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黄体形成ホルモン(LH)って何?排卵を促す作用・正常値・検査すべき場合まとめ

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黄体形成ホルモンを知っていますか?排卵を促したり、妊娠しやすい体をつくったり、女性にとっては重要なホルモンの一つです。そんな黄体形成ホルモンの仕組みや正常値、どんなときに検査するのかなど紹介します。

目次 黄体形成ホルモン(LH)とは?どんな作用があるの?
黄体形成ホルモン(LH)はどんな時に検査するものなの?
黄体形成ホルモンの基準値
黄体形成ホルモンの値が異常な場合に考えられる病気
黄体形成ホルモンはどのように排卵の仕組みに関係するの?
黄体形成ホルモンと生理の関係
黄体形成ホルモンが変動する要因
黄体形成ホルモンを増やす食事紹介!ビタミンEをとろう!
まとめ

黄体形成ホルモン(LH)とは?どんな作用があるの?

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■黄体形成ホルモン(LH)とは?
黄体形成ホルモン(LH)とは脳下垂体から分泌されるホルモンで、卵巣に働きかけ女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの分泌を促します。また、男性の脳からも分泌されており、男性ホルモンを促進する働きもあります。

黄体形成ホルモンは、性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)の一種で、視床下部からゴナドトロピン放出ホルモンが分泌されることで、黄体形成ホルモンが分泌されます。そして卵巣や精巣に働きかけ、女性は女性ホルモン、男性は男性ホルモンを分泌させます。

この黄体形成ホルモンが不足すると黄体機能不全になり、無排卵症を引き起こしたり子宮内膜が育たず妊娠しにくい体になることもあります。その逆に分泌量が多いと、多嚢胞性卵巣症候群や卵巣性の排卵障害を発症する場合があります。

■どんな作用があるの?
黄体形成ホルモンは主に排卵を促す作用のあるホルモンです。排卵直前になると急激にそして大量に分泌され、排卵が起こります。

その他の作用として
・子宮内膜を厚くする
・黄体の形成をして妊娠を継続させるホルモンの分泌を促す
・基礎体温を上げる
以上の3つがあります。

このように黄体形成ホルモンは妊娠にも関わりますので、女性にとってとても重要なホルモンといえます。

黄体形成ホルモン(LH)はどんな時に検査するものなの?

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黄体形成ホルモンは脳下垂体前葉から分泌されるため、性腺機能や脳下垂体、視床下部に異常が考えられる場合に検査を行います。主に下記の症状が見られた場合、黄体形成ホルモンの値を検査します。

・妊娠できない場合
尿中の値で排卵しているかどうかを調べることができます。黄体形成ホルモンが基準値より低い場合は、排卵が正常に行われていなかったり、妊娠を継続させることができない原因となります。

・不規則な月経周期・月経停止
黄体形成ホルモンの数値は月経周期と深く関係していて、分泌量が少ない場合は月経が不規則になったり、停止する原因となります。このような症状が現れた場合は血液中の数値を検査し根本的な原因を探ります。

・思春期の早発・遅発症
思春期が始まる時期に異常がある場合、黄体形成ホルモンの血液中の数値を検査します。

早発症とは、男児9歳・女児7歳以前に思春期が来ることで、同年齢の友達と違う体型や月経開始などの場合に思春期早発症を疑われます。遅発症は、男女ともに15歳前後までに第二次性徴が出ないことです。

思春期の早発・遅発ともに、視床下部・下垂体・性腺の3つに異常がないかを検査します。その際に性腺刺激ホルモンである黄体形成ホルモンの血液中濃度を検査します。

出典 : 日本小児内分泌学会(思春期早発症)

出典 : たかはしクリニック (思春期早発・遅発症)

黄体形成ホルモンの基準値

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黄体形成ホルモンの値は月経周期や年齢、性別などで変動します。
基準値は下記の通りです。

卵胞期…1.8~7.0
排卵期…5.6~34.9
黄体期…1.0~7.8
閉経期…6.7~38.0

このように様々な条件で基準値が変動しますので、黄体形成ホルモンの異常値かどうか判断する際は注意が必要です。月経周期が繰り返されている時は、卵胞期・排卵期・黄体期で基準値が変動します。排卵期は排卵を促すためにLHサージが起こるので、数値が高くなります。

妊娠中は胎盤から分泌されるエストロゲンの影響で、黄体形成ホルモンの分泌は抑制されます。更年期前後は女性ホルモンの減少により卵巣機能が低下しますが、その女性ホルモンを分泌させるために黄体形成ホルモンが大量に分泌されます。

日本産科婦人科学会雑誌62巻6号

黄体形成ホルモンの値が異常な場合に考えられる病気

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黄体形成ホルモンの値が異常であった場合に考えられる病気は下記の通りです。

■妊娠できない場合
・多嚢胞性卵巣症候群
黄体形成ホルモンの数値が高く、基礎体温が乱れることから、不妊を引き起こす可能性のある病気です。

・黄体機能不全
黄体形成ホルモンの数値が低い場合に考えられ、妊娠の継続が難しく不妊の原因となる病気です。

■不規則な月経周期・月経停止
・続発性無月経 ( 3ヶ月以上月経が来ない場合)
・稀発月経 ( 月経周期が39日〜3ヶ月未満の場合)
・頻発月経 ( 月経周期が24日以内の場合)
・不整周期 ( 月経周期は正常だが、ばらつきがある場合)

無月経は様々な原因が考えられますが、黄体形成ホルモンの数値が異常な場合は、視床下部性・脳下垂体性・卵巣性の無月経といえるでしょう。

■思春期の早発・遅発
・思春期早発症 ( 通常よりも異常に早く思春期が訪れる病気)
・思春期遅発症 ( 思春期の第二次性徴がなかなか現れない病気)

早発症・遅発症ともに病院の検査で黄体形成ホルモンの数値が異常だった場合は、視床下部・下垂体が正常に機能してないことが考えられるため、中枢性の思春期早発症・遅発症と診断される可能性があります。

出典 : こまえクリニック( 妊娠できない場合)

出典 : 山本産婦人科 (月経不順・停止)

黄体形成ホルモンはどのように排卵の仕組みに関係するの?

