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私が読み聞かせに「昔話」をおすすめする理由

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お子さんはマッチ売りの少女、浦島太郎、北風と太陽などの昔話を知っていますか。まだ読み聞かせしていないのでしたら、ぜひこれから読んであげてください。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11015203931
目次 意外と多い昔話を知らない子
「大きなカブ」のお話
昔話にある”教訓”
口で伝えても道徳心は育つのか?

こんにちは。『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子です。今日は昔話のよさについてお話ししたいと思います。

意外と多い昔話を知らない子

私が小学校にボランティアで絵本の読み聞かせの活動をしていたときのことです。1年生のクラスに“三匹の子豚”と“狼と七匹の子ヤギの話”の絵本の読み聞かせをしたら話を知らない子どもが半数いました。5年生で“安寿と厨子王”の話を知らない子は9割いました。

決して絵本の読み聞かせをされないで育った子ども達ではありませんが、絵本選びの際に昔話があまり取り上げられなかったのかもしれませんね。

本屋に行くとテレビアニメのキャラクターを主人公にした絵本や子どもの日常生活をモデルにした絵本などが平積みされています。でも本棚の片隅にひっそりと置かれている日本の昔話、イソップ、グリム、アンデルセン童話などの昔話もぜひ読み聞かせてあげましょう。

「大きなカブ」のお話

有名な“大きなカブ”のお話。小学生の頃、国語の教科書にも載っていて読んだという方も多いでしょう。

おじいさんは畑にカブの種をまき、大きなカブが出来ました。
おじいさんがカブを抜こうと引っ張っても抜けず、おばあさんを呼び、それでも抜けず孫娘を呼び・・・と最後は犬と猫とネズミも加わり、やっとカブを抜くことができるというお話ですね。

もし、登場順が真逆になっていたらどうでしょう。

ちょっと反対にしてみました!

“ネズミが畑にカブの種をまきました。カブが出来てネズミが抜いても抜けません。猫を呼び、犬を呼び・・・・最後にお爺さんが手伝ったらやっと抜けました”

これですと「なんだ、結局力のある人がやらないとダメなんだ」となります。けれども原文のように最後のネズミのちっぽけな力が加わったことでびくともしなかったカブが抜けたことで、どんなに小さい者にでも価値がある教訓を学ぶことができます。

昔話にある”教訓”

日本の昔話、グリム童話、イソップ寓話、アンデルセン童話など読んでいるだけで、人生を生きる上で大切なものを教えてくれる絵本がたくさんあります。ここではいくつかおすすめの絵本をご紹介したいと思います。

▼北風と太陽
(あらすじ)
あるとき、北風と太陽が力比べをしようとする。そこで“どちらが先に旅人の上着を脱がせることができるか”の勝負をする。まず、北風が力いっぱい吹いて上着を吹き飛ばそうとする。しかし、旅人が寒さに凍えて上着をしっかり押さえてしまい、北風は旅人の服を脱がせることができなかった。次に、太陽がさんさんと照りつけた。すると旅人は暑さに耐え切れず、今度は自分から上着を脱いでしまった。これで、勝負は太陽の勝ちとなった。

(教訓)
冷たく厳しい態度で人を動かそうとしても、かえって人は頑なになるが、温かく優しい姿勢を見せることによって初めて人は自分から行動してくれる。

▼兎と亀
(あらすじ)
兎と亀が山のふもとまで駆けっこをすることになった。スタート直後は予想通りウサギはどんどん先へ行き、とうとうカメが見えなくなってしまった。ウサギは少しカメを待とうと居眠りを始めた。その間にカメは着実に進み、ウサギが目を覚ましたとき見たものは、山のふもとのゴールで大喜びをするカメの姿であった。

(教訓)
自信過剰になり思い上がり油断をすると物事を逃してしまう。また、能力が弱く、歩みが遅くとも、脇道にそれず、着実に真っ直ぐ進むことで、最終的に大きな成果を得ることができる。

そのほかにも、「嘘をつく子ども(=狼少年)」では、人は嘘をつき続けると、本当のことを言っても信じてもらえなくなる。常日頃から正直に生活することで、必要な時に他人から信頼と助けを得ることが出来るという教訓を。

「みにくいアヒルの子(アンデルセン童話)」では、人を外見で判断してはいけない。他人と違っているからといって悲観することはなく、いずれ大成する可能性を秘めているという教訓を。「舌切雀」では、欲をかくと最後に宝物を手にすることができないという教訓を伝えています。

その他、こんな昔話がおすすめです。
●金のオノ・銀のオノ 
●ジャックと豆の木
●赤ずきんちゃん
●蟻とキリギリス
●狼と七ひきの子ヤギ
●マッチ売りの少女
●かにむかし
●花咲か爺さん
●一寸法師
●スズの兵隊さん
●かぐや姫(=竹取物語)
●都会のネズミと田舎のネズミ
●安寿と厨子王丸(=山椒大夫)

昔話で書かれていることは“正直者が救われる”“因果応報”“完全懲悪”などの教訓です。
これを通して良心や道徳心が育ちます。

大人になって浦島太郎を読むと「亀を助けたお礼に竜宮城に招かれて楽しい思いをした太郎。それなにに何故、お爺さんになってしまう玉手箱を渡されたんだろう」と腑に落ちないこともありますが、子どもは「約束をやぶるといけないこと」だけが印象付けられるようです。

口で伝えても道徳心は育つのか?

日常生活の中で人間同士ぶつかり合い学ぶことには限界があります。本は日常では体験できない世界を体験することができます。

口でいくら「優しい心を持ちなさい」「思いやりの気持ちを持ちなさい」と言ってもそう簡単にはこれらは育ちません。絵本の中のストーリーや英雄の姿を通して“人としてどう生きなければならないのか“を学ぶことができます。

昔話には特に親が解説しなくても文章を読んでいるだけで伝わるものがあります。ですから「だから嘘をついてはダメなのよ」「だからコツコツ努力しなくてはダメなのよ」などと付け加える必要はありません。

裏を返せば、文章が短く省略されたダイジェスト版の絵本は価格を抑えるためにページ数が少なくなっていて、教訓が正しく伝わらない可能性があります。昔話は、詳しく書かれているからこそ、大人があえて何も言わなくても心にジーンと伝わるものがあるのです。

絵本選びの参考にしてくださいね!

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この記事を書いた人

立石 美津子

子育て本著者、講演家、自閉症児を育てる母親

著書は『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』
『読み書き算数ができる子にするために親がやっては...

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