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妊娠初期の中絶のリスクは?費用・期間・注意点まとめ

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「中絶」は、身体的・精神的な苦痛も伴うものですが、さまざまな理由から妊娠中絶手術という手段をとらざるを得ない場合もあります。今回は、妊娠初期の妊娠中絶手術に伴うリスクや手術の流れ、費用についてまとめました。この記事を読んで、中絶についての正しい知識を知っていただければ幸いです。

目次 妊娠中絶手術が可能な期間
妊娠初期の中絶のリスク
妊娠中絶手術の流れ、費用について
まとめ

妊娠中絶手術が可能な期間

「中絶」とは、胎児が母体外で生きていくことができない早い時期に、人工的な方法(妊娠中絶手術)で流産させることです。「母体保護法」という法律により、妊娠中絶手術を受けることができるのは、妊娠21週6日までと決まっています。

妊娠期間は、最終生理がはじまった日から妊娠0週と数え、大体40週までです。「生理が来ない……」と妊娠の可能性を疑いはじめたときには、妊娠4~6週くらいになっているケースが多いです。妊娠の可能性があって中絶を考えている方は、妊娠21週6日を超えてしまうと妊娠中絶手術を受けられなくなってしまうので注意が必要です。

母体保護法(電子政府の総合窓口)

妊娠初期の中絶のリスク

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妊娠12週未満の妊娠初期に行う中絶手術を初期中絶といい、中絶時期としてもっとも多いとされています。胎児が大きくないうちに手術を行ったほうが、母体のダメージも少なく済みます。ただし、妊娠中絶手術は、いつ行ったとしても合併症のリスクが伴います。具体的には以下のようなリスクが起きるとされています。

・麻酔による呼吸器合併症
・子宮穿孔(しきゅうせんこう)
・子宮内への妊娠組織の遺残
・子宮内感染


これら4つの合併症リスクについて、詳しくご紹介していきます。

麻酔による呼吸器合併症

妊娠中絶手術には麻酔が必須ですので、麻酔の副作用が残存することで、術後に呼吸器合併症を発症することがあります。そのひとつとして起こりやすいのが呼吸抑制です。呼吸抑制とは、呼吸が一時的に停止したりスムーズにできなかったりすることを言います。

全身麻酔は気管内にチューブを挿入し、人工換気によって呼吸を管理します。術後に抜管しますが、挿入時に気管が傷つくなどして、気管の痛みや分泌物の増加といった合併症が起こりやすくなってしまいます。

子宮穿孔

子宮穿孔(しきゅうせんこう)とは、子宮の内壁に穴が開いてしまうことです。妊娠中絶手術では、「ヘガール」という器具を使って、子宮頚管をある程度拡げる必要があります。妊娠中の子宮は、胎児を育てるために通常よりも柔らかく変化しているため、器具の先端で子宮を傷つけ、孔(あな)を開けてしまう可能性が高くなります。

小さな孔であれば収縮して自然治癒することもできますが、大きな孔になると出血が多くなるので、開腹して孔を縫合する手術をしなければなりません。さらに、子宮穿孔に気づかずに手術をしてしまった結果、腸管を損傷させてしまった、などという合併症の報告も多く見られます。

子宮内への妊娠組織の遺残

子宮内容物を掻き出すときに、胎盤が完全に摘出されずに子宮内に残ってしまうことをいいます。子宮内に胎盤が残っていると出血や腹痛といった症状が出たり、妊娠中に分泌される女性ホルモンが術後も分泌されたりします。

遺残している組織が少量の場合は、自然に排出されることがほとんどです。しかし、組織や出血が大量の場合は、再度、掻き出す手術を行う必要があります。

子宮内感染

妊娠中絶手術は子宮頸管を拡げて行われるため、出産後と同様に子宮内で細菌感染を起こしやすくなります。感染症が悪化すると子宮腔内の癒着が起こることがあります。また、妊娠中絶手術を何回も繰り返すことによって、子宮内膜が傷ついたり子宮内膜同士が癒着したりすることもあります。

