1. >
  2. >
  3. >
  4. >
  5. >
  6. 注意欠陥・多動性障害(ADHD)とは?原因・症状・診断・検査・対処法・治療法まとめ

注意欠陥・多動性障害(ADHD)とは?原因・症状・診断・検査・対処法・治療法まとめ

注意欠陥・多動性障害(ADHD)とは?原因・症状・診断・検査・対処法・治療法まとめのタイトル画像

学校や日常生活で支障をきたすことがある注意欠陥・多動性障害(ADHD)。周囲の人に理解されづらく、誤解を受けてしまうこともあります。ADHDとはどんな障害なのか、特徴や症状、原因、対応法や治療法をまとめてみました。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=30700000052
目次 注意欠陥・多動性障害(ADHD)とは?原因は?
注意欠陥・多動性障害の原因
注意欠陥・多動性障害(ADHD)の特徴・症状
注意欠陥・多動性障害(ADHD)のセルフチェック
注意欠陥・多動性障害(ADHD)の病院での検査・費用
注意欠陥・多動性障害(ADHD)の家族の対応・対処法
注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療法
まとめ

注意欠陥・多動性障害(ADHD)とは?原因は?

注意欠陥・多動性障害は発達障害のひとつで、アメリカの精神医学会での診断名から「ADHD」と略されることもあります。ADHDの主な症状として落ち着きがなかったり、注意力が不足したりするために、学校などの集団生活でつまづいてしまう子がみられます。

もともとは子どもに診断されることの多い障害ですが、大人になってから診断されることも少なくありません。「多動性・衝動性優勢型」「不注意優勢型」「混合型」の3つのタイプに分かれています。

注意欠陥・多動性障害の原因

ADHDになるはっきりとした原因はまだ判明していません。以前は脳障害や環境、しつけの問題や愛情不足が原因と考えられてきましたが、現在は画像研究と遺伝子研究の面からいくつかの有力な説があり、議論や研究が続けられています。特に有力とされているのが、「前頭前野付近の異常」「神経伝達物質関連の低下」の2つの説です。

■前頭前野付近の異常説
注意を持続することや行動などをコントロールする部分の前頭前野の働きに、何らかの異常やかたよりが起きているとの説です。複数の遺伝子異常によって、前頭全野付近の脳の萎縮し、ADHDが起きるのではないかと考えられています。

■神経伝達物質関連
神経伝達物質のドーパミンやノルアドレナリンの働きの低下によって、ADHDが引き起こされているのはないかとかいう説です。

この2つの説以外にも、「食事説」「睡眠説」など様々な説がありますが、はっきりとした原因はまだ明らかにされていません。

注意欠陥・多動性障害(ADHD)の特徴・症状

ADHDは「多動性・衝動性優勢型」「不注意優勢型」「混合型」の3つのタイプに分けることができます。それぞれの特徴は以下になります。

■多動性・衝動性優勢型
多動と衝動性行動症状が強く出ているタイプです。

・落ち着きがなく、じっとしていないといけない場面(授業中など)でも関係なく歩き回ったり、貧乏ゆすりなどで体を動かしてしまう
・感情を抑えることができずに、ちょっとしたことでも大声を上げてしまったり、乱暴になったりしてしがち。「乱暴な子」「反抗的な子」というレッテルを貼られやすい。
・不用意で衝動的な発言をしてしまったり、自分のことばかりを一方的なしゃべったりする。

■不注意優勢型
不注意の症状が強くでているタイプです。多動などがないためADHDの診断が遅れてしまうことが多くみられます。

・物事に集中することが苦手で、気が散りやすい
・自分が興味があることや好きなことに対しては没頭しすぎるほどだが、次のことへの切り替えが苦手
・忘れ物や物をなくすことが非常に多くあります。ぼーっとしていて、人の話を聞いているのか分からない
・人との約束した時間などを守るのが苦手で破ってしまうことが多い

■混合型
多動と衝動、不注意の症状が混ざり合って出るタイプで、一番多く見られるタイプでもあります。

・ADHDの約8割が混合型と言われるタイプ。アスペルガー障害との区別をつけることが専門家でも難しい場合も。
・早期発見されやすい。
・多動性・衝動性優位型と不注意優位型の特徴が混ざり合っているため、どの症状が強く出るかは、個人差が大きい。
・忘れ物や物をなくすことが多かったり、順番を守れない、じっとしていることができない、大声を出したり乱暴な行動をとる、状況を考えない発言をしたりといった症状があり、どれが顕著に表れるかには個人差がある。

注意欠陥・多動性障害(ADHD)のセルフチェック

子どもの気になる症状や特徴からADHDの可能性をチェックするチェックリストがあります。このチェックリストは可能性を判断したり、専門機関での受診の目安になるもので、診断をくだすためのリストではありません。専門機関では、アメリカ精神医学会の「DSM-IV」や世界保健機関(WHO)の「ICD-10」という診断基準があります。

6つ以上○がある場合にはADHDの可能性があります。気になる症状があるなら、専門機関を受診してみましょう。

子どものADHDセルフチェックリスト
・じっとしていることが苦手
・集中して人の話を聞くことが苦手
・割り込みなどして順番を待てない
・忘れ物や物をなくしてしまうことが多い
・遊びの中でケガをよくする
・TPOを考えずおしゃべりを続けることがある
・宿題や課題を最後までやることが難しい
・授業中でもじっと座っていられずに、たって歩きまわる
・友達が少なく、集団行動が苦手
・よく癇癪をおこす
・友達にちょっかいをだしたり、やっていることの邪魔をする
・順序だててすることができない
・話を最後まで聞かない。話の途中でも答える
・約束や予定を忘れることがよくある
・静かにできない

