきました。

朝起きるとまず、おむつを脱がない。
もちろん服は着替えない。

バナナの皮が上手くむけないと言っては泣き、
ベビーカーに乗りたくないと泣き、
それならばと歩いて行かせるも
「このみちじゃイヤ」と遠回りを指定し、
時間もないので
こちらが拒絶すると泣き…

そんなことが毎日続き、ある日登園した保育園で保育士に、「息子がイヤイヤばかりで困っているんです…。」とついこぼしてしまいました。


でもその一言が、私の子育てを変えたのです。

失礼ながら期待していなかった答え(具体的な対応方法)が、どんどんどんどん先生の口から語られる!

そう、子どもをたくさん見てきて、そして保育を学問として勉強してきている保育士の先生には、わたしにはない「知識」と「テクニック」があったのです。


『イヤイヤ期に対処方法はないと思っていたのに、ちゃんと知っている人がいる。』

その時の驚きは今でもよく覚えていますし、
大げさに聞こえるかもしれませんが、
保育士の先生が
まるで神様のように見えた瞬間でした。

そして、「あぁ、子どもに対する知識やテクニックを知っていると、こんなにも子育てがしやすく(楽に)なるのか」と、心から思ったのです。

私がたどり着いた「育児のコツ」のありか。

それからの私は、事あるごとに保育士に相談をするようになりました。

なかなかご飯を食べないこと、
登降園の際寄り道をしたがること、
遊びを切り上げるタイミングを、
決められないこと。

聞くことで改めて、こんなこと知らなかった、誰も教えてくれなかった(学ぶ機会がなかった)ことに気がつくと同時に、これらのことは自分で試行錯誤するだけでは絶対に出てこない、アイディアや身につくことのなかったテクニックだと思いました。


息子ももう4歳、保育園生活も三年目。
最近は私の保育士への相談もぐっと減りました。

逆にまだ小さなお子さんが、朝ママと離れたくな~いと泣いているシーンを、息子と二人見守ることもあるほど。

そして、そんなシーンを見て改めて思うのです。

子どもと過ごす時間は修行ではありません。
苦労を積み重ねた分だけ、子どもとの関係がよくなるわけではない。

だから、大変な思いをして自分で解決方法を見つけなくていい。

子どもとの関わり方を知っている人(わたしの場合は、保育士でしたが、それは保健士かもしれないし、児童館のスタッフさんかもしれない)から教えてもらって、楽ができるやり方や考え方を知るのって、とっても効率的で、理にかなった方法だと思いませんか?


大切なのは、すでに誰かによって経験、体系化された子育てに関する知識に、親となった人間がアクセスすること。

いろんな問題解決への近道がそこにはあるような気がするのです。

Share!