先日放送された、NHKスペシャル「ママたちが非常事態!?」ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
番組の中では、産後の女性のストレスについて調査がされていました。
個人的には、「ちょっと待って!!!」です(笑)
夫が妻の話を聞くことの効果は、「意外なことに」でも、真剣に耳を傾けている「だけでも」、でもありません。
産後の女性の話、実は、「ただ聞く」ことがとても大事なのです。
男性はついつい、「話を聞く」というと、ディスカッションするとか、解決策を示す、ということと勘違いしがちですが、産後の女性のニーズは「ただ話を聞いてほしい」なのです。
むしろ、妻に楽をしてもらいたい、と良かれと思ってお皿洗いなんかをすると、夫のそのやり方をめぐって、夫が妻の「攻撃対象」となる可能性があります。(番組の中で言っていた、オキシトシンの攻撃作用はこういうところにも発揮されます)
普段から夫が家事をやっていれば全く問題ないのですが、にわか家事担当となると、妻のイライラが増幅する可能性が大です。
「ただ話を聞く」ために、パパに知っておいてほしい3つのポイントをお伝えします。
①目を見る
睨みつけたり凝視したりしない程度に、妻の目を見ましょう。
目を見る、という行為は、実は横の方からだとできないのです。少なくとも、妻の真正面から数十度の角度にいる必要があります。
そうすると、自然と身体も妻のほうを向きます。
目を見るということは「全力であなたの話を聞いています」という、ボディランゲージなのです。
②妻の発言の〈気持ちの部分〉を繰り返す
妻が「今日~、スゴイ怖いことがあって~!」と言ったら、あなたはなんと返しますか?
×:「え?またぼーっと歩いていたんじゃないのか!だからお前は前を見て歩けって言ってるだろう!子どももいるのに・・・・」
○:「え?どうしたの?怖かったの?大丈夫?」
とりあえず、状況はその後に説明がありますので、まずは気持ちを繰り返してあげて下さい。
その時、主語はなに!とか聞かないでくださいね!
自分の欲求(妻が心配だ!何があったのか分析したい!どうしたら妻が怖い想いをしないのか、対策を立てたい!)は、とりあえず事態を悪化させるので、脇に置きましょう。
③ねぎらい言葉を適切に挟む
大変だったね、頑張ってるね、よくやってくれてるよ、ウンウン充分だよ。悪いね。ありがとう!などなど。
これを最後に行ってくれるだけで、妻の気持ちの”凪”度合いはぎゅぎゅぎゅ-ん!と上がります。
だから、私は自分の友人や知人の男性が「子どもが生まれたよ!」と報告をくれるたびに、こう伝えています。
『産後は奥さんの話を聞け!皿洗いとかいいから!』