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低置胎盤とは?原因・リスク・対処法まとめ

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「前置胎盤」という言葉はよく聞きますが、「低置胎盤」は耳慣れない言葉かもしれません。低置胎盤とは、胎盤が通常よりも低い位置にあることで、出産の際に大量出血してしまう恐れがある症状です。今回は、低置胎盤の原因やリスク、対処法をまとめてご紹介します。

目次 低置胎盤(ていちたいばん)とは?
低置胎盤の症状は?
低置胎盤はどのように診断される?
低置胎盤の原因は?
低置胎盤の出産時のリスクは?帝王切開になるの?
低置胎盤の注意点
まとめ

低置胎盤(ていちたいばん)とは?

低置胎盤とは、通常は子宮底(子宮のてっぺん付近)にある胎盤が、子宮の出口付近にある状態をいいます。前置胎盤との違いは、前置胎盤が子宮口に胎盤を覆ってしまっている状態に対し、低置胎盤は子宮口を覆っていないという点です。子宮口から2cm以内に付着している場合に低置胎盤と診断されます。

低置胎盤/日本産科婦人科学会(p.148)

低置胎盤の症状は?

低置胎盤は、妊娠中はほとんど症状はありません。稀に痛みを伴わない不正出血がみられることがあります。出産時は、子宮口に近いほど出血量が増え、そのために赤ちゃんが仮死状態になってしまう可能性があります。また、胎盤が赤ちゃんの通り道をふさいでしまい、出産に時間がかかったり、自然分娩が難しくなって帝王切開で分娩したりすることがあります。

低置胎盤はどのように診断される?

低置胎盤の診断は、妊婦健診の超音波検査でなされます。不正出血によって異常に気づくこともありますが、超音波検査で低置胎盤の疑いがあると医師から告げられる場合が多いようです。妊娠36週~37週時点の子宮口と胎盤辺縁(胎盤の端)の距離によって、帝王切開を行うかどうかを医師に判断されます

はじめは前置胎盤と診断されていたにもかかわらず、子宮が大きくなるにつれて胎盤の付着部位が子宮口から2cm以上離れ、改めて低置胎盤と診断されるという方もいます。

松田秀雄. (2012). 3. 前置胎盤・低置胎盤の診断と管理. 臨床婦人科産科, 66(6), 436-440.

低置胎盤の原因は?

以下の条件に当てはまる方は低置胎盤になりやすい傾向があるといわれています。

■出産・妊娠のタイプ
・双子や三つ子といった多胎妊娠をしている
・高齢出産である

■過去の病気や経験
・過去に子宮内膜症や子宮筋腫を患ったことがある
・過去に帝王切開で出産をしたことがある
・過去に流産の手術をしたことがある
・過去に堕胎経験がある

■生活習慣
・喫煙習慣がある

■その他
・既に前置胎盤と診断されている

ハイリスク妊娠の一つである前置胎盤について 佐野産婦人科医院

低置胎盤の出産時のリスクは?帝王切開になるの?

低置胎盤の場合、帝王切開をするかどうかは、子宮口から胎盤辺縁(胎盤の端)がどのくらい離れているかという点から考えます。低置胎盤は子宮口に胎盤がかかっていないため、経膣分娩も可能なケースがありますが、胎盤縁と子宮口の距離が近ければ近いほど大量出血のリスクは高くなります。その際は緊急帝王切開に切り替えられます。

日本産科婦人科学会のガイドラインによると「妊娠36~37週時、胎盤辺縁が内子宮口から2cm以内の場合には帝王切開も考慮され」ます。また、胎盤辺縁から子宮口までの距離が0.1~2.0cmのときの経膣分娩の成功率は10%で、2.1cm~3.5cmのときは63%であるというデータもあります。

胎盤縁が内子宮口から離れているほど、経膣分娩時のトラブルが少ない。(P.148 CQ305 低置胎盤の診断・管理は?)

低置胎盤の注意点

低置胎盤だと診断されたら、しっかりと医師の説明を聞いて注意点を把握しておいてください。ここでは、一般的な注意事項をご紹介します。

■無理をせず、とにかく安静に
低置胎盤と診断されたら、無理をせずに生活を安静にしましょう。一般的には次第に上部へ胎盤が移動していくことが多いため、特に治療することはなく、経過観察をしていきます。

■なるべく単独での外出は避ける
もし外出先で出血があった場合に1人で対処するのは大変ですので、単独での外出はなるべく避けましょう。やむを得ず外出する際は、どなたかに同行してもらうようにしましょう。

■何かあった場合は必ず連絡を
もしも腹痛の伴わない出血があった場合、夜中でもすぐに病院に連絡してください。場合によっては即入院になることもあるので、日ごろから入院準備の支度はしておきましょう。自己判断はせずに、何かあればすぐに病院へ連絡して医師の判断に従って下さい。

■入院時も安静に
もし子宮収縮が起きてしまった場合、大量出血を起こす危険性があります。入院中は絶対安静が基本です。必要に応じて子宮収縮抑制剤を投与して出血を防ぎます。

出血がない場合は外来管理を行うこともありますが、出血の可能性を十分に想定し、いつでも緊急入院ができるように準備をしておきます。また、出血がなくても妊娠30週頃には安静目的で入院管理を行うことがあります。

■自己血貯血をしておく
臨月まで出血なく経過した場合は、日時を決めて予定帝王切開術を行います。万が一の大量出血に対する準備として、自分の血液をあらかじめ採取し保存しておく自己血貯血が行われることもあります。

胎盤の異常 - 日本産科婦人科学会

まとめ

「胎盤の位置が通常よりずれているかもしれない」と診断されてしまったら、出産の進行にも関わってくるだけに、不安になる気持ちが大きくなると思います。医師の指示に従って、緊急時にも迅速に対応できるよう、事前に準備をしておきましょう。そして自分自身の状態を理解して、できる限り母体と赤ちゃんに負担の少ない生活を心がけ、無事出産を迎えられるようにしていきましょう。

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すくすくまま

現在5歳の娘と、只今二人目妊娠中の”すくすくまま”ママです。
10年間金融業界で働いていたので、社会制度や税金関係、お金にまつわる事は得意分野です♪
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