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高プロラクチン血症の症状は?原因と治療法、妊娠との関係性を解説!薬は効果的?

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プロラクチンは本来、授乳中に多く分泌されるホルモンです。しかし、何らかの理由で妊娠や出産していない時に血液中のプロラクチン濃度が高くなってしまうのが高プロラクチン血症です。高プロラクチン血症の原因と治療法や妊娠との関係などをまとめてみました。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11015188657
目次 プロラクチンとは?
高プロラクチン血症の症状
高プロラクチンの検査方法は?
高プロラクチン血症だと妊娠できないの?
高プロラクチン血症の原因
高プロラクチン血症の改善・治療法
高プロラクチン血症にならないために
まとめ

プロラクチンとは?

プロラクチンは、全身のホルモン系を支配している脳下垂体から分泌されるホルモンです。下垂体は女性の小指の先端ほどの大きさで前葉、後葉の前葉から分泌されています。プロラクチンには以下のような働きがあります。

■乳汁の産生・分泌
プロラクチンは、産後の母乳を分泌するための準備として妊娠中に乳腺を発達させ、これにより妊娠後期には乳房内では初乳が充満した状態になります。

けれども、妊娠中は、エストロゲンとプロゲステロンの影響をうけて母乳がでないように抑えられており、出産し胎盤も取り出されてから、エストロゲンとプロゲステロンの分泌が急低下することで乳汁分泌が始まります。赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれるとプロラクチンとオキシトシン分泌が増え、母乳がさらに出やすくなるという仕組みです。

■子宮の収縮
プロラクチンには子宮を収縮させる作用もあり、出産後に子宮の回復を早めてくれる働きがあります。赤ちゃんがおっぱいを吸うことで後陣痛がひどくなるというのも、プロラクチンやオキシトシンの働きによって子宮回復のために収縮が起こっているからです。

■排卵の抑制
出産後の体がまだ回復していないあいだに妊娠すると母体に負担がかかるため、排卵を抑制する作用もあります。

高プロラクチン血症の症状

プロラクチンの量が増えてしまうプロラクチン血症では、以下のような症状が起こります。

①無排卵

プロラクチンが高いと授乳中と同じ状態になるため、卵巣の排卵機能が抑えられてしまいます。そのため、卵子がうまく成熟しなくなったり、卵子の数も少なくなるなど、排卵がうまく行えず、無排卵になることがあります。そのため、生理不順や無月経につながる場合もあります。

②母乳が出る

プロラクチンが多く分泌されると母乳が作られ始めるため、妊娠していないにも関わらず乳腺が張り痛みを感じたり、母乳が出ることがあります。

③黄体機能不全(不妊症・流産など)

黄体機能不全とは、卵巣でつくられるはずの黄体ホルモン(プロゲステロン)がうまく分泌されていない状態で、黄体機能がうまく行えていない状態になります。

通常、黄体ホルモンは排卵後から生理前まで多く分泌され、妊娠を継続させようと子宮内膜を厚くしたり体温を上昇させたりする働きがあります。この時期が高温期にあたります。その機能がうまく行えないことで、子宮内膜に着床しづらくなったり、妊娠しても流産しやすくなってしまいます。

④基礎体温表の変化が乏しい

プロラクチンの分泌が多いことで、排卵が行えず、低温期から高温期へ移行するのに時間がかかってしまいます。通常、生理が終わり、排卵までは体温が低い状態です(低温期)。排卵後から生理前までは黄体ホルモンの影響で体温が上がり高温期に入りますが、黄体機能不全もある場合には高温期の体温が不安定になります。

⑤吐き気、めまい、視野狭窄(プロラクチン産生下垂体腺腫:プロラクチノーマ )

高プロラクチン血症の原因が下垂体腺腫によるものであった場合には、腫瘍が脳神経を圧迫している影響で吐き気やめまい、視野狭窄などが現れます。

高プロラクチンの検査方法は?

高プロラクチン血症の検査は、採血して血液中のプロラクチン濃度を測る方法で行われます。

血液検査の方法によってプロラクチンの正常値は多少違っていきますが、30ng/mL以上で高プロラクチン血症と診断されます。血中プロラクチンは変動しやすく、夜、排卵前後、食後に高くなることから、生理7日以内で午前中の食前に採血するのが望ましいとされます。

乳汁分泌、不妊、生理不順がみられるのにプロラクチンの値が正常な場合、“潜在性高プロラクチン血症”とよばれ、夜間にプロラクチンが高くなっている可能性があります。この場合は、甲状腺刺激ホルモンを投与して、脳下垂体からのプロラクチン(PRL)を測定するTRH負荷試験を行います。

逆に症状がないのに、プロラクチン値だけが高い場合には、“マクロプロラクチン血症”が疑われますが、こちらは特に治療は必要としません。プロラクチン値が100ng/mL以上では下垂体に腫瘍ができている下垂体腺腫の疑いがあるため、MRIなどを行い脳外科で検査を受けることになります。

高プロラクチン血症だと妊娠できないの?

