1. >
  2. >
  3. 妊娠初期の抗生物質(抗菌薬)は要注意?胎児への影響は?

妊娠初期の抗生物質(抗菌薬)は要注意?胎児への影響は?

妊娠初期の抗生物質(抗菌薬)は要注意?胎児への影響は?のタイトル画像

妊娠中は薬の服用に関して不安に感じることが多いですよね。特に赤ちゃんの重要な器官が形成される妊娠初期では、神経質になってしまうものです。ここでは、妊娠初期の抗生物質の服用について考えてみましょう。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174010310
目次 抗生物質が処方されるのはどんなとき?
妊娠初期の抗生物質は大丈夫?
抗生物質がもたらすリスクとは
妊娠中に注意すべき抗生物質
抗生物質の使用を避けるための予防法
産婦人科で処方されるものはすべて安全
まとめ

抗生物質が処方されるのはどんなとき?

抗生物質は、微生物由来で菌に対して作用する薬の総称です。抗菌薬・坑ウィルス薬 ・ 坑真菌薬 ・ 抗がん剤などがありますが、一般的には抗菌薬の意味で使われることが多いので、ここでは抗菌薬について解説していきます。

抗生物質(抗菌薬)の働きは、細菌を殺したり、細菌の増殖を抑えたりすることです。つまり、細菌が原因の病気の場合、抗生物質が処方されることになります。

ただし、一般的な風邪の場合、原因はウイルスなので、細菌に作用する抗生物質は効果がありません。そのため風邪で受診してきた患者には、抗生物質は処方しない医師が増えています。

しかし、風邪のウイルスに感染することによって体の免疫力が低下している場合などは、その他の細菌感染による病気(肺炎など)を予防する意味で、抗生物質が処方されることもあります。また、虫歯や膀胱炎の治療時、怪我をした場合などに、化膿防止のために処方されることもあります。

妊娠初期の抗生物質は大丈夫?

妊娠初期に抗生物質を飲んでしまった場合、母体や胎児に影響はないのでしょうか? 抗生物質はいくつかの種類に分けられ、妊娠への影響は種類によって異なります。

抗生物質は胎盤を通過してしまうので、胎児に影響があると言われています。中でも聴覚障害に影響する可能性があるアミノグリコシド系、肝障害などの可能性があるテトラサイクリン系、骨格障害の恐れがあるキノロン系の抗生物質は避けるべきとされています。

一方、ペニシリン系・セフェム系・マクロライド系などの抗生物質は、妊娠中に飲んでも比較的安全で、胎児への影響もほとんどないと言われています。とはいえ、抗生物質の中で完全に毒性のないものはごくわずか。ほとんどの抗生物質に関して催奇形性の有無は解明されていないので、妊娠中はなるべく飲まないに越したことはありません。

抗生物質がもたらすリスクとは

妊娠初期に抗生物質を服用すると、以下のようなリスクが高まる可能性が指摘されています。

■胎児の神経系への奇形発症のリスクが高くなる

妊娠4~7週は超過敏期と呼ばれ、中枢神経や各臓器が形成される大切な時期です。この期間に胎児が抗生物質の影響を受けてしまうと、無脳症や二分脊椎などの神経系の病気の発症率が高くなると言われています。

■胎児の末端奇形症発症のリスクが高くなる

妊娠8~15週は胎児の手足など末端部分が形成される時期です。この時期に胎児が抗生物質の影響を受けてしまうと、手足の奇形や小眼症など末端奇形性が生じる可能性があります。

ちなみに、妊娠4週未満までは胎児の形成は行われていないので、妊娠に気づかず抗生物質を服用していたとしても胎児への影響は無いと言われています。また、妊娠16週目以降になれば、抗生物質の服用による奇形発症のリスクはほとんどないそうですが、自己判断で薬を飲むようなことは避けましょう。

■脳性麻痺やてんかんのリスクが高くなる

因果関係がはっきりとしていないようなのですが、脳性麻痺やてんかんのリスクが高くなるのではないかという報告がなされています。

■免疫力低下による母体への副作用

抗生物質を服用することにより良い働きをする常在菌までが減ってしまい、細菌バランスが崩れて感染症などにかかってしまう恐れがあります。特に妊娠中はもともと免疫力が低下しているため、こうした症状がより強く出る可能性もあります。具体的には下痢・胃のむかつき・口腔カンジダ症・カンジダ膣炎などの症状が起こる可能性があるとされます。

妊娠中に注意すべき抗生物質

妊娠中に抗生物質を飲まないに越したことはありませんが、飲んではいけないわけではありません。細菌感染による病気などでは、治療のため妊娠に影響がないとされる抗生物質を処方される場合もあります。妊娠中に注意すべき抗生物質、飲んでも大丈夫と言われている抗生物質にはどのようなものがあるのかを紹介します。

■注意すべき抗生物質

・アミノグリコシド系
皮膚炎の際に処方されるゲンタシンや、結核に効くストレプトマイシンやカナマイシンなどがあります。胎盤を通過して胎児に移行し、胎児の聴覚に障害が出てしまう恐れがあるされる抗生物質です。

