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  4. 子どもを「かわいそうな子」にしてしまっているのは他でもない、親自身なのだ。

子どもを「かわいそうな子」にしてしまっているのは他でもない、親自身なのだ。

子どもを「かわいそうな子」にしてしまっているのは他でもない、親自身なのだ。のタイトル画像

「だから、子ども時代に一番学習しなければいけないのは、幸福です ママたちとの対話から生まれた 子育ての知恵ツイート41」(著:陰山英男)より、全10回にわたり「知恵ツイート」の一部をご紹介いたします。
第6回目は「子育てに当たり、親は愛情以外、十分な教育条件を用意できないことを負い目に思ってはいけない。子どもが卑下するようになるから。」をご紹介します。

子どもを「かわいそうな子」にしない

子どもというのは、もともとまっさらな状態ですから、親のモノサシがそのまま入っていきます。

わが家はお金がないから、忙しいから、子どもに十分な教育をしてやることができないと
親が負い目に感じてしまうと、子どもにそのモノサシが入ります。

それまで何とも思っていなかったのに
「あ、うちって十分じゃないんだ、よその家よりも問題があるんだ」

と思い込むようになってしまいます。

親が負い目に感じる理由は、どこかの家と比べてのことです。

隣の家は裕福でお金のかかる塾に通わせることができている。
家族で旅行も頻繁に行っている。

それに比べてわが家は……。
隣の家のようにしてあげられなくてごめんね、となってしまうわけです。

十分な教育を用意できなくて、かわいそう。そんな風に親が思ってしまうと、
子どもは「私って、かわいそうな子だったんだ」と思うようになるでしょうし、かわいそうな子の振る舞いになってしまいます。

子どもを「かわいそうな子」にしてしまっているのは他でもない、親自身なのだ。の画像1

お金がなくて塾に通わせてもらえないかわいそうな子。
家族旅行に連れて行ってもらえないかわいそうな子。

自分をかわいそうな子と思ってしまうと、何をするにも臆病になってしまいます。
だって、かわいそうな子だから失敗するかもしれないし、
かわいそうな子だからみんなに笑われるかもしれない。

そう思えば前向きにはなれません。
「かわいそうな子」にしてしまっているのはほかでもない、親自身なのです。

負い目に感じないでほしい、と私が言う理由もそこにあります。

では、裕福な隣の家が本当に十分な教育条件(そんなものがあるとしたらですが)を持ち合わせているかといえば、決してそうではありません。
お金はあっても、別の問題や課題を抱えていたりするものです。問題や悩みを抱えていない家庭などありません。
でも、それを表立って言わないだけです。

誰だって、家庭内の問題を他人には話したくありませんからね。だからうまくいっているように見えるだけでなのです。
自分の家庭しか知らなくて、よその家庭はみんなうまくいっているいように見えれば、問題を抱えているのはウチだけだと思えてくるものです。

隣の芝生が青く見えるのは、その家の表面しかみていないだけのことなのです。

未来を心配しない、信じる

親が負い目を感じれば感じるほど、子どもは自分の家庭を卑下するようになってしまいます。
でも、親が「ウチは貧乏かもしれないけれど、幸せ」と思えれば、子どももそう思うようになります。

親の気持ちは、そのまま子どもに伝染してしまいます。

テストの点が悪いと「この程度の点しかとれなくて、この先大丈夫かしら」という心配は、子どもに乗りうつって
「この程度の点しかとれない私」として自尊感情が低くくなってしまいます。

心配性の親自身、自尊感情が低いともいえます。それが、子どもに伝染してしまっているのです。

心配を愛情表現と勘違いしている親は少なくありません。
でも心配と愛情は別です。

心配のしすぎは弊害の方が大きいのです。

子どもを「かわいそうな子」にしてしまっているのは他でもない、親自身なのだ。の画像2


親がすべきことはただひとつ。
負い目に感じることでも心配することでもなく信じること。


一点の曇りもなく、わが子の幸福な未来を信じていれば、子どもは幸せに向かって進めるようになります。



陰山英男さんの記事一覧はこちら

また俵万智さんより、「1分書評」でも紹介されています。

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個性と自己肯定感 自己肯定感・自己効力感

この記事を書いた人

隂山英男

立命舘小学校校長顧問。1958年兵庫県生まれ。岡山大学法学部卒業。
「読み書き計算」の徹底反復と「早寝早起き朝ごはん」の生活習慣の改善を提唱する「隂山メソッド...

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