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公開 2016年03月29日  

夫婦のスレ違いを生む「察してコミュニケーション」してませんか?

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結婚をして、共に過ごす時間が長くなってきたり、子どもが生まれてコミュニケーションの時間が少なくなって来るとついつい「これくらい察してよね!」と思ってしまいがち。でも、この”察してコミュニケーション”がドンドン膨らんでいくと、不毛なスレ違いは増えていくばかり。わが家の寝かしつけ時に起こったスレ違いから、察してコミュニケーションとは何かお伝えします!


こんにちは!NPO法人tadaima!の三木です。
子育てをしているとイライラすることって、たまにあります。
子どもに対してイライラすることも、もちろんあると思いますが、子どもが小さい時のイライラってその多くは自分かパートナーに対しての不満が原因だったりします。

特にパートナーに対しては「思い通りにならない」「やって欲しかったことをしてくれない」など、勝手に期待しては勝手に裏切られがち。
先日、わが家でも寝かしつけ時にそんなスレ違いがありました。

寝かしつけでイライラ!

いつもは夜グズることもなくサッサと眠ってしまうわが家の娘さん。
ですが、まれになかなか寝付かない夜だってあります。

まさに先日、久々に寝かしつけに苦労した夜がありました。
その日の寝かしつけ担当はぼく。
でも、全然寝てくれない。眠ったと思ったら1時間くらいで「ふえふえ」っと起きてしまう。

バランスボールで跳ねたり、抱っこしてあやしたり。
やっと「寝たかな?」と思ってベッドに降ろすと、泣きだす。
一緒に横になって眠っても、ぼくが起きると泣きだす。

久々に生後数ヶ月の頃を彷彿とさせる程の、背中センサーっぷり。
病み上がりでもあって、きっとなかなか眠れなかったのだと思います。

この日はだいぶ苦戦しました。

落ち着かせては「ふえふえ」
そーっとベッドに降ろしては「ふえふえ」
その場を立ち去ろうとすると「ぎゃんぎゃん!」

しばらく、この娘とのやり取りを繰り返しながら、ふと思いました。
「なぜ、妻は様子を見に来ない!?」と。

聞こえてくるのは、奥の部屋からカチャカチャと鳴っているキーボード音のみ。その無機質な音が「私には関係ありません」って言っているように聞こえたのです。

寝かしつけは、時間の問題だし、代わって欲しかったわけでもありません。ですが、いつもスムーズな寝かしつけに珍しく苦戦している。その状態に対してのリアクションが全くないことに対してイラッとしてしまいました。

結局、しばらくしてから「大丈夫?」と様子を見に来た妻。
ちょっとイライラしながら、ぼくは娘の寝かしつけを妻にバトンタッチしました。

自分の求めるリアクションを求めだしたらキリがない!

翌日、改めて妻に昨夜の寝かしつけについて話を聞いてみました。
なぜ、あんなに苦戦していたのに様子を見に来ることもなかなかしなかったのか?

妻いわく。
「わたしが見に行ったらますます荒れると思った」
「わたしが見に行ったら、あなたが「大丈夫ヽ(`Д´#)ノ」ってむしろ怒ると思った」
そして「そんな事を察するのは無理」と。

実際に話しを聞いてみて、妻が様子を見に来なかった理由にすごく納得がいきました。
普段の娘やぼくの様子を見て、妻は「いまは見に行かないほうがいい」と言う判断をしていたのです。
そして、何よりもハッとしたのが「そんな事を察するのは無理」と言う言葉でした。

妻の話を聞いてわかったことは、ぼくが感じた「なぜ様子を見に来ない!?」というイライラは「俺なら様子を見に行くのに!」とか「普通気になるだろ!」という自分の中にある勝手な思いだったと言うことです。

相手に自分の求めるリアクションを求めだしたら、キリがない。

今回の寝かしつけでの妻の対応は妻なりに考えた結果のリアクションだったわけです。
それがたまたま自分の望んでいたものと違っていただけのこと。

「あなたが寝かしつけ担当の日だったんだから、私には関係ないし」とか「なんで私が見にいかないといけないの?自分で頑張ればいいじゃない」ってわけではないのです。

なのでこの件に関しては「寝かしつけに手こずっていそうだったら、様子を見に来る」ということを約束。
「こういう時は自分はこうして欲しい」を伝えることで、お互いリアクションのすれ違いが少なくなっていくのだと気がついた出来事でした。

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