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子どもの中耳炎の症状は?原因、薬、対処法などについて

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子どもがやけに耳を触っていて、機嫌が悪い…。そんな時は中耳炎を疑ってみてください。中耳炎にも2種類あり、それぞれ現れる症状が異なることもあるほか、繰り返しかかってしまう場合もあります。子どもの中耳炎の症状や原因、薬や対処法などについてご紹介します。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10509000959
目次 中耳炎ってどんな病気?
中耳炎①急性中耳炎
中耳炎②滲出性中耳炎
中耳炎の対処法
中耳炎にならないために日頃から気をつけたいこと
まとめ

中耳炎ってどんな病気?

耳は、外側から「外耳」「中耳」「内耳」の3つのパーツから構成されています。中耳炎とは、このうちの中耳に細菌やウイルスが侵入して炎症を起こしたり、膿がたまったりした状態のことをいいます。中耳炎には大きく分けて「急性中耳炎」と「滲出性中耳炎」の2種類があり、それぞれ原因や症状が異なります。

中耳炎①急性中耳炎

どんな病気か

中耳の中には耳管(じかん)という部分があり、鼻とつながっています。細菌やウイルスは鼻から入り、耳管を通じて中耳に入り込んでくるのです。そして、細菌やウイルスに感染することにより、中耳が炎症を起こした状態を急性中耳炎といいます。

大人の耳管が垂直で長いのに比べて、子どもの場合は水平に近く短いため、鼻に付着した細菌やウイルスが耳に到達しやすいとされています。「子どもは中耳炎になりやすい」と言われるのはこのためです。耳管は成長につれて垂直で長くなっていくため、小学校高学年にもなると、大人の耳とほとんど変わらなくなります。そのため、急性中耳炎にもだんだんかかりにくくなりますが、小学生以上の子どもや大人でもかかることはありえます。

急性中耳炎の原因

先ほども少し触れましたが、急性中耳炎は鼻から入ったウイルスや細菌が耳管を通じて侵入してくることにより、中耳が炎症を起こして発症します。人間の耳の中にはいつも存在する「常在菌」があり、これは数も少なくほとんど無害なのですが、体調の変化によって異常に増えてしまうこともあり、これによって中耳が炎症を起こすケースもあります。

外から侵入して中耳炎をもたらすウイルスや細菌については、以下が主なものとされています。
・肺炎球菌
・インフルエンザ菌(インフルエンザウイルスとは異なる)
・黄色ブドウ球菌
・モラクセラ・カタラーリス(呼吸器や耳鼻咽喉科の感染症に関わる菌)

急性中耳炎の症状

痛みなどの不快な症状を言葉で表現できる年かどうかで、急性中耳炎の症状やサインが変わってきます。特に、赤ちゃんの場合はパパママが注意深く様子をみてあげることが大切にです。

赤ちゃんの症状・サイン
・発熱
・不機嫌(ずっと泣いている、ぐずる)
・耳に手を当てている

幼児以上の症状
・発熱
・耳の痛み
・耳だれ
・耳の閉塞感

37度~38度以上の高熱が出る場合があり、痛みの強弱も様々です。耳だれというのは、中耳炎が進んだ場合に、中耳でいっぱいにたまった膿が鼓膜を破って外耳のほうへ出てきたものをいいます(破れた鼓膜は複製されます)。

痛みは比較的深夜に強まることが多いといわれますが、日中でもズキズキとした痛みが続くこともあります。また、すぐに中耳炎とは気付きにくいですが、嘔吐や腹痛を伴うケースもあるようです。黄色い粘性の鼻水が出ることもありますので、少しでもおかしいと感じたら小児科や耳鼻科を受診するようにしましょう。

中耳炎②滲出性中耳炎

どんな病気か?

通常であれば排出されるはずの滲出液(中耳粘膜からしみ出る体液)が、鼓膜より奥にある中耳腔にたまることで起きる病気です。

滲出性中耳炎の原因

滲出性中耳炎の原因は、細菌やウイルスなどへの感染ではなく、耳鼻咽喉の疾患が発症の原因となるケースが多いです。副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎・風邪等で出た鼻水をすすることにより、耳管の機能が低下するとかかりやすくなると言われています。喉が慢性的に炎症を起こしている場合や、アデノイドが大きい場合にも同じことがいえるようです。

また、急性中耳炎によって中耳が炎症を起こしていると、耳管の機能が低下しやすいことから、滲出性中耳炎に移行するケースも多く見られます。

滲出性中耳炎の症状

滲出性中耳炎は炎症が弱いことが多く、発熱や痛みを伴うこともほとんどないといわれています。急性中耳炎のように炎症を起こして鼓膜が赤く腫れ上がっているということもなく、外見からは分かりにくいようです。

ただ、耳が膿で詰まるため、耳の聴こえが悪くなるという症状があります。子どもは耳が聞こえづらくなってもなかなかそれを認識して訴えることができないため、親も気付いてあげられないという場合もあります。滲出性中耳炎は、放っておくと難聴の原因ともなり得るため、炎症が弱いからといって安心はできません。下記のような状態がないかどうかよく観察しておきましょう。

