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公開 2016年03月07日  

実は遺伝性もある「熱性けいれん」4つの対処法とは?

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生後6ヶ月から5~6歳までの乳幼児期に発症しやすい「熱性けいれん」。全ての子どもの4〜8%に見られ、遺伝性があると言われています。私の娘は1歳3ヶ月の時に発症し、娘がけいれんする姿を見ました。その時の体験談を対処法を交えてご紹介します。


初めての熱性けいれん

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by仲 恵麻

お昼寝から起きた娘の体が熱い!

体温を測ったら38度以上だったので、妊娠8ヶ月まで勤めていた元職場でもあるクリニックに駆け込みました。

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静かになったと思ったら、けいれんしだした!

実は、看護師をしていた時にも、誰かがけいれんしているところは見たことがありませんでした。 でも、白目を向いて小刻みに体をガクガク揺らしている娘を見て「間違いなくこれは熱性けいれんだ!」と思いました。

娘を抱えたまま足早に処置室へ行き、処置室のベッドに娘を寝かせ、処置室にいた看護師さんが、傍に駆けつけてくれました。

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チアノーゼとは、血中の酸素が不足して二酸化炭素が増加することです。娘はけいれんにより一時的に呼吸が止まってしまい、チアノーゼになりました。

けいれんで死んでしまうということはないのですが、我が子のけいれんしている時の白目を向いた顔や真っ青な肌、泡を吹いている姿を見ると「死」連想して不安になりました。

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「お母さん冷静ですごいわね。私なんて娘の時、パニックになって救急車呼んだわ。」と看護師さんは言ってくれましたが、私も頭の中は不安と心配でいっぱいいっぱいでした。娘のけいれんは5分もなかったのですが、それはもう長く長く感じました。

少しずつ力が抜けるようにけいれんは治まっていき、けいれんが終わった後しばらくボーっとしていて、名前を呼んでも反応がありませんでした。娘の場合は、先生が聴診してのどに吐物がつまっているとのことで吸引をしてもらい、その刺激で娘は大泣きし、意識が戻りました。

まずは冷静になり落ち着くこと!4つの覚えていてほしいこと!

娘の場合は病院内でけいれんが起こりすぐに見てもらえたのですが、自宅でけいれんがおきることの方が多いと思います。
まずはお母さんが落ち着いて、下記の4つの事に気を付けて欲しいと思います。

①けいれんしてる時間の計測
②衣服を緩める
③けいれんが対照的であるかを見る
④嘔吐してしまった時の為に、吐物で窒息しないよう顔を横に向けて寝かせる


けいれんしている時間が5~10分以上続いたり、反復して起こる場合はすぐに救急車を呼んでください。
熱性けいれんであれば左右対称なけいれんが起こりますが、左右非対称なけいれんの場合はその他の病気である可能性があります。

娘の事例ではけいれんし始めたのが病院だったので、けいれんが終わった後吸引器を使って吐物を除去することが出来ました。
しかし自宅や外出先には吸引器は無いので、顔や体を横向きにすることをぜひ覚えていてほしいと思います。

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娘が意識を取り戻した後、主人が自宅から娘の着替えを持って駆けつけてくれました。娘が泣いているといつもはウンザリするのに、この時ばかりは泣き声を聞いて安心したのを覚えています。

けいれんは遺伝性があり、自分の親やきょうだいに熱性けいれんの経験があれば起こる可能性があります。

私と主人は経験はありませんでしたが、私の姉がけいれんを経験したと母に聞いていました。
家族に「けいれんの経験の有無」を確認して、もしもの時の為に知識を身に付けておくと安心ですね。

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