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  5. トキソプラズマ症とは?症状、感染経路、検査方法、治療法、予防法について

トキソプラズマ症とは?症状、感染経路、検査方法、治療法、予防法について

トキソプラズマ症とは?症状、感染経路、検査方法、治療法、予防法についてのタイトル画像

トキソプラズマ症は、生肉や猫の糞、土の中に存在する「トキソプラズマ」という原虫が引き起こす病気です。妊娠中に初感染すると、赤ちゃんに影響する可能性があるため注意が必要です。妊娠を望む女性や妊婦さんが知っておきたいトキソプラズマ症の感染経路、予防法、検査方法などについてまとめました。猫やガーデニングが好きな妊婦さんは、ぜひ読んでいただきたいと思います。

目次 トキソプラズマ症とは?
トキソプラズマ症の感染経路
トキソプラズマ症の症状
トキソプラズマ症の治療法
トキソプラズマの抗体検査を受けておこう
トキソプラズマ症の予防法
まとめ

トキソプラズマ症とは?

トキソプラズマ症は、トキソプラズマという病原体(単細胞生物の寄生虫)への感染によって起こる病気です。通常は、無症状か風邪に似た軽い症状が現れます。一度感染すると抗体ができるので、二度目の感染はありません。しかし、妊娠中に初感染した場合、流産してしまったり、赤ちゃんに障害が出たりすることがあるので注意が必要です。

トキソプラズマ症の感染経路

トキソプラズマ症には、二通りの感染経路があります。

【大人の感染】口・目からの感染

トキソプラズマは、主に土や家畜の肉、感染したばかりの猫の糞に多く存在します。土いじりをする、生肉を食べる、飼い猫の糞を処理するといったことから病原体が口や目に入り、感染します。飼い猫が土をなめたり生肉を食べたりすることで、猫が感染源となることもあります。

【赤ちゃんの感染】胎内感染

妊婦さんが妊娠中に初感染すると、胎盤を通して赤ちゃんに感染する恐れがあり、これを胎内感染と言います。胎内感染してしまった赤ちゃんが重篤な病気を持って生まれてくることを「先天的トキソプラズマ症」といいます。ただし、妊婦さんが初感染したからといって、すべての赤ちゃんに感染するわけではありません。

トキソプラズマ症の症状

大人の症状

健康な妊婦さんがトキソプラズマ症に感染しても、通常は無症状か軽い症状が現れるのみで自然に治っていきます。具体的には、以下のような症状が現れ、1ヶ月ほど続くとされています。

・痛みを伴わないリンパの腫れ
・微熱
・体のだるさ
・のどの痛み


妊娠中は体調を崩しやすいので、トキソプラズマ症にかかっていたとしても気づかない場合も多くあります。また、エイズなどの免疫不全の人がトキソプラズマ症に感染すると、脳炎、肝炎、心筋炎、肺炎など重要な臓器を犯し、多臓器不全を引き起こして命にかかわることもあります。少しでも心配な症状が見られたら、病院を受診するようにしましょう。

赤ちゃんの症状

日本では、年間10人程度の赤ちゃんが、先天性トキソプラズマ症になっているといわれています。妊娠中に流産してしまうこともあるほか、無事に産まれてきた場合でも、低体重であったり、時間が経ってから様々な症状が現れたりすることもあります。

トキソプラズマに胎内感染した赤ちゃんには、以下のような症状が現れます。また、赤ちゃんへの感染が妊娠初期であるほど重症度が高く、妊娠後期になるほど感染確率が上がります。

先天性トキソプラズマ症の症状
・水頭症
・脈絡膜炎(みゃくらくまくえん)
・脳内石灰化
・精神運動機能障害
・脳炎
・リンパ節腫脹
・肝脾大(肝臓と脾臓が大きい)
・黄疸
・貧血
・血小板減少
・けいれん

先天性トキソプラズマ症になっていても、一生発症しないケースもあるようです。しかし、最初は症状がなくても、何らかの理由で免疫力が低下した時に発症し、特に視力障害やまぶしさ、眼痛といった眼の症状が現れることもあります。

