こんにちは。『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子です。
担任の先生が、自分の娘のよう年齢の学校を出たての若い先生、見た目がこわい先生など・・・第一印象でがっかりすることがあるかもしれません。でも、“悪い面=短所“に見えることが、実は”良い面=長所“だったりします。
(子どもの場合)
●食べ物の好き嫌いが多い・偏食→舌がとても繊細で味覚が優れている。将来有名シェフになるかも。
●じっとしていられない・集中力がない→好奇心旺盛で将来、ベンチャー企業の社長になるかも。
(先生の場合)
いくつかの例を挙げてお話します。
「○○ちゃんは椅子に座っていられないことがあります。じっと我慢することもそろそろ覚えた方がいいですね」なんてちょっときついことを言う今度の担任。それが図星だった場合はチクリと胸に刺さりますよね。
でも、あなたの子どもは先生にとって気がかりな子、心配の種なのです。だからこそ言ってくれている愛のある言葉なのかもしれません。「自分が相手にどう思われるか」「保護者を怒らせてしまったらどうしよう」と考えてしまう先生は心では思っていても、親との人間関係を悪化させたくないために進言してくれないこともあります。
きついことを言う先生は“火中の栗を拾ってくれる先生、愛のある先生”ですよ。誰も言ってはくれないことを勇気を奮って言葉をかけてくれているのです。
前の担任の先生は子どものコートを着せてくれたり、落としたものを拾ってくれたり、とてもよく気が付く先生だった。でも、今度の先生は子どもはボタンを留めるのを手伝ってくれず、雨の日、子どもが悪戦苦闘しているのに傘も広げてくれない。こんなケースの場合「ああ、気が回らない先生」と残念に思ってしまいます。
でも、いろいろ気が付いてしまって先回りしすぎて手出だし口出ししすぎると、子どもが自ら動かなくなる危険があります。手を貸してくれない先生の子どもの方が「なんでも自分でやらないといけない」と思うようになりしっかりすることもあるんですよ。
登園時、降園時、担任と会話をします。なんとなく笑顔も少なく言葉が少ない先生だと「なんだか感じがよくないな~」と思ってしまいますよね。
でも、“親受けがいい=子どもにいい”とは限らないんです。お母さんからの印象は今一つでも、保育中は子どもと元気いっぱい一緒に汗水たらして遊んでくれている担任かもしれません。パッと見で決めないようにしましょうね。
例えば性格的なことはこんな風に変換してみてはどうでしょう。
・おおざっぱ
→細かいことを言わず、のびのびさせてくれる。
・気がきかない
→過保護や過干渉にならず、子どもが自立する。
・子どもの意見を聞かない、冷たい
→ポリシーを持って子どもにふりまわされない。
固定観念でよくない面と思ってしまっていることも、見方を変えると見え方がかわります。
・新人である
→何事にも一生懸命取り組んでくれる
・怒ってばかりいる。厳しい
→しつけをしっかりしてくれる
・きめ細かく連絡帳を書いてくれない
→連絡帳を書くひまがないくらい、子どもと関わることを優先に時間を使っている
・親の意見をなかなか聞いてくれない
→しっかりしたポリシーを持って指導していて、ブレない
・お友だち先生で威厳がない
→フレンドリーな親しみやすい先生
ちょっと見方を変えてみるだけで、これまでの気持ちが少し楽になるかもしれません。
もし、それでも、先生のやり方に対して不満や不安があった場合は「これこれこうしてほしいのですが」ときちんと話してみることも大切です。
お子さんは今年度の担任をひどく嫌がっていますか?親だけの気持ちではありませんか?
あなたが「今度の担任、嫌だなあ」と感じていても、子どもが喜んで通っているのならば「それでよし」としてみませんか。