・テレビの音量をやたらと上げている
・呼びかけても振り返らない
・よく耳に手をあてている
・かぜや鼻水が長引いている


滲出性中耳炎にかかっている子どもは、聴こえについてのサインを出しているはずです。普段からよくコミュニケーションをとり、早く気付いてあげることが大切です。

参照:小児性中耳炎診療ガイドライン2013年版/日本耳学会他

中耳炎の対処法

症状が軽い場合には薬で治療する

中耳炎の対処法は、急性中耳炎でも滲出性中耳炎でもほとんど違いがなく、症状が軽ければ投薬治療の段階で治る場合も多くあります。

2歳ころまでの子どもの場合は、細菌感染が確実であったり重症であったりすると、すぐに抗生物質を投与されることが多いです。細菌かウイルスか感染源が判らない場合や軽症の場合には、抗生物質を飲ませずに経過を見ることもあります。

幼児期以降の大きな子どもの場合は、まず解熱鎮痛剤などが用いられることが多く、ほとんどの場合これで快方に向かうとされます。病院からはカロナールやコカールなどの薬が処方されることが多いですが、処方薬がなければバファリンなどの市販アセトアミノフェンが痛みによく効くため、薬剤師に相談して使用を検討しても良いでしょう。

耳だれがたくさん出て鼓膜に穴が空いている場合には、患部を清潔にしたあと直接薬を塗布する点耳薬が使われることもあります。また、鎮痛剤で症状が改善されないときは、抗生物質を投与されることもあります。

鼓膜切開などの手術が必要なことも

中耳炎の治療は投薬が一般的であるほか、滲出性中耳炎の場合には、軽症であれば空気を鼻から中耳に送り込む痛風治療も効果的です。しかし、投薬や通風の治療で病状が改善されない場合は、鼓膜を切開して滲出液を取り除く鼓膜切開手術が行われることもあります。

鼓膜切開でも効果が出ない場合は、鼓膜の切開部にチューブを置き、滲出液が流れやすいようにする手術をします。滲出液によって破れた鼓膜の再生手術は、人工のコラーゲンをあてるものと、耳の軟骨・軟骨膜をかぶせるものがあります。これらの手術には保険が適応されます。

鼓膜切開とチューブ留置

中耳炎にならないために日頃から気をつけたいこと

鼻の中を清潔に

鼻水などに含まれる雑菌は耳にも悪影響を及ぼすため、いつも鼻を清潔に保つことが大切です。鼻をすする習慣も、中耳炎を誘発するもののひとつとされるため、なるべく鼻をかむように促してあげましょう。

自分で鼻をかめない赤ちゃんには、耳鼻科や自宅でこまめに吸引してあげるようにしましょう。最近は、自宅でも赤ちゃんの鼻水を吸引できるグッズが多く販売されているので、中耳炎予防にはおすすめです。

風邪の予防

風邪を引くと、鼻水が出たりのどが腫れたりして、中耳炎にかかるリスクが高まります。日頃から風邪を引かないように規則正しい生活を心がけて、室内の湿度管理や手洗いうがいの励行などに気を配りましょう。

鼻の病気・アデノイドの治療

副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎も、粘膜の荒れや耳管の機能低下を助長してしまうため、これらの治療をしておくことも中耳炎予防に有効です。アデノイドが大きい子については、医師と相談しながら除去することも視野に入れてもよいでしょう。

その他の危険因子への対策

近頃の研究では、臥位(添い乳)での授乳習慣のある赤ちゃんや、受動喫煙習慣のある子どもに中耳炎を繰り返す危険因子があるという報告がされています

臥位で母乳を飲んでいる赤ちゃんは、母乳が耳管を通って中耳に流れることで中耳炎を引き起こす場合があります。また、受動喫煙も、喉と耳管は通じているため、タバコの煙によって中耳に炎症が起きることがあります。これらの危険因子から子どもを中耳炎から守るために、以下のような配慮をしてあげましょう。

・母乳はなるべく頭を起こした状態で飲ませる
・授乳後にゲップをさせる
・家族が禁煙し、喫煙エリアには連れていかない

子どもたちをタバコから守るために|母子健康協会

まとめ

中耳炎は乳幼児期にかかりやすく、何度も繰り返してしまうケースも少なくありません。耳の痛みや違和感から早く解放してあげるために、耳鼻科医と十分相談して、上手に薬を使って治療していけるといいですね。こまめに取り組める予防法もぜひ試してみてください。

参考文献:病気 育育児典(岩波書店/2007年刊)
     わかりやすい 赤ちゃんと子どもの家庭の医学(ナツメ社/2008年刊)

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この記事を書いた人

虹色ママ

6歳と3歳の女の子のママ。
周りに自分と同様の高齢初産経験者多し、です。
うれしい・たのしい・感動・かなしい・つらい・わからない、そして「助けて」
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