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黄体形成ホルモンは下垂体から分泌されますが、大きく分けると下記のような流れで排卵に作用します。

【視床下部→下垂体→卵巣→排卵】

まず視床下部からゴナドトロピン放出ホルモンが分泌されます。その後、下垂体から卵胞刺激ホルモンが分泌され、卵巣に届くと、卵胞を成長させます。

卵胞がほぼ成熟すると、今度は下垂体から黄体形成ホルモンが急激に大量に分泌されます。この急激に分泌されることを、LHサージといい、LHサージがあってから24〜36時間後に排卵が起こります。

排卵後は、黄体形成ホルモンの作用で卵胞を変性させ黄体形成し、プロゲステロンを分泌させます。プロゲステロンの作用によって、基礎体温を上げ、高温期が訪れます。そして子宮内膜が厚くなり、受精卵が着床しやすい環境が作られます。着床しなかった場合、暑くなった子宮内膜は剥がれ落ち、月経が始まります。

このように黄体形成ホルモンは排卵するためにとても重要なホルモンといえます。

黄体形成ホルモンと生理の関係

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月経には様々なホルモンが深く関係していますが、そのなかでも黄体形成ホルモンは正常な月経周期を保つために重要な役割を担っています。正常な月経周期は25~45日周期で、月経出血の期間は3〜7日間が標準といわれています。そして月経周期は下記のような流れで繰り返されます。

【生理→卵胞期→排卵→黄体期→生理】

黄体形成ホルモンが分泌され始めるのは、卵胞期の終わり頃、排卵の直前です。LHサージと呼ばれる急激で大量の分泌でピークを迎え、排卵を起こします。

やがて黄体期に入り、黄体形成ホルモンの作用でプロゲステロン(黄体ホルモン)が上昇します。このことで子宮内膜は厚みを増し、着床に備えて栄養物を蓄えます。この時期に妊娠しなければプロゲステロンは減少し、次の月経が起こります。

黄体形成ホルモンが分泌されることで、排卵が起こり次の月経へと繰り返すことができます。もしも分泌量が異常な場合は、月経不順や無月経を引き起こす原因になりますので、正常な生理を起こすために重要なホルモンといえます。

黄体形成ホルモンが変動する要因

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黄体形成ホルモンが変動するのは大きく分けて4つの要因が考えられます。

・病気による変動
病気によって黄体形成ホルモンの数値は大きく変動します。例えば、多嚢胞性卵巣症候群の場合は数値が高く、無月経になると数値は低くなります。

・月経周期による変動
卵胞期・黄体期はほぼ一定の数値を保っていますが、排卵の直前になると急激に大量分泌します。

・初潮による変動
初潮が始まる前から徐々に黄体形成ホルモンの分泌が始まり、初潮を迎えます。そして20歳代前半でピークを迎えます。

・閉経・更年期による変動
閉経の数年前から徐々に上昇し、閉経すると急上昇します。40歳代頃から卵巣機能が衰え始め、それにともない女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンも減少します。

しかし、この女性ホルモンの分泌を促している卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンは女性ホルモンの減少を食い止めようと、どんどん分泌します。これが閉経前や更年期に上昇する原因です。

出典 : あゆみクリニック(閉経・更年期について)

黄体形成ホルモンを増やす食事紹介!ビタミンEをとろう!

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黄体形成ホルモンを増やすためには、ビタミンEを含んだものを摂取するといいといわれています。それは、黄体形成ホルモンが分泌されている下垂体などのホルモン生産臓器は、ビタミンEの含有量が高いとされているためです。ビタミンEを摂取することで、排卵の促進や黄体の増加、生理周期の正常化が期待できます。

サプリメントからとるのであれば、合成ではなく天然のビタミンEを選んでください。食事からとる場合は下記の食品に多く含まれています。

【ナッツ類】アーモンド・落花生・ヘーゼルナッツ
【植物油】ひまわり油・綿実油・サフラワー油
【野菜】かぼちゃ・モロヘイヤ・赤ピーマン
【魚介類】あんこうの肝・いくら・すじこ・焼きたらこ

ビタミンEは、ビタミンCと一緒に摂取するとより効果的に体内に取り込むことができます。

出典 : 不妊治療クリニック

まとめ

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黄体形成ホルモンは女性にとって、とても重要なホルモンであることがお分かりいただけたと思います。月経を正常に起こすためにも、妊娠を継続させるためにも、また排卵障害などの病気を防ぐためにも、黄体形成ホルモンを不足させないようにすることが大切です。

そして思春期の異常や不規則な月経周期など、異変が現れたら早めに医師の診察を受けるようにしましょう。多嚢胞性卵巣症候群や無月経などの病気を防ぐことができるかもしれません。

また、食事から黄体形成ホルモンを増やすことも可能ですので、ぜひ毎日の食事に取り入れてみてください。

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この記事を書いた人

しゅか

初めまして☆
1児の新米ママ、しゅかです!
育児は初めてのことだらけですが、
子どもに癒されながら楽しく育児してます♪♪

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