第一子である長女が3歳くらいのころ、つまり第一次反抗期と呼ばれるころの話です。
ある日近所の公園で遊んでいると、娘より小さい子が娘のおもちゃを取ってしまいました。すると~…
転ばせてしまったことを娘に謝ってもらおうとしましたが、頑として謝らない。
それくらい貸してあげなよ、と言っても貸さない。
そのお母さんにしてみたら面白くなかったのでしょう。
わが子より大きい子が、乱暴で親の言うことも聞かないのですから。
その後顔を会わすたびにあいさつは欠かさずしましたが、返してくれることはありませんでした。
私も娘がやりすぎたとはいえ、そこまでされるなんてショックでした。
まあ公園は一つじゃないさ!
と気分転換に別の公園へ。
そこには大きいお子さんがいる先輩ママたちがいました。
私も、すぐにでも怒鳴りだしてしまいそうな、
その時…
また乱暴な子という目でみられるんじゃないかという思い、
また険悪になってしまったらどうしようと思っていた私。
このお母さんの対応に、優しさに、心が一気に温かくなりました。
先輩ママたちのおかげで、娘も素直になれたようです。
娘のほうが大きいといってもまだ3歳。
ただダメといっても自分をコントロールできない。
小さい子に優しくしてよ、おもちゃくらい貸しなさいよ、困らせないでよ!…と
私の「こうあってほしい」という思いが、気持ちを受け止めるという部分を飛ばしてしまっていたのです。
言うこと聞かなくて困っていたのですが、
この一件から少しずつですが、娘も私も変わっていきました。
危ないこと、人を傷つけるなどすぐに叱るしかない場合も多々ありますが、
子どもを想って叱るなら気持ちは伝わると思うし、叱った後からでもフォローはできます。
それと「みんなで育てる」ってこういうことか、と思いました。
躾は母親の役目だからしっかりしなきゃ!と気負いしすぎず、一緒に遊ぶ中で、
叱ったり共感したり(もちろん節度は必要ですが)、分け隔てなくできたらステキですね。