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15歳女子の母親殺害事件から思うこと

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たった15歳の女の子が、母親に睡眠薬を飲ませてから首を絞めて殺す…という、衝撃的な事件。この母と娘には、様々な背景や、積もり積もった家族の思いがあるのだろうし、第三者にはわかりません。
この母親は自分のいのちが消えゆく瞬間に何を思ったのだろうか…。最後まで娘を案じていたのではないだろうか…そう思えてならないのです。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11030024957

あまりに悲しすぎる事件

台東区在住の15歳女子が、母親に睡眠薬を飲ませてタオルで絞殺するという、あまりに悲しすぎる事件。

東京都台東区のマンションで2月、住人の女性(41)が首を圧迫されて死亡しているのが見つかった事件で、警視庁捜査1課は8日、殺人容疑で、同居する高校1年の長女(15)を逮捕した。捜査1課によると、黙秘している。

 長女は事件前、学業の成績や方針などをめぐって女性と口論になることもあったといい、捜査1課が詳しい動機などを調べる。

とてもいたたまれない気持ちになります。


「女子は母親が教育熱心なことに悩んでいた」とか、
「母親からひどいことを言われていた」と、15歳の女子を擁護する意見も報道されています。

真実はわかりません。

この衝撃的なニュースは、連日報道されています。

あるワイドショーでは、男性司会者が「お父さんもかわいそうですが」とコメントしました。
確かに、妻が殺されて娘が殺人犯になれば「父親がかわいそう」と考える人は少なくないでしょう。

また、女性コメンテイターは「どこかに相談するところがあればよかったのに」とコメントしました。

でも、ものすごく違和感を感じるのです。


母も娘も悩んでいた

その違和感の正体。それは…。

「父親は家族を守っていたの?」ということ。

娘が「母親を殺めたい」という選択肢を選ぶに至るには、
かっとなって、とっさに…なのかもしれないけれど、

きっと、
鬱積した思いが積み重なった末の行為なのだろうと思うです。

この母親は、
夫に娘の相談をできていたのだろうか。

この娘は、
父親に母親の相談をできていたのだろうか。

父親は出張しがちだったと報道していました。

この母親は、
密室で、孤立して、自分を支えてくれる人すらいなかったのかもしれない…。

この15歳の女の子は、
密室で、近すぎる母娘の関係に悩みつつも、逃げ場すらなかったのかもしれない…。

ふたりとも、苦しんでいた…。

その末に起きた事件。


もしもこの父親が妻に対して、
「がんばりすぎてない?」
「二人の子なんだから一緒に考えよう」
「俺があの子の言い分を聞いてみるよ」
と、サポートしていたならば…。
実際はサポートしていたとしても、「もっと丁寧に」「全力で」サポートしていたならば…。

もしもこの父親が娘に対して、
「お母さんと何かあったのか?」
「父親を頼っていいんだぞ、いつでも見方だからな」
と向き合っていたならば…。

そして
「お母さんを大事にしろよ」
と、妻を守ってあげていたならば…。

もし実際は向き合っていたとしても、
「もっと丁寧に」「全力で」向き合っていたならば…。

最悪の事態は避けられたかもしれないのではないでしょうか。

ワイドショーの司会者には
「お父さんもかわいそうですが」ではなく
「お父さんは向き合っていたのでしょうか」と発言してほしかった。

コメンテイターには、
「どこか相談するところがあればよかったのに」ではなく
「お父さんには相談できていたのでしょうか」と発言してほしかった。

母は、殺されるときに何を思ったのだろう

そして、私は思うのです。

娘から殺されている時に、
この母親は何を思っていたのだろうか…と。

きっと
「殺さないで」
「恨めしい」
「呪ってやる」
ではなくて、

「こんなことをしてしまったら、あなたの未来がなくなってしまう!」
「あなたが幸せになれない!」
「殺人者にしたくない!」

そして
「もし殺人者になってしまったら、私があなたを守ってあげられない!」

という、
娘を案じ、将来を憂う叫びだったのではないかと私は思うのです。

例えわが身が殺されそうになるその瞬間も、
最愛の娘の未来を案じていたのではないだろうか…。
と、そう思ってやまないのです。

この事件には、
第三者にはわからない、様々な深い事情があるのでしょうし、
真実はわかりません。

この家族は核家族で、父親は出張が多かった。
父親不在の家庭。

この母親は、育児に悩み
ひとり逃げ出すことなく、娘と共に生活していて、
どこかで歯車が狂って、わが娘に殺された。

子どもを守れるのは、父親と母親なのに。

母親は、娘から殺されるほど追い込まれた関係になっていた。
かたや父親は、仕事で出張による不在が多く、
妻が殺された後にも、テレビで「かわいそうに」と発言される。
この不条理が、もやもやしてしまう。

妻が追い込まれていった背景が、夫に伝わる日が来てほしい。
母が娘を愛し続けた歴史が、娘に伝わる日が来てほしい。

殺された母親の無念を想像すると苦しくてたまらない。
本当にいたたまれない事件です。

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この記事を書いた人

momotaro

埼玉県内の助産院院長。

助産師・看護師として、幸せな母乳育児をアドバイス。
母乳育児支援では「ママにとってのラクチン授乳」と「赤ちゃんの気持ち通訳」を...

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