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公開 2016年04月04日  

母乳の不思議!飲み始めと飲み終わりでは成分が違うって知ってる?

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『母乳』って面白い豆知識がいっぱいあります。面白い豆知識だけれど、知っていると役立つお話もいっぱい!今日はその一つをご紹介します。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11015201522

こんにちは。あかちゃん看護師の︎みなみです。

母乳にはあまり知られていないけど、知っておくと役に立つおもしろ豆知識がいろいろあるんです。
母乳ってたくさんの不思議があるのですが、今日はその一つをご紹介します。

飲ませ始めに出る母乳と飲み終わりに出る母乳は違う?!

そうなんです。
飲ませ始めと、飲み終わりでは母乳の成分が違うんです。

なんと母乳は1回の授乳中にどんどん成分のバランスが変わります。同じものがずーっと出ているわけではないんです。
日数が経過すると、成分が変わってくるのはご存知の方も多いと思いますが、1回の授乳でも飲ませ始めと飲ませ終わりでは成分が変化しています。

何が変わるのかというと、母乳の中の脂肪分の割合が変わります。脂肪分はカロリーが高いので、体重増加においても大切な役割を果たしています。
母乳の中の脂肪分はカロリーだけでなく、赤ちゃんの脳を作るためにも必要なDHAやEPAという成分も含まれています。

飲ませ始めと、飲ませ終わり、どっちが脂肪分が多いでしょう?

さて、問題です。
飲ませ始めと、飲ませ終わり、どちらが脂肪分は多いでしょうか。

チッチッチッ チッチッチッチッチ


正解は!!
飲ませ終わりの方が脂肪分が多いです。
最初はサラサラのおっぱいが出て、最後の方はすこしどろっとした母乳になります。
ですから、母乳はしっかり最後の方まで飲ませるといいでしょう。

しっかり飲ませきっておっぱいを空にするのは、授乳量を維持することにもつながります。
分泌量が多くて、なかなか最後までは難しいという方の場合は授乳前に搾乳をするのも一つの手です。

あとは少量頻回の赤ちゃんの場合は、ほぐす程度に前搾乳をして、赤ちゃんがおぼれない程度にすこしだけ、張りの強いところを優しく軽く圧迫しながら授乳すると脂肪分が出やすいと言われています。

体重に関しては、たくさんの要素(授乳回数、あかちゃんの哺乳状況、分泌量、抱き方、1回の授乳量などなど)を総合して判断しないとアドバイスできないので一概にこれだけやれば大丈夫ということではありませんが、ちょっとした豆知識として参考にしていただければと思います。

実際にお困りの方はお近くの母乳外来のある病院・助産院などにご相談に行かれるのもオススメです。

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