昨今、珍しくもない共働き。
保育園が今、さまざまな角度から注目を集めています。
我が家では、長男、次男と幼稚園のお世話になっていました。
結婚当初から共働きだったのですが、乳児期は仕事を休んでいたこと、
そして「保育園=かわいそう」という、概念が私の意識の中にあり、
「3歳までは、母親の腕の中で育てたい!」という、世に言う「三歳児神話」にがんじがらめになっていました。
保育園に預けるということは一日の大半、母親と離れているということ。
「三つ子の魂百まで」ということわざがあるように、
人の人格形成は幼少に培われるものであり、親の事情で他人に子育てを委ねていては、
子どもに愛情が不足してしまうのではないか…
と、なんとまぁ、辞書を切って張ったような根拠のないものに、勝手に溺れていたのです。
しかし、その「なにがなんでも3歳までは母親の腕の中で!」という心意気は、
自分自身を追い詰めてしまい、
仕事の効率が下がる、
日常的にイライラすることが多くなる…
など、結果、笑顔の少ない育児期間だったような気がします。
ですが、3人目にいたっては、そんなことを言ってられない状況に。
なんせ出産が40歳。
はっきり言って、いくら在宅ワーカーといっても、
仕事をしながら子育てに挑もうにも、体力が追いついていくわけもありません。
もう、毎日がへとへと状態…!
そのため保育園の入園が決まった時は、
もうすっかり三歳児神話なんてものは忘れていました!
「あぁ…! これでおんぶしながら仕事しなくて済むのか!」と、それはそれはうれしかったものです。
しかし、「楽になる!」と喜んだのもつかの間、
1歳になったばかりの娘は、毎日保育士さんの顔を見るだけで泣いていました。
もう、それはそれは本当に、毎日毎日…。
朝にギャンギャンと泣かれるのがつらく、
「こんなに泣かせてまで働く意味っていったい…」
とまで、考えたことも…。
保育園の生活に慣れ、別れ際に「バイバイ」と
私に手を振ることをするようになったのは、確か2歳になってから。
そうなればなるで、泣かれるよりはマシと思いつつも、
一抹の寂しさも込こみ上げてくるものです。
「何歳から保育園(幼稚園)に入れるか」ということは、家庭の事情や子どもの個性にもよると思います。
また保育園でしか体験できないような、
七夕やお餅つきなど、四季折々の行事などに触れ、
「保育園に預けるのはかわいそうなのか…」と葛藤していた私も、次第に変わってきました。
娘にとってはきっと、私の腕の中で3歳まで過ごすより、
家で過ごすだけではできないような、はるかに素晴らしい体験ができている、
ということに気づかされたのです。
また、トイレトレーニングや発育についても、保育士さんの心強いサポートで、
家庭でイライラしながら3歳までを過ごすより、
私たち母娘にはあっていたかも!と改めて感謝しています。
改めて今振り返ると、
「三歳児神話」に振り回されることなく、
自分の状況や子どもたちのことを考えて、選択していくことが大事だな、と思っています。