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新生児メレナとは?症状、原因、診断方法、治療方法まとめ

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新生児メレナとは、ビタミンKの欠乏を主な原因とする、新生児期にみられる消化管の出血のことです。新生児メレナの症状や原因とはどのようなものなのでしょうか?また、どうずれば予防できるのでしょうか?診断方法や治療方法も合わせてご紹介していきます。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11044009575
目次 新生児メレナとは
新生児メレナの症状・兆候
仮性メレナとは
新生児メレナの原因①ビタミンKの欠乏
新生児メレナの原因②消化管の異常
新生児メレナの検査・診断方法
新生児メレナの予防・治療法
まとめ

新生児メレナとは

新生児メレナとは、新生児期におけるビタミンKの欠乏を原因とした、消化管の出血のことです。生後2日から4日くらいの時期に起こる病気で、胃腸管出血による吐血や血便などの症状が現れます。別名は新生児出血症や真性メレナと呼ばれ、母乳育児の赤ちゃんに多く見られます。

新生児メレナの症状・兆候

新生児メレナの代表的な症状は、茶褐色の吐血と血便です。初期の血便は赤みというよりはコールタールのような血便です。症状が悪化してくると、茶褐色からはっきりとした鮮明な血が混じるようになります。

新生児は全身の至る部分で出血しやすくなります。一番出血しやすいのが、消化官の粘膜です。消化官から出血すると、消化管の血が逆流して口から吐いたり、うんちに混じって黒い血便が出たりします。他に皮下出血、臍出血もみられます。しかし、出血する場所は消化器官に限られないため、出血が起こる場所によっては危険な状態にもなり得るので注意が必要です。

新生児に出血の症状が見られると驚いてしまいますが、新生児メレナはきちんと治療をすれば後遺症が残る心配はまずありません。新生児メレナで特に注意が必要なのは、脳内出血が起きて大泉門(赤ちゃんの頭の割れ目)が盛り上がるような状態になったときです。血腫が脳を圧迫すると後遺症の心配が出てきますが、この場合には一目でわかるので、すぐに病院に連れて行けば適切な処置ができます。

新生児メレナの症状

仮性メレナとは

仮性メレナとは、一見すると新生児メレナに見える症状のことを指します。たとえば、母親の血液を分娩時や授乳の際に乳頭から飲み込んでしまうことによる、吐血や血便などの症状を指します。

また、新生児期は肛門が切れやすいため、下痢などによって出血してしまうことがあります。こちらは、コールタールのような血便がでる新生児メレナとは違って、真っ赤な鮮血が混じるという特徴から区別することができます。仮性メレナの場合は治療は特に必要ありません

新生児メレナの原因①ビタミンKの欠乏

新生児メレナの最大の原因は、ビタミンKの欠乏であると考えられています。ビタミンKは、血液を固める役割を担っています。生後間もない赤ちゃんの消化管は傷つきやすいため、すぐに出血してしまうのですが、ビタミンKが不足していると、吐血や血便という症状となって現れます。

ビタミンK不足の原因は、お腹の中にいるときに何らかの原因によって十分にビタミンKが届けられなかったこと、母親のビタミンK摂取不足、生後すぐには体内でビタミンKが生成されないこと、などが挙げられます。

また、新生児メレナは母乳育児をしている赤ちゃんに多く見られます。人工ミルクにはあらかじめ多くのビタミンKが含まれていますが、母乳の場合、母親のビタミンK不足や生後間もない状態で上手く母乳を吸えないなどの理由によって、ビタミンKが不足しうるためです。

新生児メレナの原因②消化管の異常

これまでは、新生児メレナの原因といえばビタミンKの欠乏であると考えられていました。しかし、現在ではビタミンKの欠乏のほかに、消化管の異常も原因のひとつとして考えられています。消化管の異常として、以下のようなものが挙げられます。

・食道炎
・出血性胃炎
・急性胃粘膜病変
・胃潰瘍
・胃穿孔(せんこう)
・十二指腸潰瘍
・腸重積症
・腸回転異常症に伴う中腸軸捻転(ねんてん)
・壊死性(えしせい)腸炎
・細菌性腸炎
・ミルクアレルギー
・メッケル憩室(けいしつ)
・鼠径(そけい)ヘルニア嵌頓(かんとん)
など

一般的な新生児メレナであればビタミンKを投与するなどの処置が施されますが、消化管の状態によっては出血を抑えるための薬物療法や外科的な手術も行われます。重大な病気の可能性もあるので、出血の原因がどこにあるのかきちんと検査する必要があります

新生児メレナの検査・診断方法

生後間もない赤ちゃんに新生児メレナの症状が見られたら、治療を開始するかどうかを判断するために、まずは新生児メレナと仮性メレナを区別することが重要です。その二つを区別するにはアプト試験(出血が赤ちゃん本人の血液か、お母さんの血液かを調べる検査)を行います。

これは赤ちゃんの血液に含まれているヘモグロビンF(HbF)がアルカリ性に抵抗性があることを利用した簡便な検査法です。赤ちゃんの嘔吐物やオムツに付いた血便で検査をします。

また、レントゲン撮影や造影検査などで消化器官の状態を調べて、消化管からの出血の原因を調べます。その他に、貧血や血小板減少の有無を調べる血液検査、肝機能異常の有無、出血傾向の有無、便培養(細菌性腸炎の有無)、内視鏡・腹腔鏡検査などにより総合的に診断し、症状の評価を行います。

新生児メレナの予防・治療法

新生児メレナは、ビタミンKを含んだシロップを飲ませることで予防できます。ビタミンK入りのシロップを飲ませる時期は、生後間もなく(哺乳を1~数回行った後)と5~6日目、1ヶ月目が適当です。ほんの少量飲ませるだけでよく、副作用の心配もありません。

この予防法により、新生児メレナは大幅に減少していると言われています。現在の日本では、標準的な産科医療を受けていれば、新生児メレナはほぼ発症しないと言われており、発症例は年間でも十数例となっているそうです。

特に、母乳育児の場合にビタミンKが不足するケースが多いため、母親の方は豆類やレバーといったビタミンKを豊富に含む食事をして母乳を与えることも有効です。手軽に摂取できてビタミンK含有量が多いのは納豆、特にひきわりです。他にも、小松菜、つるむらさき、海藻類、パセリ、モロヘイヤ、鶏肉、チーズなどが挙げられます。

基本的にはビタミンKを補給することにより出血は治まりますが、再発した場合や、出血が多く貧血を起こす可能性がある場合は、輸血を行うこともあります

新生児に対するビタミンK2シロップ経口投与の効果に関する臨床的検討

まとめ

新生児の場合、少量の出血でも重症になってしまうことがあります。赤ちゃんの様子をよく観察して、異常が見られるときはすぐに医師に相談しましょう。

また、母乳のビタミンK不足を補う食生活も心がけましょう。ただし、ビタミンKは過剰に摂取することで新生児黄疸が強く出てしまい、脳に影響を与えることがあります。ビタミンKを多く含む食べ物は、妊娠期から適度に摂取することを心がけるようにしてください。

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この記事を書いた人

びんご

4人の男の子の育児に毎日奮闘中です。自分が今までに経験してきたことを活かして、みなさんの子育てに役立つ情報をお伝えできたらいいなと思っています。...

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