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子どもの自己肯定感より、みるべきは親の自己肯定感

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「だから、子ども時代に一番学習しなければいけないのは、幸福です ママたちとの対話から生まれた 子育ての知恵ツイート41」(著:陰山英男)より、全10回にわたり「知恵ツイート」の一部をご紹介いたします。
第2回目は「日本の子どもの自己肯定感が低いって問題視されてるけど、母親の自己肯定感を調べてみたらどうかな。」をご紹介します。

道徳をベースに考える日本

後半で話が飛んでいるように見えるツイートですが、子育て支援の予算に話が及んでいた時期でした。
やはり子育て世代の生活が貧困に追い込まれて苦しくなってしまうのは問題です。親の自己肯定感どころではなくなりますからね。

さて、自己肯定感の低さがよく問題になります。曰く、日本の子どもたちはアメリカや中国に比べて低い。
しかし、これは単純に比較できるものではないと、私は考えています。国によって行動の規範となるモノサシが違うからです。

日本の子どもたちは減点法で考えます。
自分はここが足りない、それなのに勉強をなまけてしまった、というように。

常に100%の自分をイメージしてしまうから当然足りない部分が気になって、それで自己肯定感が低くなる子が多いのではないでしょうか。アメリカの子どもたちはそのようなモノサシは持ち合わせていないと思います。

子どもの自己肯定感より、みるべきは親の自己肯定感の画像1

むしろ問題にしなければならないのは、母親自身。

おそらく母親の自己肯定感を調べてみると子ども以上に低いのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

「日本の母親の自己肯定感」をどこか調査してくれないでしょうかね。
自己肯定感の低い母親に育てられた子どもは、自己肯定感が低くなるのは当然です。

日本人の行動規範のベースにあるのは道徳です。特にそれが母親を強くしばっているように思います。

母親であればこうするべき、母はこうあるべき、という「母親べき」論が日本中を覆っています。
子どもが事件を起こすと、必ずわき起こるのがその子の母親への疑念です。
本当の原因を究明することなく、まず母親のあり方に関心が向いてしまう。

特効薬は「お気楽」

道徳観があることがいけないのではありません。みんなが道徳心をなくして、自分さえよければいいとなってしまっては秩序が保てません。ただ道徳がまわりからの圧力になってしまうとつらくなります。

日本の母親は特にまわりからの同化圧力に責められやすいのではないでしょうか。
母親としての望ましい生き方というモデルがあって、そこから外れることがなかなかできない。外れると批判を受けやすくなってしまう。

逆説的ですが、子どものために自己を犠牲にして厳しい状況におかれている母親は批判されたりしません。
子どものためにあれができていない、これもダメ、というところに目がいってしまう。

おそらく自分もそうだからでしょうね、それで自己肯定感が下がるわけです。
道徳→同化圧力→自己肯定感の低下という悪循環です。

子どもの自己肯定感より、みるべきは親の自己肯定感の画像2

このような流れから、自由になる特効薬は「お気楽」です。

子どものために身を削ることはありません。


子どもだってそんな母親の姿は見たくないでしょう。
嫌なことは嫌と言えばいいですよ。それだけでラクになります。

卑近な例になりますが、おいしい物があったとして、自分は食べたいのを我慢して子どもに全部あげるのはやめましょう。
食べたければ、子どもと半分に分け合って食べればいいではないですか。

自分の時間を全部子どもに捧げることはありません。
自分のやりたいことをやれる時間を確保しておきましょう。

いいお母さんというのは幻想でしかありません。
同化圧力から生まれた幻想です。

そんなものに振り回されて自己肯定感を下げるよりも、もっとお気楽に生きていきましょう。

これはじつは私自身への戒めでもあります。



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個性と自己肯定感 自己肯定感・自己効力感

この記事を書いた人

隂山英男

立命舘小学校校長顧問。1958年兵庫県生まれ。岡山大学法学部卒業。
「読み書き計算」の徹底反復と「早寝早起き朝ごはん」の生活習慣の改善を提唱する「隂山メソッド...

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