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新生児の目の動きがおかしい?症状別にみる原因と対処法

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生後間もなくから、赤ちゃんの目は著しく発達します。最初はぼんやりだったママの顔も徐々に見えるようになり、人やものを見て笑ったり何らかの反応をするようになります。しかし、その成長過程でトラブルが起きたら…赤ちゃんの目のトラブルは色々あり実際起こった場合の判断は難しいかもしれません。そこで、症例と対処法をここで挙げてみましたので参考にしてみてください。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11030000311
目次 生まれたばかりは視力が不安定 目の動きがおかしくても慌てずに
どんな症状の場合、病院に行くべき?
目の動きがおかしい場合の原因①斜視
目の動きがおかしい場合の原因②てんかん
目の動きがおかしい場合の原因③脳震盪
気になる時は自己判断せずに病院へ
赤ちゃんの目の発達に、日常生活の刺激は大切です

生まれたばかりは視力が不安定 目の動きがおかしくても慌てずに

生まれてすぐの赤ちゃんは、視力は弱くても0.01~0.02くらいはあるので、全く見えないというわけではありません。焦点を合わせる事ができないので物の輪郭はぼやけていますが、すでにお腹の中にいるときから、明るい・暗いという認識はできています。

色は、黒や白・グレーなどしか認識できず、当初はママの髪や周囲の光るものを目で追ってきょろきょろしたりします。そして、少しずつピントが合うようになり、20~30センチ先が見えるようになりますが、これはママが赤ちゃんを抱っこしたときのママと赤ちゃんの目の距離だそうです。

もともと赤ちゃんには生存本能が備わっていて、視力がほとんどなくともママの母乳の匂いをかぎ分け、口に触れたものに吸い付く力があるそうです。生後1週間くらいは、ほとんど片目しか開けなかったりすることもありますが、徐々に両目を開けてものを見るようになってきます。

豊田すずき眼科 こどもの目について

どんな症状の場合、病院に行くべき?

生後しばらくしてもなかなか片目しか開けなかったり、また目が揺れる、目の色がおかしいなどの症状が見られることがあります。ここでは新生児に起こりうる、先天性の目の病気と受診の目安についてまとめました。気になる症状があれば、一度お医者さんで相談してみるとよいでしょう。

■目が正常に開かない
生後一週間たってもきちんと目が開かない場合、「先天性眼瞼下垂」(せんてんせいがんけんかすい)という病気の可能性もあります。

両目とも症状を持って生まれてくる場合と、片目のみの場合がありますが、片目の方が割合が高い病気です。遺伝で発症することもありますが、そうでないケースの方が多いようです。

症状は、まぶたを持ち上げる筋肉が弱い・あるいは全くないという状態になります。治療により視力と見た目を改善することができます。手術を要する場合は、4歳を過ぎた頃からが一般的ですが、症状によっては1歳過ぎに行うこともあります。

※これって病院に行った方がいいの?判断基準は?
生後1ヶ月を過ぎても、起きているのに両目が開かない・片目しか開かないときが多い、などの症状が見られる場合は診察を受けた方がいいでしょう。

■眼球が揺れる
眼球が小刻みに往復運動を続ける(揺れる)状態になることを、「眼振(がんしん)」と言い、目や脳の異常が疑われます。目の他の疾患に伴って現れる場合と、眼振のみの症状が起きる場合とがあります。

※これって病院に行った方がいいの?判断基準は?
生後1ヶ月くらい経っても、上記の症状が改善されない場合は一度1ヶ月検診で相談をしてみてください。

■瞳の中が白く濁っている
瞳の水晶体が生まれつき濁っている病気を「先天性白内障」と言います。病院で眼底検査などを行うと診断されます。この病気は早めの治療・訓練が重要で、発見が遅れると眼振の症状が伴ったり、高度の弱視になり治療が難しくなります。

※これって病院に行った方がいいの?判断基準は?
目の中に白い濁りがあるのがわかった時点で、すぐ病院に行くようにしてください。また遺伝性のものなので、両親や兄弟など家族にこの病気にかかっている人がいたら、検査してもらう方がいいでしょう。

■よく涙目になる
涙が出る際に、鼻涙管という所から鼻腔に通じる所に膜があり、涙が鼻に抜けられないために目にたまってしまいます。これを「先天性鼻涙管閉塞(せんてんせいびるいかんへいそく)」と言います。

