いくら説明しても伝わらないのは、聞く側に立っていないからです。
教師も親も同じです。
例をあげてみましょう。新任教師が陥りがちの説明です。
「今日は地元の名産の大根を50年作っている○○さんが、学校に来てこれからの農業についてお話をします。○○さんはテレビでも紹介されたこの小学校の卒業生です。では3時に家庭科室へ移動してください」
「3時に家庭科室へ移動」を聞き逃す子が10人はいるでしょう。
情報量が多すぎるのです。では、この説明ではどうですか。
「3時に家庭科室へ移動してください。特別授業をします」
これなら聞き逃す子はいません。言葉を減らして最小限伝えなければならないことだけを伝えています。
○○さんの説明は特別授業ですればいいことです。
大事なのは子どもが何をしたらいいのかを端的に伝えることなのです。
子どもに伝えたいことがあるなら、言葉を減らして、結論を先に。

「だから、子ども時代に一番学習しなければいけないのは、幸福です ママたちとの対話から生まれた 子育ての知恵ツイート41」(著:陰山英男)より、全10回にわたり「知恵ツイート」の一部をご紹介いたします。
第8回目は「いい説明をしようとして、言葉を増やしてしまう。言葉が増えれば聞く側は理解する量が増えるので、大変になる。」をご紹介します。
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