1. >
  2. >
  3. >
  4. >
  5. 【未熟児・低出生体重児・早産児】ちいさく生まれた赤ちゃんについてまとめ

【未熟児・低出生体重児・早産児】ちいさく生まれた赤ちゃんについてまとめ

【未熟児・低出生体重児・早産児】ちいさく生まれた赤ちゃんについてまとめのタイトル画像

「未熟児」「低出生体重児」「早産児」どれもちいさく産まれた赤ちゃんのことを表しますが、それぞれある基準により分類されます。しかし医療が発達したためちいさく生まれても元気に育つことができますが、通常通り生まれてきた子に比べればリスクを伴います。そこで赤ちゃんがちいさく生まれてきたときの分類や原因、リスクについてご紹介していきます。

目次 未熟児、低出生体重児、早産児の違いとは?
低出生体重児、早産児の原因は?
低出生体重児、早産児のリスクとは?
医療の発達
まとめ

未熟児、低出生体重児、早産児の違いとは?

ちいさく生まれた赤ちゃんは主に「未熟児」「低出生体重児」「早産児」に分けられます。「未熟児」は一昔前までは産まれた時の体重が2,500グラム未満である赤ちゃんのことを指していましたが、最近ではあまり使われておらず体重と在胎週数で分けられており、体重が通常より少ない乳児「低出生体重児」在胎週数が少ない乳児「早産児」と言います。

【未熟児・低出生体重児・早産児】ちいさく生まれた赤ちゃんについてまとめの画像1

大阪府立母子保健総合医療センター「低出生体重児保健指導マニュアル」

出生体重による分類:低出生体重児とは?

赤ちゃんの出生時の体重による分類では、在胎週数は問わず以下の3つに分類されています。

低出生体重児:2500g未満で産まれた赤ちゃん
極低出生体重児:1500g未満で産まれた赤ちゃん
超低出生体重児:1000g未満で産まれた赤ちゃん

ちなみに出生時の体重が4000g以上の児のことを「巨大児」と呼びます。

在胎週数による分類:早産児とは?

出生体重による分類とは別の分類方法として、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいる期間(在胎週数)による分類が2つあります。

早産児:お腹の中にいる期間が在胎37週未満の赤ちゃん
過期産児:お腹にいる期間が在胎42週未満の赤ちゃん

ちなみに、赤ちゃんは健全な状態ですと在胎37週から42週未満でママのお腹から産まれてきます。

低出生体重児、早産児の原因は?

低出生体重児、早産児の原因は重なることが多くあり、原因も様々です。原因の分類として母体側の原因と胎児の原因に分けることができます。

母体側の原因

■病気による原因
・妊娠高血圧症候群
この病気にかかかるとたんぱく尿や高血圧の症状が表れます。たんぱく尿になると栄養分が尿としてでてしまい、胎児へ移行する栄養が減少し、高血圧によりむくみやけいれんが起きる可能性があり、これらが赤ちゃんにも影響を与え、 赤ちゃんの成長が妨げられ低体重の原因となります。

妊娠高血圧症候群の原因に関してはまだ解明されておらず、 食生活の欧米化や不摂生、妊娠してことで母体の腎臓に負担が原因だと考えられていますが、高齢出産になるほどかかる確率は上がるようです。そのため予防・治療法も明確になっておらず、安静と食事療法が一番とされています。

・絨毛膜羊膜炎の罹患
絨毛膜羊膜炎(じゅうもうまくようまくえん)という感染症に罹患すると、「切迫早産」の原因となることがあります。主な症状としては腹痛や性器出血、破水などがみられ、このような症状でた場合は直ちにかかりつけのお医者さんを受診しましょう。

■生活習慣による原因
・妊娠中の喫煙や飲酒
ママが喫煙すると母体の血管が収縮して赤ちゃんに十分な血液がいかなくなるため、成長に大きく影響を与えます。同時に、血液の流れも悪くなるため、脳の発育にも影響を与える可能性があります。また、飲酒をするとアルコールは胎盤を通して赤ちゃんに作用するため、障害のある赤ちゃんが生まれる可能性もあります。

・歯周病
妊娠中はつわりなどの影響により口内環境が悪くなりがちなのに加えて、女性ホルモンの血中濃度が高くなります。歯周病菌の中には女性ホルモンによって増殖するものがあり、歯肉炎を引き起こしやすくなります。

歯肉炎が悪化すると歯周組織が破壊され、炎症の原因となる物質の血中濃度が高まり、胎盤を刺激します。すると、妊婦の身体は出産の準備が整ったものと勝手に判断してしまい、早期に陣痛や子宮の収縮が起こってしまうのです。

新ゆり大塚レディースクリニック

赤ちゃん側の原因

【未熟児・低出生体重児・早産児】ちいさく生まれた赤ちゃんについてまとめの画像5

■多胎妊娠
多胎妊娠は単胎妊娠に比べて早産になる確率が高く、双児の場合の早産率は50%であるといわれています。また妊娠28週未満の超早産になる妊婦さんも10%います。多胎妊娠の場合、早産対策が重要となります。

■赤ちゃんの疾病による影響
お腹の中の赤ちゃんの腎臓や尿路などに障害がある場合、羊水過小を引き起こす可能性があります。また、へその緒が圧迫されることで、赤ちゃんが危険な状態になることがあります。

大阪府立母子保健総合医療センター

低出生体重児、早産児のリスクとは?