注意欠陥・多動性障害(ADHD)の病院での検査・費用

ADHDではないかと疑われる症状がある場合には、専門機関で検査をすることをおすすめします。でも、専門機関には主に3つの種類があり、特徴や費用が異なります。

■住んでいる自治体の療育センターや発達相談センター
公的機関なので一番費用が安く、無料で検査を受けることができる場合もあります。しかし、受診を希望してもすぐに検査を受けることができるわけではなく、予約が必要です。希望者が多く、予約してから初診まで数か月から半年待つこともあります。

■民間の小児科や児童精神科
病院なので初診や相談は保険の適応がされるので、通常の診察代と変わらない程度になります。子どもを対象にした医療費助成の対象となれば費用がかからない場合もあります。詳しい検査を行う場合には、心理検査や知能検査なども3000円程度で受けることができます。近所の小児科で相談して、別の専門機関を紹介してもらうこともできます。

■カウンセリングなど
カウンセリングルームなどは保険の適応がないことが多いので、費用は3種類の専門機関の中で最も高くなります。多くの場合、時間で料金が決められており、1時間で5,000~1万円かかることも。また、検査の種類によっては数万円かかってしまう場合もあります。それでも、常駐の臨床心理士が丁寧に相談に乗ってくれたり、予約の日時なども柔軟に対応してもらえることがあります。

注意欠陥・多動性障害(ADHD)の家族の対応・対処法

ADHDの症状はすべて同じとは限りません。対処法もその子に合った対応が必要になってきますが、ADHDの子と接する際に気をつけたいこととして以下の注意点があります。

1.言葉以外の方法でも伝える
言葉だけではADHDの子どもには伝わりにくいことがあります。これからの予定やするべきことなどを絵や写真、文字などその子に合った方法で表示すると理解しやすくなるのでおすすめします。

2.気が付いたらすぐ褒めるようにする
良いことをしたり、今までできなかったことができた時など、気が付いたらすぐに褒めるようにしましょう。本当にうれしいんだよ!という気持ちを伝わるように目を見て少しオーバーかもと思うぐらい褒めてあげることをおすすめします。

3.まずは興奮を落ち着かせる
興奮している時には、相手の話を受け入れる体制ができていません。まずは興奮を落ち着かせてから話を聞くようにしましょう。よくないことをした時でもまず落ち着かせてから理由を聞き、子どもの心情を共感したうえで、良くない行動だということ、もし同じことがあったら次はどんな行動をしたらいいのか示しましょう。

4.静かで穏やかな声で注意する
注意する時には叱る方もつい感情的になり、大声になりがちですが、それでは怒られているということしか頭に入ってこない、本当に伝えなければならないことを誓いすることができません。また、反抗心を刺激するだけになってしまうこともあります。できるだけ子どもの近くに行き、静かで穏やかな声で伝えることをおすすめします。

ADHDの子どもは叱られることが多いため、自分に自信が持てなくなり、自己評価が低くなってしまうことがあります。できるだけ褒めることを心がけて、注意をする時も感情的にならないように気をつけましょう。

注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療法

ADHDの治療法は、「教育・療育の支援」と「投薬」の2つに分けることができます。治療の目的は、「扱いやすい子」にするためではなく、ADHDの子の「生きづらさ」を改善して、充実した毎日を送れるようにするためです。治療の効果を判断する際には、教室などでの行動のコントロールの他に、家族や友達など人間関係が良好かどうかをみることも大切です。

「教育・療育の支援」は、薬を使わない方法で、ADHDを理解して生活しやすい様に子どもの周りの環境を整える方法や、ソーシャルスキルトレーニングでその場に合った行動を学ぶ方法、ADHDである自分の特徴を理解して、感情や行動を自分でコントロールできる学ぶ方法、ペアレント・トレーニングという親が具体的な対処法を学ぶ方法があります。

また、気が散りやすい子には、集中しやすい環境を作ってあげる環境調整という方法もあります。例えば、視覚から入ってくる情報を少なくするために、自宅や教室などをすっきりと片づけた状態にして注意がそれてしまわないようにしたり、授業の進め方や教材の工夫などの方法があります。

一方「投薬」では、薬を服用することでADHDの症状を一時的に抑えたり、改善したりすることができます。服薬によって飛び出しなどの危険な行動を抑えたり、学習に集中できずに学力が低下したり、行動や衝動を我慢できずに叱られたりすることを減らすことができます。使用される薬はドーパミンとノルエピネフリンの低下の改善を目的としている薬のアトモキセチンとメチルフェニデートが多く使われますが、ADHDそのものを治す薬ではありません。

まとめ

ADHDの原因ははっきりとは分かっていませんが、世界中で粘り強い研究が進められており有力な説も出てきています。ADHDの症状は兄弟でも違っていることが多く、その子に合わせた対処法が必要になります。ADHDは周りの環境を整えたり、行動療法や服薬で症状を抑えたり、改善することができます。

当社は、この記事の情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行うすべての行動やその他に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。また、表示価格は、時期やサイトによって異なる場合があります。商品詳細は必ずリンク先のサイトにてご確認ください。

関連する記事

この記事を読んだ人にオススメの記事

この記事を書いた人

ももこ

産んだ子・産んでない子ひっくるめて男女3人の子持ちのアラフォー主婦です。
猫とスズメと子供と一緒にマイペースに暮らしています。
笑顔ばかりの毎日じゃないけど...

もっと見る

  1. >
  2. >
  3. >
  4. >
  5. >
  6. 注意欠陥・多動性障害(ADHD)とは?原因・症状・診断・検査・対処法・治療法まとめ