1. >
  2. >
  3. >
  4. 子宮体がんとは?症状や原因・検査・治療方法まとめ

子宮体がんとは?症状や原因・検査・治療方法まとめ

子宮体がんとは?症状や原因・検査・治療方法まとめのタイトル画像

「子宮体がん」という病気をご存知でしょうか?女性特有のがんというと、乳がんや子宮頸がんがよく話題になりますが、子宮上部にできる「子宮体がん」というがんもあります。症状や原因、検診や病院での検査方法などをご紹介します。

目次 子宮体がんとは?
子宮体がんの原因
子宮体がんの症状
子宮体がんになりやすい人の特徴
子宮体がんの予防法
子宮体がんの検査方法
子宮体がんの治療法
まとめ

子宮体がんとは?

子宮体がんとは、子宮体部にできるがんのことです。子宮体部は妊娠したときに胎児を育てる子宮上部のことをいいます。ほとんどのケースでは、子宮内膜からがんが発生するため、別名を子宮内膜がんともいいます。子宮内膜とは子宮体部の内側を覆う膜のことで、卵巣から分泌される卵胞ホルモンの働きを受け、月経を起こす組織です。

以前は子宮がん発生数の多くは子宮の入り口にできる子宮頸がんでしたが、最近は子宮体がんの割合が増えてきています。子宮頸がんは若い世代に多いのに対し、子宮体がんの罹患率は40歳代から増加する傾向にあります。そして閉経後にピークを迎え、60〜70歳代では減少するとされています。

子宮体がんの原因

子宮体がんの原因ははっきりとは分かっていませんが、女性ホルモンの持続分泌が原因とされます。更年期に入ると卵巣の機能が低下したり、排卵障害で周期的な排卵が起こらなくなるため、子宮内膜を増殖させる卵胞ホルモンのエストロゲンのみが長期間分泌され続け、がんを引き起こすといわれています。

参考書籍:『ウィメンズ・メディカ』(小学館,2013年)

子宮体がんの症状

子宮体がんの症状をご紹介します。ただし、子宮体がんは無症状の場合もあり、特に初期は症状が出にくいのが特徴です。進行したがんでも、人によっては症状が出ないこともあるため注意が必要です。

不正出血

不正出血は、子宮体がんの代表的な症状です。子宮体がん患者さんの約9割に不正出血の症状が見られます。少量の出血や茶褐色のおりものが現れることもあります。同じ子宮がんでも子宮頸がんでは性交後に出血するといった特徴がありますが、特に理由も思い当たらないのに出血が続いたり、止まったりを繰り返すというのが子宮体がんの不正出血の特徴です。閉経前後の月経不順と区別をするのが難しい場合もあります。

おりものの変化

子宮内に膿や血液がたまり、悪臭をともなう血や膿が混じったおりものが見られる場合や、下腹部に痛みを感じる場合があります。このような症状がみられる場合は、がんがかなり進行しています。

南大沢婦人科ヒフ科クリニック

子宮体がんになりやすい人の特徴

以下の項目に当てはまる人は、子宮体がんになるリスクが高いといわれています。

・更年期以降の人
・月経不順がある人
・排卵障害がある人
・出産したことがない人
・肥満の人
・乳卵胞ホルモン製剤だけのホルモン療法を受けている人

閉経すると子宮内膜の増殖を抑える黄体ホルモンの分泌が不十分となることから、罹患リスクが上がってしまいます。その他にも危険因子として、高血圧、糖尿病、近親者に乳がん・大腸がんを患った方がいることなどもあげられます。

子宮体がんの予防法

子宮体がんを予防する方法は、残念ながらわかっていませんが、子宮体がんは他のがんと比較すると5年生存率が高く、比較的予後が良好といわれています。早期発見のために検診を受けることが有効です。

しかし、一般的に子宮がん検診というと子宮頸がんに対する検診を指します。これは、子宮頸部から細胞を採取して顕微鏡で検査する、子宮頸部細胞診という方法で実施されるものです。子宮体がんを調べるためだけの検診はほとんど実施されておらず、子宮頸がん検診のさいに問診で該当項目にあてはまった人のみが検診を受けることが多いようです。しかし実際は不正出血などの自覚症状がない人もいるため、注意が必要です。不正出血がみられない状態で検査を受けたい場合は、自分から希望をするようにしましょう。

子宮体がんは、きちんと治療すれば治る可能性が高い病気です。不正出血がある場合は早めに病院を受診することや、定期的に検査を受けるのが最も有効な対策といえるでしょう。

子宮体がんの検査方法

子宮体がんを病院などで検査する場合、以下のような方法がとられることが多いようです。

子宮内膜細胞診

子宮口から細い器具を挿入して細胞を採取し、その細胞を調べる方法です。この検査をしてがんが疑わしい場合は、次にご紹介する「子宮内膜組織診」を行うことになります。高齢のかたや出産未経験のかたの場合、子宮口が狭くなっていたり、閉じていたりするので、痛みを感じる場合もあります。そのような場合は、あらかじめ子宮口をひろげる処置をしたり、麻酔をかけて検査することもあります。

