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バルーンを使った出産とは?なぜ必要?リスク・費用・痛みについて

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バルーンを使った出産をご存知でしょうか。陣痛やお産を促すと言われるバルーン出産は、よく行われています。子宮口が開かない場合、バルーンを使って拡張させることで出産の準備を整えるのです。必要とは分かっているものの不安になりますよね。バルーンを使うことでどのような意味があるのか、リスク、費用や痛みに関してご紹介します。

目次 バルーンは陣痛・出産を促すもの
バルーンを使った陣痛・出産のしくみ
バルーンのメリットは?
バルーンのデメリットは?
バルーンを使った陣痛・出産の費用は?
バルーンを使った出産の体験談
詳しく説明を聞いてから決めましょう
まとめ

バルーンは陣痛・出産を促すもの

バルーンとは正式には「メトロイリンテル」、略して「メトロ」とも言われます。メトロイリンテルは風船のような形状をしており、しぼんだ風船を子宮に挿入し、バルーンを大きくしていくことで子宮頸管という赤ちゃんの通り道を広げる医療器具です。お産がなかなか進まない時、陣痛が弱い時、また予定日を過ぎても陣痛が起きない時などに使用されます

なかなか子宮口が大きくならず陣痛も進まないと焦りますよね。バルーンは比較的リスクが小さく、お産を軽くするのに大きく貢献します。この記事ではそもそもバルーンとは何か、効果やリスクなど紹介します。これを読んで安心して出産にのぞめるといいですね。

バルーンを使った陣痛・出産のしくみ

1. 子宮頸管熟化剤
お産が始まるためには子宮の出口である子宮頸管がやわらかくなり、開きやすくなっている必要があります。これを「子宮頸管の熟化」といいます。熟化が進んでいない場合には人工的に促すことが必要で、まずは子宮頸管熟化剤を使用します。

2. バルーン
それでも充分に開かない場合はバルーンなどを利用して、子宮頸管をゆっくりを開いていきます。バルーンの大きさには数種類あり、子宮口の開き具合によって医師が判断して、適切な大きさのものを使います。

少し子宮口が開いている状態でバルーンを子宮口に挿入し、滅菌水をバルーンに注入して膨らませることで、その圧力により徐々に赤ちゃんの通り道である子宮頸管を押し広げていきます。子宮口も徐々に大きくなってきますので、バルーンは子宮口が開いていく過程で自然に落ちてきます。

バルーンの他にもラミナリアというものが使用されることがあります。ラミナリアは海藻からできている医療器具でバルーンと同様に子宮頸管を広げるために使用されます。また、これらの使用時には医師がモニタリングを行い、赤ちゃんにも母体にも異常がないか、絶えず注意を払っています。

3. 陣痛誘発剤
膣管が熟化させるとともに陣痛誘発剤が投与されます。これはその名の通りで陣痛を促進するために用いられる薬剤のことで、飲み薬と注射があります。投薬後は徐々に陣痛がはじまり、陣痛の間隔は自然に短くなっていきます。

バルーンのメリットは?

1. お産を促進します。
予定日を過ぎても中々お産がはじまらない、産気づかないといった場合に使用します。妊娠42週を超過して産まれた赤ちゃんは死亡率が高く羊水過少症などのリスクを抱えています。バルーンを利用した分娩誘発をすることでこういったリスクを下げられます。

2.お母さんと赤ちゃんの負担を軽くします。
初産婦さんの場合は特に、陣痛が始まってもなかなか子宮口が開かず、時間ばかりが過ぎていき、体力・精神力が奪われてしまうこともあります。バルーンを使うことで出産が短時間で済み、お母さん、赤ちゃん双方の負担を減らすことができます。

3.計画的に分娩できます。
分娩を誘発するものなので、計画分娩にも使用されます。立会出産を希望している場合や産院が近くにないなどの時には計画が立てやすくなるでしょう。しかし、週数や体調などで希望の日にはできなかったりしますので、主治医とよく相談する必要があります。

4.自宅や思わぬ場所での破水や陣痛を回避できます。
いつ、どこで陣痛が起きるか分からないお産。場合によっては外出先で破水してしまうことも。分娩を計画できるということは、いつ、どこで起きるか分からないという状況を極力減らすこともできます。

5.心の準備ができます。
予定を決めることができるということは、その日に向けて心の準備ができ、安心し、またリラックスして出産に臨むことができます。

6.逆子の安全な出産にも有効。
赤ちゃんが逆子になっている場合、子宮口が十分に開いていないとへその緒が圧迫されたりして赤ちゃんが酸欠になってしまいます。そこでバルーンで子宮口を柔らかくし、十分に開くことで安全な出産ができます。

バルーンのデメリットは?

