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羊水過多症とは?赤ちゃんへの影響は?原因と治療法まとめ

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妊娠中、お腹の赤ちゃんを守り、心肺機能や腎機能などの器官の成長をサポートしてくれるのが、羊水です。しかし、この羊水が800mlを越えると「羊水過多症」と診断されることがあります。羊水過多症が赤ちゃんやお母さんにどのように影響するのか、原因と治療法をまとめました。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11030031743
目次 「羊水過多症」とは?
羊水過多症の症状と診断方法
赤ちゃんにとって羊水の役割
羊水が多すぎると赤ちゃんにどんな影響が?
羊水過多症の原因
羊水過多症の治療法
羊水過多症の体験談
まとめ

「羊水過多症」とは?

妊娠中、お腹の中の赤ちゃんは、子宮の中の卵膜と胎盤で構成されている羊水腔とよばれる袋のような空間で、羊水が満ちている中を浮かんでいるような状態にあります。

卵膜はさらに3つの膜で構成されており、一番内側の膜を羊膜と呼びます。妊娠初期に羊膜からにじみでた水分(お母さんの血漿など)から羊水がつくられ、中期以降では赤ちゃんが羊水を飲んで排尿することで増えていきます。 

羊水の量は妊娠30週~35週をピークに、40週を過ぎると減少するといわれていますが、妊娠週数に関わらず、羊水の量が800ml以上になると羊水の量が多すぎる「羊水過多」と判断され、むくみやお腹の張り、息苦しさなどの症状が現れてくる、羊水過多症と診断されます。

羊水過多症の症状と診断方法

羊水過多症には急性型と慢性型に大きくわけられます。

■急性型
お腹が急に大きくなり、腹痛、吐き気も現れ、ひどい時には子宮底が上がってくることで横隔膜が押し上げられて呼吸困難、嘔吐、動悸を引き起こします。

■慢性型
お腹が通常よりも大きくなったり、腹痛・吐き気などが妊娠25週頃から現れます。急性型よりも症状が軽いといわれています。

羊水過多症を診断する際は、超音波検査で羊水ポケット法といわれる、羊水腔で胎児や臍帯などを含まずに描ける円の大きさを図る方法と、羊水インデックス法とよばれるお臍を中心に子宮腔を4等分にしてそれぞれの場所で羊水の深さを計って、それらを足し合わせた値をみていきます。

羊水ポケット法では直径が8cm以上、羊水インデックス法では24cm以上(施設によっては25cm以上)で羊水過多と診断されます。

赤ちゃんにとって羊水の役割

羊水があることで、赤ちゃんは外部からの衝撃から守られています。また、ふわふわと浮いた状態にあることで、身体が育つ過程で左右のかたよりがなく成長することができます。

また、胎児の皮膚は羊膜にくっつきやすい性質がありますが、羊水があることでそれも防いでくれます。さらに、自由に動き回れる空間があることで手も足も筋肉の発達が促されます。そして、温かい羊水は、赤ちゃんの体温を一定に保つ役割もあります。

■羊水は赤ちゃんを守り、成長を促す

また羊水にはヒアルロン酸など保湿成分があり、赤ちゃんの弱い皮膚を保護してくれる役割もあります。免疫物質も含まれ、赤ちゃんが病気に感染しないよう、守ってくれる役割もあります。

妊娠中期ごろからは、赤ちゃんが羊水を飲むことで肺まで行き届き、肺の成長を助けたり肺呼吸の準備を整えてくれます。さらに、それを尿として出すことで、腎臓の機能も発達させてくれるのです。

出産の直前には破水によって産道の菌を洗い流してくれ、赤ちゃんが産道を通るときにスムーズに降りてこれるよう、潤滑油の役割もしてくれています。

羊水が多すぎると赤ちゃんにどんな影響が?

羊水過多症と診断されても、約50%は赤ちゃんに何の問題もなく出産されています。しかし、中には胎児奇形などの障害が出ることがあります。胎児の奇形でも無脳児・脳瘤、臍帯ヘルニア・腹壁破裂などの腹壁の異常が多くみられます。それ以外では、流産や早産のリスクが高まることもあります。

羊水が多すぎると胎児が羊水内でくるくると動くため、逆子になりやすくなります。出産を間近に控えていても治らない場合には、自然分娩は難しいため、帝王切開での出産になります。

■前期破水や常位胎盤早期剥離のおそれも

また、子宮内圧が高まることによって、卵膜が破れやすくなり、前期破水がおこりやすくなります。前期破水とは陣痛が来る前に、卵膜が破れて羊水が漏れだしてしまうことで、膣から細菌などが子宮内へ感染しやすくなり、赤ちゃんへの感染の危険も出てきます。

また、通常なら出産後に胎盤が剥がれてきますが、常位胎盤早期剥離といって、妊娠中や分娩中に剥がれてしまう状態になることも。そうなると栄養源も酸素も赤ちゃんへ行き届かなくなるため、母子ともに非常に危険な状態になります。