これらが原因で子宮内部が癒着した状態を「アッシャーマン症候群」といい、不妊症の原因になることがあります。アッシャーマン症候群は治療することができますが、1回の手術で治るとは限らず、長い治療期間を要する場合もあります。

妊娠中絶手術の流れ、費用について

妊娠中絶手術の種類

妊娠初期の中絶手術には、「掻爬法(そうはほう)」と「吸引法」の2種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

掻爬法
スプーンのような細長い器具、あるいは特殊なハサミ状器具(胎盤鋏子)を使って、子宮内から胎児や付属物を掻き出す方法です。器具がシンプルなので、感染などのトラブルを起こしにくい反面、器具で子宮を傷つけてしまうこともあります。

吸引法
子宮の中を強力な吸引器で吸い出す方法です。手術時間を短縮できるため身体の負担は軽減できますが、陰圧により子宮内壁の血管を傷つけ、出血量を増やすことがあります。また器具の洗浄・滅菌に手間がかかります。

妊娠中絶手術の流れ

妊娠初期の中絶手術は、日帰り手術になることがほとんどです。病院によっては、準備のために前日から入院する場合もあります。

1.受診
尿検査、エコー検査、内診などで妊娠の診断をしたあと、血液検査を行って手術日を決定します。手術に関することや、同意書などの書類についての説明があります。

2.手術前日
基本的に夜9時以降は飲食禁止です。また、手術をしやすくするためにラミナリアを挿入する産院もあります。ラミナリアとは子宮頸管を拡張する医療器具のことです。

3.手術当日
前日に入院していない場合は、指定時間までに病院に向かいます。手術前にはトイレを済ませておきましょう。手術直前に血圧・脈拍を計測し、麻酔の前準備の注射をして点滴を受けます。

4.手術
麻酔をかけて手術をします(手術時間は5~10分)。術後は病院のベッドで身体を休め、4~5時間後には退院できます。

5.術後
2~3日は安静にし、処方された薬を飲みます。無理をすると感染症にかかりやすくなります。シャワーや入浴については、クリニックからの指示に従いましょう。

妊娠中絶手術にかかる費用

中絶手術にかかる費用は、初診料や術前検査に約3万円、手術に12~18万円程かかります。保険適用外なので、全額自己負担になります。場合によっては心療内科のカウンセリングを受けるケースもあるので、もう少し多くかかると考えておいたほうが安心です。

山手大塚レディスクリニック 手術費用に関して

妊娠中絶手術後の精神的な症状

中絶を経験した人の約20%は、その後心的外傷後ストレス(PTSD)で苦しんでいるといわれています。「中絶後遺症候群(PAS)」ともいわれ、これらは心身症などの病気を引き起こす心配があります。PASは、主に次の3つの症状があります。

過剰反応
喜怒哀楽などが過剰になること、睡眠障害など

侵害行為
中絶体験のフラッシュバック、抑うつ状態など

抑圧
中絶体験を想起させる人・事柄を避けること、体験自体の健忘

これらの症状がひどくなると、自殺願望を抱いたり薬物やアルコールに依存したりしていくこともあります。定期的に精神科や心療内科など受診し、精神的なケアを行うことが大切です。ひとりで悩まず、誰かに話を聞いてもらいながら心のセルフケアをしましょう。

まとめ

望まない妊娠をした女性にとって妊娠中絶手術は、必要な選択肢のひとつです。しかし、手術は1日で済むとはいえ、少なからず身体と心の負担になります。妊娠中絶手術は決して本人だけの問題ではありません。ひとりで抱え込むのではなく、医師や身近にいる家族などと相談するようにしましょう。

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この記事を書いた人

アンジェニスタ

現在1歳の娘がいる30代の主婦です。10年間技術系派遣会社で正社員として働き、現在フリーランスになり育児とライター業に追われる日々を送っています。...

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