日本では特に、いろんな理由で病院によっては家族の付き添いのできない小児病棟も多いのが現状です。
しかし子どもにとっては家族と共に過ごすことは守られるべき権利であり、子どもの回復にご家族の付き添いは絶大なパワーを発揮すると私は思っています。
私が勤務している病院は、きょうだいの面会ができないという課題はありますが、幸い、ご両親が付き添いのできる入院病床です。
そのため、子どものベッドサイドにはご家族が一緒にいることが多いのですが、ときどき、付き添いのお母さんが買い物や食事に出たり、一時的にご自宅に戻っていて子どもが独りきりのことがあります。
ある朝の病棟回診でのできごと。
5歳のMちゃんにはお母さんが付き添っていることが多いのですが、その日はお部屋にお母さんがいなくて、Mちゃんだけがちょこんとベッドに座っていました。
お買い物にでも行ってるのかなと、私は特に気にかけることなく
「Mちゃんおはよう、調子はどうですか」と声をかけ、診察を始めようとしました。
しかしその時Mちゃんは私に向かってこう言ったのです。
子どもに「あなたが大切」と伝えたつもりだったのに…【きょうの診察室】

子どもを真ん中にして診察することを心がけていたけれど、その心づもりが、子ども自身には違って映っていたことがわかって、はっとした瞬間がありました。
今回は、「伝えること」と「伝わること」は違うんだよと私に教えてくれた、ある女の子の話です。
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