低出生体重児、早産児で生まれた赤ちゃんはしばらくはNICU(新生児集中治療室)で入院することになり、体重が2000gにまで増え健康状態がよければ退院することができます。しかし、ちいさく生まれた赤ちゃんは体の機能が未発達なため、以下のようなリスクも伴います。

【未熟児・低出生体重児・早産児】ちいさく生まれた赤ちゃんについてまとめの画像6

免疫力が弱い

母体から赤ちゃんへ免疫機能が移行するのは妊娠後期に入ってからのため、超低出生体重児の場合、免疫が十分でない場合が多くみられます。加えて、赤ちゃん自身の細胞性免疫機能も十分ではないため、感染症にかかりやすいリスクがあります。特に、呼吸器官が発達していないため、呼吸器の感染症であるRSウイルスの感染に気をつける必要があります。

無呼吸発作を起こす可能性が高い

超低出生体重児は呼吸リズムをつかさどる呼吸器が未熟なため、無呼吸発作を起こしやすくなっています。これは、20秒以上の呼吸停止、もしくは20病未満であっても徐脈(脈が遅くなること)やチアノーゼ(顔色や全身の色が悪くなったりする症状)を伴うものを指します。しかし、現代は医学が発達しており、人工呼吸器などの機器も進歩しているので病院であれば対策もとれます。

合併症の可能性

小さく生まれた赤ちゃんは体の機能が未熟なため、いろいろな合併症を起こしやすくなります。以下に起こる可能性のある合併症を記載します。

・新生児仮死
・呼吸窮迫症候群
・動脈管開存症
・低血糖
・慢性肺疾患
・貧血
・黄疸(おうだん)

医療の発達

近年は医療の発達に伴って、低体重児や早産児であっても健康に育つことができるようになっています。この項では、具体的にどのような進歩がみられたのかをご説明していきます。

NICU(新生児集中治療室)でのフォロー体制

NICU(新生児集中治療室)とは、胎内にできるだけ近い環境を整えることで、赤ちゃんの治療に伴う苦痛や不快感、 ストレスを最小限に抑えるための空間です。

現場のスタッフは自分で症状などを訴えることができない赤ちゃんを常に気にかけ、ちょっとした動きや変化でさえも見逃さず、定期的に一人ひとりの赤ちゃんの声かけもしています。また、パパとママは赤ちゃんとの面会を24時間許可されており、スタッフに悩みを相談することもできます。

統計的なデータ

出生体重別に新生児死亡率をみると、1,000g以上1500g未満の「極低出生体重児」は1980年で20.7%であったのに対し、2000年には3.8%に減少し、500g以上1000g未満の「超低出生体重児」では1980年に55.3%だったのが2000年には15.2%に減少しているように、年々死亡率は減少している傾向が見られます。

また身長・体重ともに10パーセンタイル(100人中小さい方から10番目)未満に入る赤ちゃんでも、出生体重が1500g以上であれば1歳まで、出生体重1250~1500gであれば2 歳頃までには、身長・体重、発達ともに正期産児に追いつくことが多いです。これらのデータをみると医療の発達により多くの赤ちゃんが助かり、成長も問題ないことがわかりますね。

低出生体重児の長期予後

まとめ

「未熟児」「低出生体重児」「早産児」の違いについて、それぞれの分類や原因、リスク等と合わせてご紹介しました。赤ちゃんの生命力は強く、最近では医療の発達もあり、低体重児・早産児でうまれてきても元気に育っていく赤ちゃんが増えています。 赤ちゃんそれぞれのペースでの成長を温かく見守っていきましょう。

当社は、この記事の情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行うすべての行動やその他に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。また、表示価格は、時期やサイトによって異なる場合があります。商品詳細は必ずリンク先のサイトにてご確認ください。

関連する記事

この記事を読んだ人にオススメの記事

この記事に関するキーワード

出産・産後 産後の生活 産後検診

この記事を書いた人

みーなみーな

大阪在住の主婦です。1歳の子どもがいます。子育ての経験をもとに記事を書いています。最近は子どもの寝顔写真を撮るのがマイブームです。...

もっと見る

  1. >
  2. >
  3. >
  4. >
  5. 【未熟児・低出生体重児・早産児】ちいさく生まれた赤ちゃんについてまとめ