涙が目にたまると炎症を起こし目やにをどんどん作ってしまいます。しかし、赤ちゃんは鼻涙管がもともと細いので、病気を発症していない場合もあります。1歳までにはほとんどの赤ちゃんは自然治癒しますが、治らない場合は治療や手術を行います。

※これって病院に行った方がいいの?判断基準は?
生まれてしばらくたっても常に涙を浮かべていたり、目やにがひどい、というときは一度受診するようにしてください。

慶應義塾大学 先天性眼瞼下垂

日本小児眼科学会 先天白内障

びさい眼科 鼻涙管閉塞

日本眼科学会 新生児涙嚢炎

目の動きがおかしい場合の原因①斜視

「斜視」とは、両方の目の方向が統一されないという症状で、例えば片目は正面、もう片目は左方面を向いているなどの状態をいいます。種類は、片目が内側を向いている内斜視、外側を向いている外斜視、他に上斜視、下斜視があります。見た目にも黒目の位置が左右違うため、視線が定まっていないように見えます。

■斜視の原因は
赤ちゃんは生後はまだ視力が弱いために焦点が定まりません。そのため斜視に見えることもありますが成長するにつれて治ってきます。また、赤ちゃんは一般的に目と目の間が離れており、寄り目に見えることが多いとされています。

斜視になった場合は、原因として考えられるのは、目の筋肉や神経に問題がある、または遠視という場合があります。さらに、斜視により片目しか目を使わなくなると極端に片目の視力が悪くなり弱視になってしまいます。3ヶ月経っても視線がおかしいまま改善しない場合は、検診の時に医師に相談してみましょう。

■これって斜視なの?判断基準とは
斜視か心配する要因があるのであれば、次のことを行ってみましょう。

赤ちゃんは、まだ成長過程のため顔のパーツ自体も整っていない状態です。そのため、どうしても斜視に見えてしまうこともあり、それを「仮性内斜視」と言います。赤ちゃんの鼻の付け根を軽くつまんだときに、目の内側の白い部分が見えるようなら斜視の疑いはありません。

■手術の必要性は?
眼鏡がかけられる年齢になったら、治療用の眼鏡をかけて改善を図ります。この訓練は、斜視の原因が眼球の筋肉に問題がある、または遠視の場合に有効とされています。

効果が見られない場合は、手術をすることもあります。脳腫瘍や全身疾患がある場合も斜視が発症するケースがあるので、大きい病院での検査が必要です。

日本眼科学会 子供の斜視

宮原眼科医院 眼の病気

目の動きがおかしい場合の原因②てんかん

斜視と同じく、赤ちゃんの目に異常が起きる病気には「点頭てんかん」というものもあります。生後4ヶ月から発症する可能性があり、別名「ウエスト症候群」とも言います。

通常のてんかんと違い「点頭てんかん」は短い発作が5~10分続きます。縦にうなずく、または頭を下げるいわゆる「点頭」という動作をするのが特徴です。また他の発作としては、目が寄ったりもします。

■点頭てんかんの原因とは
点頭てんかんは、検査をしても原因を特定できないタイプと、基礎疾患が原因のタイプ、と大きく2つに分けられます。基礎疾患とは、胎内感染症・新生児頭蓋内出血・髄膜脳炎・頭部外傷などがあります。

■てんかんの見分け方とは?
上記に挙げた動作のほかに下記の症状が見られたら、病院で検査を受けた方がいいでしょう。

・黒目の下転を繰り返す
・のけぞった状態で前に両手を抱きかかえるような動作をする。
・両手・両足を挙げる動作を繰り返す
・お座りができなくなる・笑わなくなる


これらの発作は、眠い時や起きがけに起こしやすいと言われています。

■てんかんの治療法は
多くの発作は2~3歳ころには症状が落ち着いてきますが、予後不良の病気のため障害が残ったり別のてんかんを引き起こす可能性があるため、早期発見が必要です。治療を始めるのが早ければ早いほど悪化を遅らせる事ができます。

治療は、抗てんかん薬やビタミンB6の大量投与を行います。また、脳腫瘍や頭部外傷が原因の場合は、手術を行います。

Doctors Me 点頭てんかん

鹿児島大学病院 てんかんの治療

目の動きがおかしい場合の原因③脳震盪

赤ちゃんはちょっと目を離したすきに、思いがけない行動をします。ベビーベッドからの落下やつかまり立ちした時の転倒などです。頭を強打した場合は、脳震盪を起こす可能性があります。

