こんにちは。看護師のみなみです。
今は、感染症流行期であり、病院へいく機会も増える時期ですね。前回、病院へ行くタイミングについてお話しさせていただきました。
病院って、なかなかできれば行きたくないものですよね。私は看護師ですが、自分が患者の時は、なかなかの病院嫌いでもあり、注射も薬も嫌いなので、「やだなあ」という気持ちはよくわかります。
まして、自分も好きじゃない病院へこどもを連れていくとなると、具合の悪いこどもを見るのも心苦しいし、痛いことや嫌なことされるだろうし、憂鬱なのではないかと思います。
皆さんは、こどもの具合が悪くなって、病院へ連れて行かなければならなくなった時、こんな風に感じることはありませんか?
多くのお母さん・お父さんが病気に苦しむ子どものそばで、お母さん・お父さん自身の心苦しさと、なんとか早く元気になってほしいという思いを抱えています。
そんな思いを抱えながら、一方で、待ち時間は長いし、診察は苦痛だし、行った後も大変。でも心配だし、なんとかしてほしい!!と思って病院へやってくるのではないかと思います。
そこで、病院にいくのは嫌だけど、こんな風に受診できたら、今よりも少しだけ心穏やかに病院へ行けるのでは?と私が考えたのがこの3点です。
1、スムーズに診察が受けられ、適切な治療を受けられる
2、子どものトラウマが少なく、こども自身がすこしでも前向きに治療が受けられる
3、親自身の心配やストレスがなるべく少ない
これは、私たち医療者も心かげている3つのポイントですが、ご両親に協力してもらいながら、この3点をどうやって満たせるのか、お伝えしていきたいと思います。
今回は、1つの目スムーズに診察が受けられ、適切な治療を受けるためにどうしたらよいのかをお伝えします。
これは医療を受けに行くならば当然で至極当たり前のことなのですが、改めてご協力いただきたいポイントをお伝えしたいと思います。
スムーズに診察を受け、適切な治療を受けられるために最も大切なことは、『病院にくるまでの症状やお子さんの状態が的確に医師に伝わる』ということです。
医療者は、問診で大体の病気や、起きている症状から、そのあと起こりうる予防したい症状や改善したい状態を予測します。
ご両親からの情報+診察+必要であれば検査→治療 という流れになっているので、病院に来るまでの様子というのはとても大切な情報なのです。
最初にお母さんに聞く「今日はどうされました?」でお話しされる内容がとても重要になります。その問診の結果と、診察によって、追加の検査が必要かを判断し、治療を考えます。情報が多ければ多いほど、診断や今後起きうる症状の予測がつけやすくなるので、適切な治療をスムーズに受けられる大切な要因になります。
そのため、無理のない範囲で構わないので、お子さんの症状や様子、時間帯などをメモしておくことをおすすめします。
子どもが病気になるというのはご両親にとってもみているのもつらいもの。その心苦しい心情に加え、いつもの育児や家事に加え、看病という要素も入ってくるので、ご両親の方がぐったりしていることもしばしば見られます。医師を目の前にすると何を伝えようとしていたか忘れてしまう、そんな時もあると思いますが、メモがあれば安心して問診にも対応ができるのです。
メモをとるときには、簡単にでもいいので、気づいたときに、いつから何がどんなふうになったのか、書いておくとよいと思います。
基本的には
①いつもとどこが
②どんなふうに違うのか
ということがポイントになります。