■痛み・違和感
内診時に器具を挿入する時より少し強い痛みと言われていますが、全く痛くなかったという人から冷や汗が出るほど痛かったという人まで様々で、個人差が大きいようです。力みすぎると痛みが強いようなので、リラックスしてのぞむとよいでしょう。また、痛いより圧迫感や違和感がストレスになったという人もいます。

■お母さん・赤ちゃんへのリスク
稀ではありますが、バルーンにより破水したときに、急速に羊水が減ったり、臍帯下垂になってしまったりすることで、赤ちゃんが低酸素状態になることがあります。

分娩誘発をするときには慎重にママと赤ちゃんの経過観察をすることが大切になります。お医者さんはもちろんそれを承知しているでしょうか、ママもきちんと気を配りたいですね。

■費用が余分にかかる
バルーンの使用も自然分娩の範囲内で保険適用外なので、自然分娩の時より余分に費用がかかることになります。

日本産婦人科医会/順天堂大学浦安病院教授 吉田幸洋

バルーンを使った陣痛・出産の費用は?

バルーン挿入の措置にも費用が掛かり、保険適用外です。

バルーンは入院してから挿入するので、それによって入院の日数が増えると、入院費も余分にかかってきます。バルーンと併用してほかの促進剤を使うなど、状況によって大きく異なるようですが、5~30万円程度プラスでかかってくると考えておくといいでしょう。医院ごとにも費用は異なるので、事前に問い合わせておくと安心です。

出産に必要な費用のサポートとして『出産育児一時金制度』があり、一児出産につき42万円が支給されますが、バルーン等を使用した場合には一時金の額ではとうてい足りません。事前に高額になることが分かっているなら、『限度額適用認定証』を申請しておくと、窓口での支払いが軽減されます。限度額適用認定証は健康保険に申請すると発行してもらえます。

限度額適用認定証について(全国健康保険協会HP)

バルーンを使った出産の体験談

詳しく説明を聞いてから決めましょう

どんな方法にもメリット・デメリットは付き物です。また、お産の進み具合や状況など、個人差は非常に大きいといえます。自分自身と赤ちゃんにもっともいいのはどんな方法なのか判断するためにも、主治医の説明は納得できるまでよく聞きましょう。心配事は悩まず、医師や看護師に相談しましょう。

バルーンを含め、陣痛促進剤を使用する場合は同意書のサインを求められます。お産の最中、進み具合によって急きょ取られる措置に対して同意書が必要になることもあり得ます。そんないざという時に後悔しない選択をするためにも、予備知識を事前に増やしておくと良いでしょう。

まとめ

多くの妊婦さんが、器具や薬を使うことなく自然に分娩することを希望していることと思いますが、お産の進み具合によってはバルーンのようなものを使用した方が安全な場合もあります。陣痛促進に器具や薬を使うことに否定的な見方もありますが、必要以上に分娩が長引くのはお母さんの身体にも赤ちゃんにもよくありません。恐怖心で痛みが大きく感じられることもあります。

不安でいっぱいになるでしょうが少しでも安心して出産に臨み、元気な赤ちゃんを迎えるために、事前にある程度の情報を取り入れ、リラックスして出産に臨みましょう。

当社は、この記事の情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行うすべての行動やその他に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。また、表示価格は、時期やサイトによって異なる場合があります。商品詳細は必ずリンク先のサイトにてご確認ください。

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この記事を書いた人

みっしぇる

小学生男女二人と楽しく暮らしています。駆け出しのライターですが、自分も勉強しつつ楽しい記事を書いていきたいです。挑戦したいことは二胡とベトナム語。...

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