1. >
  2. >
  3. >
  4. 卵胞刺激ホルモン(FSH)の値が高くても妊娠できる?診断基準、対処・治療法のまとめ

卵胞刺激ホルモン(FSH)の値が高くても妊娠できる?診断基準、対処・治療法のまとめ

卵胞刺激ホルモン(FSH)の値が高くても妊娠できる?診断基準、対処・治療法のまとめのタイトル画像

卵胞刺激ホルモンとは、脳下垂体から分泌され、卵巣を刺激し卵胞を育てる役割を担うホルモンのことです。卵胞刺激ホルモンの値は妊娠や不妊とどのような関係があるのでしょうか?卵胞刺激ホルモンを正常な値に保つ方法と合わせてご紹介していきます。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11030031747
目次 卵胞刺激ホルモンとは?
卵胞刺激ホルモンとエストロゲンの関係
卵胞刺激ホルモンの血液検査はどんな時に必要?
卵胞刺激ホルモンの基準値は?
卵胞刺激ホルモンの値が異常な場合に考えられる病気
卵胞刺激ホルモンの値が高いと不妊になるの?
卵胞刺激ホルモンの値が高い場合の対処・治療法
まとめ

卵胞刺激ホルモンとは?

卵胞刺激ホルモン(FSH)の値が高くても妊娠できる?診断基準、対処・治療法のまとめの画像1

卵胞刺激ホルモンとは脳下垂体から分泌される性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)の一種で、卵巣に作用し、卵胞を育てる役割があります。成熟した卵胞は黄体形成ホルモンの作用によって排卵を起こします。一回の月経周期で約5〜6個の卵胞が発育の準備を始めますが、その中で一個の卵胞が選ばれ、主席卵胞として成熟します。

また卵胞刺激ホルモンが分泌されることで、エストロゲン(卵胞ホルモン)も分泌されます。エストロゲンは女性ホルモンの一種で、卵胞の成熟をサポートしたり、子宮内膜を厚くするなど、女性が妊娠しやすい体をつくるのに重要なホルモンです。

卵胞刺激ホルモンが不足すると、月経が停止したり黄体機能不全や卵巣機能不全を引き起こす原因になります。
逆に、卵胞刺激ホルモンの数値が高い場合は、早期閉経や卵巣性の排卵障害が疑われます。

卵胞刺激ホルモンは男性にも分泌されていて、男性の場合は睾丸に作用し、男性ホルモンの分泌を促します。

卵胞刺激ホルモンとエストロゲンの関係

卵胞刺激ホルモン(FSH)の値が高くても妊娠できる?診断基準、対処・治療法のまとめの画像2

月経周期は、卵胞期→排卵→黄体期という流れで繰り返されますが、卵胞刺激ホルモンとエストロゲンの関係は「卵胞期」にあります
卵胞刺激ホルモンとエストロゲンが分泌される仕組みとして、大きく分けると下記のような流れになります。

①視床下部からゴナドトロピン放出ホルモンが分泌される
②下垂体から卵胞刺激ホルモンが分泌される
③卵巣に届き、卵胞を成長させる
④卵胞からエストロゲンが分泌される

卵胞刺激ホルモンが分泌され、卵胞が直径8mm程度まで成長するとエストロゲンの分泌量が増えます。その後、主席卵胞が直径15mm程になるとエストロゲンはさらに分泌量を増やします。このとき、エストロゲンが多量に分泌されることで、排卵を起こす黄体形成ホルモンが下垂体から放出されます。

すなわち、卵胞刺激ホルモンの分泌が正常に行われてなければ、卵胞は十分に育たず排卵が正常に行われません。また、エストロゲンの分泌が不十分であると子宮内膜を厚くすることができないため、受精卵が着床しにくくなり、不妊の原因になります

このように卵胞刺激ホルモンとエストロゲンは深く関係していて、女性にとってはどちらも正常に分泌されている必要があります。

卵胞刺激ホルモンの血液検査はどんな時に必要?

卵胞刺激ホルモン(FSH)の値が高くても妊娠できる?診断基準、対処・治療法のまとめの画像3

卵胞刺激ホルモンの数値は血液中の濃度で検査をすることができます。血液検査が行われるのは主に下記の場合です。

■不妊症の可能性がある場合
妊娠を望んでいてもなかなか妊娠できないとき、その原因を探すために卵胞刺激ホルモンの血液検査を行います。もし検査結果の数値が高い場合は、不妊症と診断される可能性があります。

■不規則な月経周期が続く場合
生理不順や生理がなかなか来ないなど月経に問題がある場合は、卵胞刺激ホルモンの分泌に異常がある可能性があります。血液検査をして数値が低い場合、卵胞刺激ホルモンが原因と考えられます。

■下垂体の異常/卵巣に疾患が存在する可能性がある場合
卵胞刺激ホルモンは脳の下垂体という場所から分泌されるため、下垂体の病気が疑われる場合は、卵胞刺激ホルモンの血液検査を行います。また、卵胞刺激ホルモンは卵巣に作用するため、卵巣の疾患の可能性がある場合にも血液検査が行われます。

■男性の場合
・精子数低下
・性腺機能低下症や性腺機能不全の可能性
・精巣機能障害の疑い

卵胞刺激ホルモンは男性にも分泌されているので、性腺機能や精巣に問題がある場合に、血液検査が行われます。数値が異常な場合は、卵胞刺激ホルモンが原因で、精巣機能障害や性腺機能低下症などが疑われます。

卵胞刺激ホルモンの基準値は?