プロラクチンは本来、出産後の母体のために卵巣の機能を抑えて妊娠を防いだり、母乳の出をよくしたりする働きがあります。

妊娠していない状態でプロラクチンが多く分泌されると、授乳中と同じように卵巣の働きをおさえ卵子もうまく育たず、無排卵になり、生理も不順になります。

また、子宮の内膜を厚くして、着床しやすい環境を整えたり体温を上昇させることで妊娠継続させる働きをする黄体ホルモン(プロゲステロン)の働きも抑えてしまうため、着床しずらく、また流産しやすいといったことも起こってしまうのです。このため、高プロラクチン血症を放置しておくと妊娠出産は難しくなります。

高プロラクチン血症の原因

原因①プロラクチン産生下垂体腺腫(プロラクチノーマ)

プロラクチンを産みだすプロラクチン産生下垂体に腫瘍(プロラクチノーマ)ができると、プロラクチンが正常値よりもたくさん血中に回ってしまいます。20代~30代の女性に多く見られ、腫瘍自体はほとんどが良性とされています。腫瘍が脳神経を圧迫することにより、めまい、吐き気、視野狭窄などの症状もみられます。

②視床下部の機能障害 

脳下垂体はプロラクチンを産生する働きがあり、その働きを視床下部が抑えるという役割でバランスを保ちながら、プロラクチンは身体へ分泌されています。

また、視床下部には、自律神経のもとがあり身体の健康保持しようと常にバランスをとろうとしているのですが、疲れによるストレスや、睡眠不足・不規則な生活などによって自律神経が乱れてしまうと、プロラクチン産生をコントロールできなくなり、高プロラクチン血症になります。

また、ストレス以外に頭蓋咽頭腫、胚細胞腫などの病気によって視床下部に影響を及ぼしていることもあります。

原因③薬による副作用 

向精神薬、抗潰瘍薬、降圧剤、ピルなど薬の副作用によってプロラクチンが多く分泌されてしまう場合があります。この場合、服薬を中止すればプロラクチン量は元に戻ります。治療の必要上、中止できない時には、薬を変更あるいは減量するか、プロラクチンを下げる薬を服用することになります。

原因④甲状腺機能低下症 

甲状腺の機能が低下すると、プロラクチン放出因子の甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)の分泌が増え、プロラクチンの分泌も増えます。

高プロラクチン血症の改善・治療法

①プロラクチン産生下垂体腺腫の手術・もしくは内服治療

高プロラクチン血症を引き起こしている原因が、プロラクチン産生下垂体腺腫(プロラクチノーマ)であれば、詳しい精密検査を行い、結果によって手術での腫瘍摘出か、プロラクチンを抑える薬を内服することになります。

内服治療の場合には、プロラクチンの産生を抑えるためのお薬を内服します。なかには、吐き気、起立性低血圧、嘔吐などの副作用が現れやすい薬もありますが、テルロンという薬が比較的吐き気の症状が軽いといわれています。 

■閉経まで内服を続けることも

薬を飲むと腫瘍自体は小さくなることが多いのですが、完全に無くなることがないため、閉経するまで(50才頃まで)内服を続ける必要があります。

薬はすべての人に効果があるわけではないので、薬が効かない場合に手術を行ったり、腫瘍の状態によっては最初から手術を勧められるケースもあります。

②服薬による副作用であれば薬を中止かもしくは変更

向精神薬、抗潰瘍薬、降圧剤などを服用中で、薬の副作用による影響の場合、薬を別の処方に変えるかもしくは中止することで、症状は改善されます。治療の上で中止できない場合には薬を減量するか、もしくはプロラクチンを抑えるお薬を内服する形になります。

③ストレスをためない

疲れや睡眠不足、ストレスがたまると自律神経が乱れてしまうことでも、高プロラクチン血症は起こります。女性ホルモンはストレスに敏感なので、できるだけストレスをためないようにすることが大切です。

高プロラクチン血症にならないために

①規則正しい生活をする

毎日、朝起きて夜寝る時間を一定にし、食事の時間も不規則にならないように毎日規則正しい生活をすることが、ホルモンバランスを整える上でとても大切です。

朝起きて太陽の光を浴びると体内時計がリセットされ、睡眠ホルモンといわれるメラトニンも分泌が促され、睡眠の質がよくなります。早寝早起きを心がけましょう。

②軽い運動をする

身体が冷えることによって、全身の血の巡りも悪くなり十分な代謝ができなくなると、ホルモンバランスの乱れにつながります。身体を動かすことで、血液の流れもよくなり冷えも改善が期待できます。軽い運動やストレッチなどを取り入れ、ホルモンバランスを整えていきましょう。

③十分に休息をとる

疲れやストレスはホルモンバランスの乱れにつながります。身体を休めたり、ストレスをためない生活をこころがけましょう。リラックス効果もあるアロマオイルなどで緊張をほぐしたり、ハーブティーなども効果的です。

④バランスのよい食事

糖質や脂質のとりすぎに注意し、良質なタンパク質や、ビタミン・ミネラルを多く含む食材をとりいれましょう。

ビタミンB6は女性ホルモンの代謝に関係し、ホルモンバランスを整えてくれます。マグロ、カツオ、レバー、大豆製品などに多く含まれています。イソフラボンは女性ホルモンの作用に似た働きがあり、大豆製品に多く含まれています。

ビタミンEは不足するとホルモンバランスを乱してしまうとされます。アーモンド、ナッツ、ごま油やうなぎなどに多く含まれるので、積極的にとりましょう。いずれもバランス良くとることが大切です。

まとめ

高プロラクチン血症は、治療をせずにそのままの状態でいると生理不順になったり、無排卵などによる不妊の原因にもなります。

病的な原因以外では、ストレスによってもおこる場合もあるため、ストレスをうまく解消しながら、リラックスする時間を取ることも大切ですね。食事も栄養バランスのよいものを取り入れながら規則正しい生活を心がけ、自律神経やホルモンのバランスが整いやすいからだづくりを目指しましょう。

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この記事を書いた人

かぼちゃん

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