子どもを持つと「ママ友付き合い」に悩む人も多いのではないでしょうか?自分が学生時代や社会人時代では出会わなかったような人ともお付き合いしなければならないこと、ありますよね。ママ友全員が自分と気の合う人というわけでもないでしょうし、子どもたち同士の関係に影響するケースも出てくる場合があります。そんなママ友関係に、新鮮さを感じることもあれば、時に違和感を感じることもあるかもしれません。
ママ友との関係に違和感を感じながら無理してお付き合いしていると、へとへとになってしまうことはありませんか?周りの人に「ママ友っていいよね」「あのママ、あんなにいい人なのにどうして苦手なの?」なんて言われ、ママ友と仲良くできない私ってどうなんだろう…と苦しんだ経験、私はあります。
ママ友との関係に違和感を感じていても、我が子のことを思うと無理して付き合うのも仕方がない…そう思われる方も多いかもしれません。子ども同士がすごく仲がいい場合、ママ同士もすごく仲良くしないといけないのかな?と悩むこともあるでしょう。
我が子のために我慢してママ友と仲良くしなければならない…はたして本当にそうなのでしょうか?
もしかすると、大人の感情の揺れに敏感なお子さんは、そんなママの様子を見ているうちに「自分がへとへとに消耗する相手でも、無理して付き合わなければいけない」と思い込んでしまうかもしれません。
我慢してまで続けるママ友関係なんて、辛いだけだと思うのです。
ママ友との関係性に対して何か違和感を感じる時は、1度立ち止まって考えてみましょう。
「私はどんな状況で、どんなママと一緒にいたら楽しく感じるのか?」
「逆に、どんな状況でどんなママだと嫌なのか?」
このように、ご自分の感情と状況を振り返ってみることを私はおすすめします。
例えば、「1人のママと個別に話すのはいいけれど、グループでランチに行くと先生の悪口合戦になるからイヤ」「子ども同士が同性だと、ついついお互いの子どもの成長を比べてしまって苦しいけれど、相手の子どもが異性の場合なら気軽に付き合える」「本当は夕方が自分にとって1番忙しいので、お迎え時に長時間ママ同士でおしゃべりをするのは辛い」などです。
このように、ご自分の感情とその時の状況に敏感になっていくと、次第に「ここまではOKだけど、ここからはNO!」といった線引きが自分ではっきり意識できるようになります。そしてイヤだなと感じた時に、ご自分でその場から自然に離れる事もできるようになってくるのではないかな?と私は思います。
自分の気持ちに敏感になり、ここまではOKでここからはNOと感じる、その感覚こそが大事です。またその感覚は、自分だけが感じる相手との心地いい距離感だとも言えます。
この感覚はママ友関係に限ったことではありません。人とお付き合いしていく上で、自分自身が安心できて心地いいと思う相手との距離感は、結局は自分にしか分かりませんよね。したがって、周りにいくら「ママ友っていいよね」と言われても、それはあくまでそれを言った人の感覚であって、「私」の感覚ではありません。
だから、ママ友との関係に違和感を感じながら「無理に仲良くしないといけない」なんて思わなくていい、と私は考えます。ママ友との距離感は、自分自身で決めていいと思うのです。
そして、自分だけが感じる相手との「心地いい距離感」があるのなら、きっと相手にも同じ感覚があるのだと思います。
私は、自分自身が持つ相手との距離感を大切にできるようになった時、相手が感じる「心地いい距離感」も尊重できるようになりました。そしてそれ以来、ママ友との関係がとてもラクになったのです。
つまり、こちらが「ここからはNo」「ごめんなさい」と相手に言うことは、自分自身を大切にする行為。逆に、相手に同じようなことを言われた場合は「あなたのことが嫌い」という意味ではなく、「ちょっと待ってね、ここからはダメなの」と相手が私のことを尊重してくれている行為だと思えるようになったのです。
自分に心地いい距離感があるのと同時に、相手にもその人自身が感じる心地いい距離感があるんですね。