卵胞刺激ホルモン(FSH)の値が高くても妊娠できる?診断基準、対処・治療法のまとめの画像4

卵胞刺激ホルモンの基準値は、性別や年齢、女性の月経周期で変動します。病院によって見解が多少異なるため、正確な基準値はかかりつけ医にご確認くだい。

主な基準値は下記の通りです。

■女性の場合
・卵胞期 3.5~12.5 (IU/L)
・月経中期 4.7~21.5 (IU/L)
・黄体期 1.7〜7.7 (IU/L)
・閉経後期 25.8~ (IU/L)

■男性の場合
思春期前、成人 1.5~12.4 (IU/L)

女性の場合、排卵が行われる月経中期は、卵胞刺激ホルモンの分泌が盛んになります。そして閉経後は卵巣機能の低下が原因で卵胞刺激ホルモンが多量に分泌されます。

出典 :ASKA レディースクリニック

卵胞刺激ホルモンの値が異常な場合に考えられる病気

卵胞刺激ホルモン(FSH)の値が高くても妊娠できる?診断基準、対処・治療法のまとめの画像5

■値が低い場合
・中枢性排卵障害
卵胞刺激ホルモンは、ゴナドトロピン放出ホルモンの働きによって分泌される仕組みになっていますが、そのゴナドトロピン放出ホルモンが分泌される「視床下部」に異常がある場合、卵胞刺激ホルモンが正常に分泌されず、排卵障害を引き起こします。

・中枢性の無月経、月経不順
卵胞刺激ホルモンの数値が低いと、卵巣に正常に働きかけることができないため、中枢性の無月経や月経不順になる可能性があります。中枢とは「視床下部」と「下垂体」のことで、卵胞刺激ホルモンが分泌される重要な場所です。


■値が高い場合
・早発閉経
・更年期障害
・卵巣機能低下症

卵巣機能低下症は別名、若年性更年期障害といわれています。これは20〜30代の女性が更年期障害のような症状を発症するものです。生理不順やのぼせ、動機などの自律神経失調症状などがみられます。

出典 : ウイミンズメディカルセンター(無月経)

出典 : 諏訪マタニティークリニック(早発閉経)

出典 : 三宅婦人科内科医院(卵巣機能低下症)

卵胞刺激ホルモンの値が高いと不妊になるの?

卵胞刺激ホルモン(FSH)の値が高くても妊娠できる?診断基準、対処・治療法のまとめの画像6

卵巣年齢が若いと少量の卵胞刺激ホルモンでも卵胞を育てることができますが、卵巣が老化すると卵胞は育ちにくくなります。そのため、卵巣年齢が衰えるにつれて大量の卵胞刺激ホルモンを分泌するようになり、卵胞刺激ホルモンの値が高くなります。また、大量の卵巣刺激ホルモンで刺激され続けると、卵巣はさらに反応が鈍くなっていきます

卵巣の老化とそれに伴う卵胞刺激ホルモンの大量分泌によって卵胞が育ちにくくなると、エストロゲンの分泌が減少します。すると、妊娠しやすい環境をつくることができないため、不妊症になる可能性があります

卵巣機能は年齢とともに低下していきますが、なかには若くして卵巣年齢だけが老化する場合もありますので、実年齢に関係なく卵胞刺激ホルモンの高値には注意が必要です

しかし、卵胞刺激ホルモンの数値が高いからといって、妊娠できないとは限りませんので、諦めず妊娠のタイミングをとったり、不妊治療を検討してみましょう。

卵胞刺激ホルモンの値が高い場合の対処・治療法

卵胞刺激ホルモン(FSH)の値が高くても妊娠できる?診断基準、対処・治療法のまとめの画像7

■生活習慣の改善
卵胞刺激ホルモンの値が高くなる原因としてエストロゲンの減少が考えられますが、エストロゲンはストレスや不規則な生活習慣が原因で減少する場合があります。そのため普段から規則正しい生活と、ストレスをためないように心がけることで、卵胞刺激ホルモンの高い数値が改善する可能性があります。

■カウフマン療法
カウフマン療法とは自然な排卵周期になるようにホルモン剤を内服する療法です。まず21日間エストロゲンを服用した後、プロゲステロンを10日間併せて内服し、正常な周期に戻します。

■漢方薬の服用
一般的な病院は西洋医学をもとに治療を行いますが、鍼灸院や漢方外来・専門店は東洋医学に基づいて治療や施術を行います。卵胞刺激ホルモンの値を下げる鍼灸治療や漢方薬もありますので、あまり体に負担をかけたくないという人は、東洋医学での治療も考えてみてはいかがでしょうか。

出典 : あみウイメンズクリニック(カウフマン療法)

まとめ

卵胞刺激ホルモン(FSH)の値が高くても妊娠できる?診断基準、対処・治療法のまとめの画像8

卵胞刺激ホルモンは、正常な月経周期や妊娠しやすい体をつくるために、重要なホルモンといえます。分泌量が異常になると、月経停止や若年性更年期障害、不妊症などを引き起こす原因になりかねません。今回ご紹介した症状や体の異常を感じたら、少しでも早めに病院を受診することをお勧めいたします。

また、卵胞刺激ホルモンが高いと診断された場合にも、妊娠できる可能性はあります。その際は自分だけで判断するのではなく、まずは専門家と相談の上で、適切な治療方法を探してみてくださいね。

当社は、この記事の情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行うすべての行動やその他に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。また、表示価格は、時期やサイトによって異なる場合があります。商品詳細は必ずリンク先のサイトにてご確認ください。

関連する記事

この記事に関するキーワード

妊活・不妊 不妊症

この記事を書いた人

しゅか

初めまして☆
1児の新米ママ、しゅかです!
育児は初めてのことだらけですが、
子どもに癒されながら楽しく育児してます♪♪

私も皆様のお役に立てる記事...

もっと見る

  1. >
  2. >
  3. >
  4. 卵胞刺激ホルモン(FSH)の値が高くても妊娠できる?診断基準、対処・治療法のまとめ