トキソプラズマ症の治療法

健康な人がトキソプラズマ症に感染しても、多くは治療の必要がありませんが、妊婦さんや赤ちゃんに対しては治療が必要になります。

妊婦さんが感染している場合

赤ちゃんへの感染を防ぐアセチルスピラマイシンという薬を、分娩まで服用し続けます。この薬によって、重症性の先天性トキソプラズマ症を発症する確率が大幅に低下することが分かっています。

胎内感染がみとめられた場合

羊水検査で赤ちゃんへの胎内感染が認められた場合には、より駆除効果の強いファンシダールという薬に変更します。そして、定期的に赤ちゃんに異常がないかを調べていきます。

出生後の赤ちゃんに必要な検査・治療

妊婦さんがトキソプラズマに初感染した場合、出生直後に赤ちゃんが感染しているかどうかの検査をします。トキソプラズマの症状が明らかにみられる場合には、アセチルスピラマイシンを赤ちゃんに服用させます。症状がみられない場合でも、将来、目の障害や発達・運動機能障害をおこす可能性もあるので、経過を観察していくことになります。

藤東クリニック トキソプラズマ

トキソプラズマの抗体検査を受けておこう

妊娠を希望する女性や妊婦さんは、トキソプラズマの抗体の有無を調べておきましょう。猫を飼っている、生肉を扱う機会が多い、よく土いじりをするという女性の方は特に気にかけておいた方がよいでしょう。

トキソプラズマは、一度感染すると抗体ができるので、二度感染することはありません。妊娠前に感染した場合は、赤ちゃんに感染することはありません。

しかし、妊娠中に初感染したのか、妊娠前に感染していたのかは個人で判断することは困難です。また、妊婦健診で必ず実施される検査ではないので、検査を希望する場合は病院に確認しておくといいでしょう。

検査内容

①血液検査
妊娠初期に行われ、抗体があるかどうかの検査をおこないます。

②IgM抗体検査、IgGアビディティ検査
抗体がある(陽性)場合は、感染時期を推定します。
この検査で妊娠前の感染と判明すれば問題はありません。妊娠中の初感染であることが疑わしい場合には治療へと移行します。

赤ちゃんに感染しているかどうかは、羊水検査で調べることができます。この検査はどの病院でもできる検査ではないため、より専門性の高い病院を紹介される場合もあります。

トキソプラズマ症の予防法

トキソプラズマ症への感染をふせぐために、日頃からしっかり予防しておくことが大切です。感染予防の方法としては、以下の方法あります。

①手洗いをする
生肉や洗っていない野菜をさわった後には、しっかりと手を洗いましょう。洗っていない野菜には土がついていることがあるので、土からの感染に気をつけましょう。

②生肉は食べない
生肉やレアステーキ、生ハムといった肉は食べず、十分に加熱処理された肉を食べるようにしましょう。

③調理器具の衛生管理を徹底する
包丁やまな板などの調理器具は、洗浄・消毒をしっかり行いましょう。生肉を取り扱った時は、特にしっかりと衛生管理するようにしましょう。生肉などを調理する際には、料理用手袋を着用するのもおすすめです。

④妊娠中は、猫との接触をできるだけ控える
妊娠中は、猫との接触を極力控えましょう。飼い猫がいる場合は、妊娠中のお世話を家族に代わってもらうことをおすすめします。やむを得ない時は、手袋やマスクを着用して糞の処理を行い、終わったら必ず手洗い・うがいをしましょう。

⑤妊娠中は、なるべく土いじりを避ける
妊娠中は、田畑の手入れやガーデニング作業は控える方が好ましいです。どうしても作業をするという場合には、手袋やマスクをし、終了後には必ず手洗い・うがいをしましょう。

⑥海外旅行先に配慮する
ヨーロッパやアメリカ、カナダなどは、トキソプラズマの感染率が高いと言われています。旅行を控えるか、現地での食事や動物とのふれあいには注意しましょう。

はなおかレディースクリニック

まとめ

妊婦さんは、お腹の赤ちゃんを守るためにも生肉は避け、十分に加熱したものを食べるようにしましょう。土いじりや猫とのふれあいも最小限にして、トキソプラズマ症の感染リスクを減らしていくことが大切です。心当たりや気になることがある場合は、抗体検査を受けてみたり、産院の主治医に相談したりするように心がけてくださいね。

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かぼちゃん

子育てをしながら記事を書いています。宜しくお願いします♪...

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