■頭を強打してしまった時
・ぐったりしている
・目の焦点が定まっていない
・激しく泣く
・意識はあるが、ぼんやりしている
・ひきつけやけいれんを起こしている
・腕や足の骨折が見られる

まずは上記の症状がないか冷静に赤ちゃんの状態を観察します。いずれかが問題がある場合は、至急救急車を呼んで対処してください。

■至急病院で受診が必要な場合とは
・目の動きがおかしい(目は開いていても視線が合わない)
・嘔吐
・外傷・腫れがある


嘔吐は1時間以内に1回の嘔吐ならさほど心配はいりませんが、繰り返す場合や大量の嘔吐の場合は、至急受診してください。頭を打った時は、最低24時間は外出せずに絶えず様子を見ましょう。また再度頭を打ったら致命傷になるため、目を離さないようにすることが肝心です。さらに、数日経ってから頭蓋内出血などの症状が現れるケースもあるので、必ず受診するようにしてください。

■脳震盪が悪化したら?
・外傷後視神経損傷(がいしょうごししんけいそんしょう):頭部というより目の上辺りを打った場合、視神経にダメージを起こすことがあります。
・慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ):脳震盪の症状があって1~3ヶ月してからでも発症することがある病気です。頭痛や嘔吐・麻痺・けいれんなどの症状が出ます。

■赤ちゃんの脳震盪を防ぐには
赤ちゃんが自らハイハイまたは歩けるようになるまでは、ほとんどの原因は、高いところからの落下です。ベビーベッドに柵をつけるのはもちろん、うっかり高いところに赤ちゃんを置いたり、また赤ちゃんがいる場所は必ず床にやわらかいものを敷くなどの配慮が必要です。

ハイハイやよちよちつたい歩きができる頃は、階段のベビーゲートをつける、赤ちゃんが登れるような台を置かない、などに気をつけてください。一番肝心なのは、大人が絶えず赤ちゃんに危険がないか見ていることです。赤ちゃんはどうしても3等身で頭が重いため、落下すると頭に衝撃を受けてしまいます。後遺症が残るなどの悲劇が起こらないようにも、日頃からしっかりと対策をたてて赤ちゃんを守りましょう。

気になる時は自己判断せずに病院へ

赤ちゃんの目の病気で一番多い症状は、「目やに」ではないでしょうか。発達途中の赤ちゃんの目はデリケートな部分なので、ちょっとしたほこりや花粉、大人の手から入った菌などでも目やには出てしまいます。

先天性鼻涙管閉塞が原因の場合もありますが、目やにの状態により原因は異なります。黄色い目やにでなければ、家庭で拭き取って処理しても問題ありません。

また、目の動きが気になるという場合も多いと思いますが、赤ちゃんは生後1~3ヶ月までは視界がよく見えなかったり、目の発達が未熟なので動きが安定しません。少し視線がおかしい・焦点が定まっていないと思っても、とりあえずは様子を見るようにしてください。それでも気になることがあれば、3ヶ月検診があるので相談してみるといいでしょう。

赤ちゃんの目の発達に、日常生活の刺激は大切です

生後しばらくは赤ちゃんの視界はぼやけていますが、「ものを見る力」は目と視神経と脳のシステムとが連動してどんどん発達していきます。そのシステムは完成するのに(大人と同じレベルになるのに)8歳くらいまでかかります。

しかし、その途中で何らかの障害が起きた場合は視力が育たなくなり弱くなってしまいます。その例が「弱視」です。弱視は、先に挙げた斜視などからの影響で悪化したりします。斜視はものを見る行為が正常にできず、目の機能が発達しなくなるためそこから弱視が起こるのです。

目の機能とは主に視力・色覚・調節・光覚・視野・立体視の6つの機能があります。赤ちゃんの目は日常生活の刺激により発達しますが、重要な時期は2ヶ月までの凝視と3ヶ月以降の追視と言われています。ママの顔をじっと見る、動くものを追うなどの動作を毎日意識して行い、赤ちゃんの目の発達を促すことを大人が意識して心がけていきましょう。

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ちーかま

 二十丸高?アラウンド40新米ママです。...

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