・テトラサイクリン系
処方されるケースはそれほど多くはないものの、呼吸器感染症やクラミジア症の際に処方されるミノマイシンやビブラマイシンなどがあります。胎児に肝機能障害や歯の色素沈着などの異常が出る可能性があります。

・キノロン系
比較的新しい薬で、膀胱炎や気管支炎、肺炎などの際に処方されます。動物実験により骨格異常や発育抑制が見られることがわかっているので妊婦禁忌となっています。ただし、これまでに妊娠に気づかずキノロン系の抗生物質を服用し、障害のある赤ちゃんが生まれたという報告はないそうです。

■飲んでも大丈夫と言われている抗生物質

・ペニシリン系
ビクシリンやサワシリンなどの種類があり、様々な感染症に効果があります。母体や胎児にほとんど影響がないと言われているので、妊婦に最もよく処方される抗生物質です。

・セフェム系
歴史が古く、安全性が高い抗生物質です。セフゾンやメイアクト、フロモックスなどがあり、膀胱炎や気管支炎の際に処方されます。

・マクロライド系
ペニシリン系やセフェム系では効かないマイコプラズマやクラミジアにも効果があり、副作用が少ないので幼児から高齢者まで幅広く処方される抗生物質です。クラリスやクラリシッドなどの種類があります。

抗生物質の使用を避けるための予防法

妊娠中は、抗生物質を飲まなければならない病気にならないよう、普段から気をつけておくのがおすすめです。どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか。

■風邪をひかないようにする

前述したように、風邪の原因はウィルスなので抗生物質は効きません。風邪そのものを治すために抗生物質を飲む必要はありませんが、風邪の悪化による細菌感染で肺炎などになってしまった場合などには抗生物質を服用する必要が生じてしまいます。

また妊娠中は免疫力が低下しているため、単なる風邪の場合でも細菌感染を防ぐために抗生物質を処方されるケースもあります。ですから、抗生物質の服用を防ぐために、風邪の予防はとても重要です。

具体的に、風邪の予防にはどのようなことに気をつけたらいいのでしょうか?

■食事に気をつける
風邪予防にはたんぱく質・ビタミンC・ビタミンAまたはβ-カロテンが効果があるとされています。食材としては肉(特にささみ・鶏胸肉・豚もも肉など)、いわし、パプリカ、アセロラジュース、モロヘイヤ、ニラ、納豆がオススメ。日々の食事に積極的に取り入れるといいでしょう。

■しっかり睡眠を取る
たっぷり眠れば体力&免疫力がアップして風邪をひきにくくなります。ただし、睡眠中はウィルスへの抵抗力が弱まる時間帯でもあるので空気の乾燥する冬場は特に注意が必要です。加湿器で湿度を高めに保つ、マスクを付けて眠る、首周りを温めて眠るなど、喉を乾燥させない工夫をするといいでしょう。

■運動をする
体を鍛えれば免疫力や抵抗力がアップし、風邪の予防に効果があります。ただし、くれぐれも妊娠中に無理は禁物! 軽めの運動を毎日続けることで、風邪に負けない体力を育てましょう。

■虫歯に気をつける

抗生物質は虫歯の治療時にも処方されることがあります。妊娠中はただでさえ虫歯になりやすいので甘いものを控える口内ケアをしっかり行うなどして虫歯にならないよう注意しましょう。

■膀胱炎に気をつける

抗生物質は膀胱炎の際にも処方されます。特に仕事をしている人などは、普段からトイレを我慢しないよう注意しましょう。

産婦人科で処方されるものはすべて安全

抗生物質=危険だと思っている人もいるかもしれませんが、産婦人科で妊婦さんに処方する場合は、医師が胎児への影響のないものを選んでくれています。医師も、妊娠中はできるだけ薬を飲まない方がよいことは当然わかっているので、それでも抗生物質を処方されたのであれば、きちんと服用して病気を治す必要があるということです。

「妊娠中なのに大丈夫なのかな?」と心配になるかもしれませんが、飲まないことによるリスクもあります。医師の指導に従い、不明点や心配な点があれば遠慮なく質問しましょう。また、内科などかかりつけの産婦人科以外を受診する場合は、妊娠中であることを忘れず伝えるようにしましょう。

まとめ

妊娠中の薬、ましてや抗生物質となると、不安に感じる妊婦さんは多いでしょう。しかし、体の状態によっては、妊娠中でも薬を飲まなければならないこともあります。医師も妊婦さんへの処方となれば、ママや胎児へのリスクや安全性をしっかり考えた上で慎重に進めてくれるので、必要以上に怖がる必要はありません。わからないことや不安な点は、遠慮なく医師に相談してみましょう。

当社は、この記事の情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行うすべての行動やその他に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。また、表示価格は、時期やサイトによって異なる場合があります。商品詳細は必ずリンク先のサイトにてご確認ください。

関連する記事

この記事を読んだ人にオススメの記事

この記事に関するキーワード

妊娠 妊娠中の病気・症状 妊娠中に起こる感染症

この記事を書いた人

今日も晴れ

娘と息子のお母さんやってます。
よろしくお願いします。...

もっと見る

  1. >
  2. >
  3. 妊娠初期の抗生物質(抗菌薬)は要注意?胎児への影響は?