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公開 2016年04月25日  

匿名ブログから考える「待機児童問題」と広がりはじめた新たな動き~待機児童ゼロチャレンジ~

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「保育園落ちた日本死ね」という匿名ブログをきっかけにクローズアップされている待機児童問題。でも、実はこのブログが注目される前から、待機児童問題について様々なブログで取り上げられているのをご存知ですか?今回は、待機児童問題から広がりはじめた新たな動き、「待機児童ゼロチャレンジ」についてご紹介します。


匿名ブログから派生した「現場の生の声」

すでに世間で大きな注目を集めている「保育園落ちた日本死ね!!!」と言う匿名ブログ、あなたはご存じですか?

まずはブログの一部を抜粋します。

何なんだよ日本。

一億総活躍社会じゃねーのかよ。

昨日見事に保育園落ちたわ。

どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。

子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ?

何が少子化だよクソ。

子供産んだはいいけど希望通りに保育園に預けるのほぼ無理だからwって言ってて子供産むやつなんかいねーよ。

不倫してもいいし賄賂受け取るのもどうでもいいから保育園増やせよ。

オリンピックで何百億円無駄に使ってんだよ。

エンブレムとかどうでもいいから保育園作れよ。

有名なデザイナーに払う金あるなら保育園作れよ。

どうすんだよ会社やめなくちゃならねーだろ。

ふざけんな日本。

このセンセーショナルな言葉遣い(叫び)には賛否両論ありますが、それでも国会で取り上げられるなど、このブログをきっかけに「待機児童問題」がクローズアップされるようになりました。そして匿名ブログを書いた本人も、Twitterで更なる情報発信をして、なんとか待機児童問題が解決するよう必死で訴えています。

このTwitterにもあるように、今まで「丁寧な言葉」で国民から沢山の声が上がっていても、ここまで「大きなうねり」となったことはありませんでした。
魂の叫びとも言えるあの文章だったからこそ、国会まで届いたのではないでしょうか。

待機児童問題を解決する新たな動き「待機児童ゼロチャレンジ」とは?

今、インターネット上には様々なブログが存在していて(匿名ブログもその1つ)、老若男女様々な人が自分の考えを記事にしたり、日常の出来事などを記事にして公開することができます。
私はあの匿名ブログが社会現象になる少し前から、自身のブログで待機児童問題を世の中に浸透・拡散させていこうという試みを始めています。それが「待機児童ゼロチャレンジ」です。

この「待機児童ゼロチャレンジ」は、Twitterのハッシュタグ「#taikijidou0challenge」をブログ記事の題名に入れて、記事を公開したらTwitterで拡散し、その記事のバトンを次々に回していくという試みです。

このチャレンジの詳細については、以下2つのサイト(チャレンジ内容、中間報告)をご覧ください。

3/15日現在、約70以上のブログで「待機児童問題」についての記事が書かれています。

待機児童についての詳しい解説、自身の保活の経験談、地域による格差、保育園の増設に対する問題とその解決法、保育士の待遇の問題、潜在保育士の問題、親の働き方の問題、パパの育休の問題、マタハラの問題などを、ブロガーそれぞれが思うことを自由に記事にして公開しています。

チャレンジへの参加方法と、公開された記事の探し方

「待機児童ゼロチャレンジ」は、以下の2点を満たしていれば誰でも参加できます。

・ブログなど自分の想いを記事にする場所がある
・Twitterで「#taikijidou0challenge」と発信・拡散することができる

詳しくは、上で紹介しているリンクに書いてありますので、たくさんの人が「現場の生の声」を上げてくれることを期待しています。現役で子育て中の方、もうすでに子どもが大きくなった方、まだ子どもがいない方、独身の方などの様々な視点から、この「待機児童問題」について意見が出ればまた違った「大きなうねり」が起こせるかもしれません。

記事を書くことができなくても、これまでに公開された記事を読んでいただき、思うことをfacebookやTwitterで発信・拡散していただくこともできます。
Twitterなら「#taikijidou0challenge」で検索していただければ、関連するツイートの中から記事を読むことができます。

Yahoo!やGoogleでの検索もできます。
「#taikijidou0challenge」や「待機児童ゼロチャレンジ」と検索していただければ、数多くの記事がヒットしますので、お好きな記事を選んでいただくことができます。

動き始めた待機児童問題。一過性で終わらせないために…

待機児童の問題は、実は毎年春になると話題になります。しかし現実は、残念ながらすぐに沈静化してしまう…ということの繰り返しです。

この「保育園落ちた」ブログをきっかけに世間は動きはじめています。この動きが一過性の出来事で終わってしまわないために、少しでも多くの人にこの問題を知ってもらいたいと思います。そして議論が深まり、現場のママパパが子育てをしやすい環境・働きやすい環境が一刻も早く整うことを祈っています。

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