継母にとって、パートナーの連れ子を育てるのは義務と責任感のようなものです。
もちろん、一緒に暮らすことによって情もわいてくるけども、やはり子育ての主な原動力は母性ではなく義務と責任感なのです。 悲しいかな、パートナーの連れ子を赤ちゃんの頃から知っているわけではないし、ましてや母乳を与えたわけでもない。 赤ちゃんの頃から育ててきたという実績と、それによって育まれる情と、赤ちゃんの頃特有の可愛さを知らないのです…。
継母は常に葛藤との戦いですが、時々それに押し潰されそうになってしまうときがあります。
血の繋がらない子どもを育てることになった私が、気持ちが軽くなった魔法の言葉
137,280 View腹を痛めて産んだ我が子を育てることは当たり前だけど、血の繋がらない子を育てることは、時々葛藤に押し潰されそうになることがある。
そんな中、前向きになれる魔法の言葉があるのです。
私もこの言葉に何度も救われました。
我が子を育てるのは本能と母性だけども、継母にとっては…
こんな感じで自問自答を繰り返す。
ただ、「やっぱり本当の子じゃないから…?」という自問については、どれだけ葛藤のどん底に落ちていたとしても、自分自身認めることは決してしませんでした。 そこを認めてしまうと、自分の中の何かが悪い方向に変わってしまう、と恐れていたのもあるし、始めに「子ども達を我が子として育てる!」と決意をした以上、「どうせ本当の子じゃないから」と認めてしまうことは、自分に負けたことになると考えているからです。
元々負けず嫌いな性格だからなのか、自分の弱い心には負けたくなかったんですよね。 とは言えイライラが消えるわけではないし、またもし子ども達が言うことを聞かなかったら、同じように怒ってイライラしてしまうのも目に見えている。
なんにも注意されることのない、完璧な子どもなんてこの世にはいない。 子どもは言うことを聞かなくて当たり前の生き物。 そんなことはよーーく分かっている。 分かっていながら、子ども達に過剰に期待してしまっていることも分かっている。 頭では。 ただ気持ちがついていかないんです…。
葛藤に苦しむ中、前向きな気持ちになれる魔法の言葉
答えの出ない自問自答の繰り返しで、心身ともに疲れきっていたとき、ネット上で知り合った継母さんのことがふと頭に浮かびました。
その継母さんは、血の繋がらない自閉症のお子さんを育てられていて、苦労をたくさんされてきたにもかかわらず、その苦労を周囲にあまり感じさせないとっても明るく前向きな継母さんである。
ただでさえ子どもを育てるだけでも大変なのに、自閉症のお子さんを育ててらっしゃって、同じ継母としても尊敬せずにはいられない方です。
私は答えの出ない暗闇から抜け出したくて、この継母さんに自分の状況を相談しました。
すると返ってきた答えは……
「私が作ったご飯で、ここまで大きくしたんだぞ…………!」
この言葉が私の心に響き、途端に心がすぅっと軽くなったんです。
そしてこちらの継母さんがおっしゃる通り、子ども達に対して愛おしさがジワジワと込み上げてきたのです。
だって私が作ったご飯で、ここまで大きく育ったんですから!
毎日当たり前のようにご飯を作り続けてきましたが、こんな風に考えたことはありませんでした。
腹を痛めたわけでもない、お乳を飲ませたことがあるわけでもない。
でも自分が育ててきた確かな証がちゃんとあったのです。
毎日毎日献立を考え、ご飯を作ることは大変です。
でも思えば、スーパーで買い物をしながら、「あ、おやつにこれを買って帰ったら子ども達が喜ぶだろうな~」とか「子ども達、このおかずが好きなんだよね~」と、子どもの好みを考えながらいつも買い物をしてました。
これも愛情がなければ出来ないことだし、ご飯をただ作るだけでなく、献立を考える時点で継母なりの愛情を含めているんだよな~、と改めて自分自身気づかされました。
こんな素敵な考えを教えてくれた継母さんに、今でも感謝しています。
それ以来、再び葛藤のどん底に落ちそうになる度にこの言葉を思い出し、気持ちを少しでも前に向けてきました。
当時も今も、この言葉にいっぱい救われてきた私なのでした。
これからも美味しいご飯を作って頑張るぞーー!!!
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