子宮内膜組織診

細胞診で子宮体がんの疑いがあった場合は、細子宮内膜の一部を削り取り、標本を作って顕微鏡で観察します。採取時は金属製の棒の先に小さな受け皿がついたような器具を用います。人によっては重苦しい痛みを感じることがあります。必要な場合には麻酔を併用し、子宮内膜をできるだけ広く採取することがあります。

経膣超音波検査

膣の中にプローブという器具を入れて、子宮内膜の厚さを測る検査方法です。閉経後の女性で子宮内膜の厚さが5mmを超える場合は、子宮体がんのおそれがあります。この検査は閉経前の人や初期のがんの場合は、発見しくいことが難点とされています。子宮体がんの疑いがあるかどうかを判断することはできますが、診断を確定するには至らないことが多い検査でもあります。

子宮鏡検査

子宮鏡とは、子宮の中に細いカメラをいれて、子宮の内部を直接観察するものです。通常は無痛なので、麻酔をする必要はありません。

内診・直腸診

子宮や卵巣の状態を、腟から指をさし入れて子宮を直接触ることで調べます。また直腸やその周囲に異常がないかを、肛門から指をさし入れて調べることもあります。

CT検査、MRI検査

CT検査ではX線、MRI検査では磁気を使って体の内部を描き出し、治療前に転移や周辺臓器へのがんの広がりを調べます。体内の様子をさまざまな角度や位置で撮影するため、子宮周辺の臓器も重ねて検査することができます。

国立がんセンター がん対策情報センター

子宮体がんの治療法

子宮体がんの代表的な治療法をご紹介します。子宮体がんの治療は、手術でがんを取り除くことが基本になります。患者さんの状態やがんの広がりに応じて、放射線治療、化学療法、ホルモン療法を組み合わせて行います。

手術療法

子宮体がんの基本の治療は、手術で子宮を摘出してがんを取り除くことです。おなかを切開する場合(腹式子宮全摘術)と腔から摘出する場合(腔式)があります。がんの進行具合に合わせて、子宮の周りの卵巣や卵管、リンパ節などの摘出手術を行うこともあります。患者さんが手術を希望し、手術が可能な健康状態であれば子宮全摘術を行うことが推奨されています。

子宮を摘出することで、男性化が進んでしまうことを心配されるかたもいますが、その心配はありません。ただし妊娠・出産は望めなくなるため、妊娠・出産を希望する場合は医師とよく話し合う必要があります。

化学療法

抗がん剤による治療のことです。手術ができない場合や、再術後に再発のリスクが高いと判断されたり、進行がんの術後に残っている可能性のある小さな腫瘍の治療に用いられたりします。

放射線療法

術後に診断を行い、予後不良の因子が見つかった場合や再発した場合に症状を抑える目的で行われることがあります。高エネルギーのX線やガンマ線でがん細胞を傷つけ、がんを小さくする効果があります。主に体の外から放射線を照射する外部照射が行われます。

ホルモン療法

子宮体がんの原因が、卵胞ホルモンのエストロゲンの持続分泌であることから、抗エストロゲン作用をもつ黄体ホルモンのプロゲステロンを大量に投与することによって子宮体がんの治療を行うことがあります。現在日本でホルモン療法が適用されるのは、子宮体がんの初期段階で、妊娠を希望するため子宮の摘出を行わない場合です。 子宮を残すことによる再発のリスクや、副作用のリスクなどを考慮する必要があります。この治療はまだ実験的な治療であるため、高度な治療ができる機関で医師と相談して行います。

日本婦人科腫瘍学会

まとめ

子宮体がんは自覚症状がない場合もありますが、検査で早期発見すれば、高い確率で生存することができるがんです。毎年子宮がん検診を受けていても、実際に検査しているのは子宮頸がんだけだったということも起こり得ます。普段から自分の体調に変化がないかを意識し、気になる不正出血があれば早めに医師に相談してください。

当社は、この記事の情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行うすべての行動やその他に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。また、表示価格は、時期やサイトによって異なる場合があります。商品詳細は必ずリンク先のサイトにてご確認ください。

関連する記事

この記事を読んだ人にオススメの記事

この記事に関するキーワード

病気 病気・怪我・健康

この記事を書いた人

虹色ママ

6歳と3歳の女の子のママ。
周りに自分と同様の高齢初産経験者多し、です。
うれしい・たのしい・感動・かなしい・つらい・わからない、そして「助けて」
妊娠出...

もっと見る

  1. >
  2. >
  3. >
  4. 子宮体がんとは?症状や原因・検査・治療方法まとめ