それ以外にも、子宮収縮が弱いために微弱陣痛になったり、出産後もだらだらと出血が続く弛緩出血、赤ちゃんが産まれる前に臍帯が先に子宮から外に出てしまう臍帯脱出なども引き起こしやすいとされます。

羊水過多症の原因

母体側

羊水過多症の60%は原因不明とされています。母体側では、妊娠糖尿病が最大の原因となっており、5~20%を占めています。

母体が高血糖状態だと、母親から栄養をもらっているお腹の赤ちゃんも高血糖状態になり、巨大児になりやすくなります。それに合わせて腎臓の機能を成熟させようとし、尿の量も多くなるのです。また、胎児の血糖が高く、血液濃度の濃さを調整しようと細胞から水分を送り込むことで尿量が増えることからも、羊水過多症になりやすいとされます。

血液不適合妊娠でも羊水過多症になりやすいことが報告されています。血液不適合妊娠では、胎児が貧血になってしまい高拍出量性の心不全を起こしやすく、尿を作り出そうと尿産生が増えることで起こると言われています。

胎児側

胎児側の原因でも羊水過多症は起こります。もっとも多い原因が、先天性奇形によるもので20%を占めています。

無脳児、脊髄髄膜瘤、脊髄破裂などの胎児奇形によって、脳脊髄液が漏れだしたり、バソプレッシンとよばれる抗利尿ホルモンが分泌がうまくできないために羊水過多症になってしまいます。

■多胎妊娠が原因になることも

また、染色体異常(13トリソミー、18トリソミー、21トリソミーなど)や、筋ジストロフィーなどによって嚥下障害を起こしてしまい、羊水の吸収がうまくできなくなる場合や、食道閉鎖、十二指腸閉鎖、横隔膜ヘルニアなど消化管の通過障害でも羊水を吸収できずに羊水過多症を引き起こします。

また、双子や三つ子など多胎妊娠によっても羊水過多症がおこるといわれ、羊水過多の8~9%が多胎妊娠によるものといわれています。

羊水過多症の治療法

羊水過多症と診断された場合には、その原因に応じた治療法をとります。母体の糖尿病によるものであれば、血糖コントロールなど糖尿病の治療を行い、胎児貧血などの原因であれば胎児輸血などの処置をすることで羊水過多症が改善する可能性があります。

羊水過多症は切迫早産、前期破水の原因にもなるため、子宮収縮、腹部の膨満感が現れたら入院し、安静にすることで早産と破水の予防をしていきます。また、子宮収縮が頻回に出て来ると切迫早産のおそれがあるため、子宮収縮を抑える薬を使うことで早産予防をすることになります。

■羊水を出す処置をすることも

呼吸困難、悪心、嘔吐などがある重症な羊水過多症の場合には、子宮に針をさして羊水を出す「羊水穿刺」も検討されます。ただしこれは、赤ちゃんを分娩で娩出するよりも、羊水穿刺で症状を軽くして妊娠を継続した方が良い場合に行われる一時的な処置であり、症状は改善しても根本的な治療ではありません。 

とはいえ、羊水過多症の多くはそこまでの治療を必要とせず、自然に軽快することもあります。

CQ306-1 妊娠中の羊水過多の診断と取扱いは?

羊水過多症の体験談

35週の検診で羊水が多いと言われ、
そのせいでなのか分かりませんが
36週5日の早朝、寝ていたらお腹からバチン!という音がして、ビックリして飛び起きたら大量に破水してしまいました。

すぐに入院となり、翌々日に促進剤を投与し出産しました。

予定日より3週間も早く産まれたため、大きめだと言われていた赤ちゃんは2566gで誕生し、周りの赤ちゃんから比べるとかなり小さい印象でした。

でも、何も異常はないし、現在も元気に成長しています。

私の場合は妊娠五カ月から羊水過多で入院しました。その後妊娠中毒症や胎児の発育不良など問題も多く大変でした。リスクが高い出産ですから、自分が信頼できる病院を選ぶ事が大切だと思います。ちなみに普通分娩で双子を出産しました。

羊水過多症によって早期破水や、発育不良などさまざまな問題がおこりやすくはなりますが、適切な治療を受けることで無事に赤ちゃんを出産したママはたくさんいます。羊水過多症は出産リスクも上がることから、場合によってはかかりつけ医から、設備が整った周産期センターなどに転院を勧められることもあるようです。

まとめ

赤ちゃんを守り、成長を促してくれる羊水ですが、多すぎても母体や赤ちゃんに悪影響を及ぼしてしまうことがわかりました。 

前期破水や早産などのリスクも高まるので、赤ちゃんが出産してくれるまで不安なことも多いでしょうが、羊水過多症でも無事に健康な赤ちゃんを出産するママは多くいます。医療体制の整った専門病院で経過をみてもらい、指示をしっかり守って治療に専念しましょう。

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この記事を書いた人

かぼちゃん

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