生まれたばかりの頃はとても小さくか弱かった赤ちゃんも、1歳0ヶ月になると写真を見返してびっくりしてしまうほどに成長しています。たとえ日々すくすくと育っていても、小さすぎないか、太りすぎてはいないかと心配になってしまうのが親心ですよね。
個人差はありますが、以下が平均といわれています。しかしながら多少平均と違っていても問題はありません。あくまでも目安として参考にしてみてください。
男の子
■身長:70.3~79.6 cm
■体重:7.68~11.04 kg
女の子
■身長:68.3~77.8 cm
■体重:7.16~10.48 kg
この頃の赤ちゃんの発達もとてもめざましいです。
■自分の指を使って上手に遊ぶ
周りに落ちてるものをつまんで、それをじっと見つめたり、振り回したり、並べたり、シール貼りができたり・・・といろんなことに夢中になります。
■ひとり立ち
その辺の床に置いてるものを拾って遊んでいるかと思えば、テーブルや引き出しなどにつかまって、ひとり立ちするようになります。転倒しないかとヒヤヒヤさせられたりしますね。
■言葉の理解・大人の真似ごと
大人の話している言葉を理解するようになり、日常生活の中では大人がしていることを見よう見まねで真似っこするようにもなります。
この頃の赤ちゃんは、自分の意思や感情も、表情や声で表現するようになり、一緒にいてとても楽しく感じるでしょう。
■授乳・ミルクから食事へ
離乳食もだんだんと進み、食事から栄養がしっかり摂れるようになる頃です。中には全然卒乳できない赤ちゃんもいますが、その場合気にせず授乳しましょう。
1歳になると、ママ・パパ・わんわん・ブーブーなど、意味のある言葉を少しづつ言えるようになってきます。それまでの宇宙語とは違って、ちゃんと「それ」が「なに」かを理解した上で言葉を発するようになります。
ただし、1歳0ヶ月を越すあたりから、発達には個人差が現れてきますので、言葉がなかなか出てこない赤ちゃんも居ます。2歳や2歳半を越して、いきなりおしゃべりを始めるといったケースもたくさんありますので、焦らずにわが子のペースを見守ってあげましょう。
まずはよく声掛けや相槌をしてあげるようにしていると、日々言葉がストックされ、突然アウトプットされだすといった感じでおしゃべりができるようになるのです。
発語が遅くても、大人の話している言葉は聞いてよく理解しているものです。「あっち」と指差したときにその方向を見たり、「食べる?」と聞いて、手を差し出してきたら、それは理解をしているのです。
たとえばこの頃から~後々、「本当に伝わっているのだろうか?」と不安になることがあれば、一度、聴覚を検査してもらうといいでしょう。伝達の際に重要な「耳が聴こえているか」が分かり、不安要素をひとつ減らすことができますよ。
離乳食が進みだすと、与えている母乳やミルクの量が気になりますよね。まず、母乳を欲しがるときは欲しがるだけあげましょう。離乳食がしっかりと進むにつれて、授乳の回数や量もだんだんと減っていきます。
また、離乳食をあまり食べれていないようなときや、卒乳をするときは、フォローアップミルクを足して栄養バランスを整えるのもいいでしょう。個人差や離乳食の進み具合にもよりますが、ミルクは1日400mlが目安です。
ミルクの代わりに牛乳でも大丈夫なのですが、牛乳には幼児期の成長に必要な鉄分がほとんど含まれていないので、鉄分やビタミン類を強化してあるフォローアップミルクを足すことでバランスがとりやすくなります。1日400mlを目安に、3、4回に分けて、朝食、お昼、おやつ、夕食と一緒に出すなどしてみましょう。
この頃の赤ちゃんは消化器官の発達が未熟で、大量に吸収することができないため、一度にたくさんの量を食べられません。1食100キロカロリーを目安に食べさせてあげましょう。
この頃の赤ちゃんはせっかく離乳食を準備しても、気分によって食べてくれなかったり、好きなもの・嫌いなものとで全く食べてくれない食材があったりします。
でも、ここはあまり神経質にならず、食事を楽しいと思ってもらえるように仕向けるのが離乳食をうまく進めるコツです。「せっかく作ったのに!」と無理強いはせず、栄養が足りないかな?と感じるときは、おやつやフォローアップミルクに頼りましょう。
色鮮やかなフルーツや野菜なども、赤ちゃんの食べものに対する好奇心を引き出しますよ!始めた頃はまばらだった食事のペースも、だんだんとパパ・ママと同じ朝・昼・夜の3回食になり、同じメニューを食べることができるようになっていきます。
もちろん、味付けは大人よりも薄めにするので、大人用に味付けをする前に、作る途中少しだけ小鍋や小皿に分けておきましょう。白湯などで薄めるのもいいでしょう。食べものの固さも、歯ぐきでかめるくらいに柔らかくしてあげてくださいね。
1歳~2歳の子どもの睡眠時間は、一般的には1日10時間~12時間くらいといわれています。
この頃になると、徐々に朝までぐっすり眠れるようになったり、お昼寝は1日1回など、自然と生活リズムも習慣づいてくるようになります。ただ、これにも個人差があるので子どもと一緒にペースを作っていくようにしましょう。
大切なことは、朝起きて、まずは日の光を浴びて1日をスタートさせることや、眠る時間に近づくと部屋の灯りを暗くしたり、絵本を開いたり・・・と、毎日の生活の中で朝・夜の行動を繰り返し習慣づけることで、赤ちゃんは1日というひとつの時間の区切りを、感覚で覚えるようになります。
夜になっても周りでうるさくしていると、やはり赤ちゃんも眠りにつくことが難しくなったりして、睡眠の質を下げてしまうので、子どもが小さいうちは皆で生活習慣をできる限りで合わせてあげられるよう努めることも大切ですね。
睡眠の質が下がる=情緒不安定になりやすくなる・記憶力が薄れるといったことがありますので、起きているときに不注意から怪我などしやすくなるかもしれません。大人でも同じですよね。気をつけてあげたいところです。
日本では初誕生のお祝いを、赤ちゃんの満1歳の誕生日におこないます。日本は昔から「数え年」という、お正月がくると一つ年をとるという数え方をしていました。そのため、誕生日を祝うという習慣は、もともとはなかったのですが、赤ちゃんが生まれて初めて迎える誕生日だけは特別におこなわれていたそうです。
この満1歳のお祝いの仕方は、地域によってさまざまです。一升餅といって、別名「一生餅」「誕生餅」「一歳餅」「力餅」とも呼ばれるお餅を、ついて、背負わせたり、抱かせたり、踏ませたり、というのが一般的におこなわれているようです。
赤ちゃんの健やかな成長を願うもので、それぞれに風習があるのですが、「一生(一升)食べ物に困ることのないように」という気持ちをこめておこなう縁起かつぎであることは、どこも変わりません。
そのため子どもが立って歩いても縁起がよく、餅の重さで転んでしまっても「厄を落とす」という解釈になり、どのみち縁起がいいものとされています。また、お餅の丸い形から「長い人生、円満に過ごせますように」という意味もあるようです。
最近ではお餅をつくところからではなく、一升餅として売ってあるものを買ってきて気軽におこなえるので、ぜひ家族でお祝いをしてあげてくださいね。
1歳を越す頃には発達のスピードの幅も1ヶ月~3ヶ月の差が出てくるといわれていて、個人差も大きくあらわれてきます。目安と違うからとあまり焦ることはせずに、赤ちゃんと向き合い、毎日のペースを親子で一緒に作ることがとても大切です。どうか気楽に楽しみながら、我が子の成長を見守ってくださいね!