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過熱する英語教育…でも日本語は大丈夫?幼児期に大切にしたい親子のコミュニケーションの取り方とは

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小学校入学時点での子どもの言語能力、だいたいみんな同じだと思っていませんか?実は、この時点で子どもが知っている語彙の数に大きな差が生まれているそうです。英語の早期教育が盛んな今、我が子の日本語力を豊かにするためには、どのようにアプローチしたらいいのでしょうか?

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=30701000605

英語教育ばかりしていたら、子どもの日本語がおろそかになる?

現在、子どもへの英語教育が過熱していますね。 英語の必要性がどんどん高まっている時代の流れもあるのでしょうか、何かしらの手段で英語に触れているお子さんは、とても多いと思います。

我が家の場合も例にもれず、英語の教材、動画や洋書、さらにオンライン英会話のSkypeレッスンなどで、自宅で英語教育をしています。また、1日に30分ほど日本のテレビ番組の代わりに英語の番組を観ています。

そこで、よく心配されるのが「英語教育ばかりしていたら、子どもの日本語がおろそかになるのでは?」ということ。

もちろん、我が子をインターナショナルスクールに通わせ、家に帰っても英語の動画ばかり見せたり、英語でしかコミュニケーションをとらない…という環境だと、子どもの日本語が遅れてしまう可能性は大きいです。

でも、お子さんが日本の幼稚園に通われていて、家庭でも日本語でコミュニケーションをとって生活されている場合は、日本語が理解できなくて困る!話せなくて困る!といったことにはならないと、私は思います。

お子さんの月齢や成長によって、言葉が多少遅れることはあるかもしれません。ですがほとんどの場合、よほど英語に偏った生活をしなければ、普通にコミュニケーションをとる上で、小学校入学時点での日本語の遅れはさほど心配する必要はありません。我が家の娘も日本語でたくさん話しますし、日本語のコミュニケーションで苦労したことは一度もありません。

ただ、毎日のように英語教育をしているとそこに時間をとられてしまって、他のことが何かしら犠牲になる…といったことはあるように思えます。

こんなに差がつく!小学校入学の時点で知っている日本語の語彙数

我が子が普通に生活する上で、つまり生活言語としての日本語は問題ないとしても、やはり英語に触れている時間が多ければ多いほど「日本語に触れる時間」は減ってしまいます。

英語教育をすることによって、我が子の日本語の語彙数が少ないまま、というのは避けたいところですよね。

岸本裕史氏の著書『見える学力、見えない学力』によると、小学校に入学する時点で子どもが習得している語彙数は、語彙数が少ない子は約1500個、普通の子は約3000個であるのに対して、語彙が多い子は約6000個と語彙の習得数に大きな差が生まれているそうです。
つまり、日本語の語彙が多い子は、語彙の少ない子に比べて4倍も言葉を知っているということになります。

さらに、語彙が多い子はほとんどの場合が読書好きであり、小学校に入ってからも本を読む習慣がある子は、雪だるま式に語彙を増やしていきやすいそうです。

語彙力は成績に関係してくる?大人になっても表現力の豊かさに影響

小学校高学年になると学校で習う科目も内容が難しくなり、教科書にも、普段生活の中で使わないような語彙がたくさん出てくるようになります。そんな時でも、語彙力がある子は、急に難解になる文章も理解することができるようです。対して語彙力がない子は、教科書に載っている言葉や先生が話している言葉を理解することができず、勉強嫌いに陥ってしまう可能性があります。

小学校5年生の時点で成績が良い子、成績が普通の子、成績があまり良くない子、それぞれのおおよその語彙数を岸本氏がチェックしたところ、上位の子は20000~27000個、中位の子は10000~19000個、下位の子は4000~10000個と、語彙力と成績は正比例していたそうです。

私は以前、中学入試に臨むお子さんの家庭教師をしていたことがあり、10数人のお子さんの勉強を見てきました。そこでもやはり、知っている言葉の数が多い子ほど理解がスムーズで、私が少しヒントを与えればぐんぐん伸びていきました。表現力も豊かで、こちらの質問にも素直に答えて会話も弾みましたので、岸本氏の主張にとても納得しました。

また、語彙力のある大人と語彙力のない大人。どちらが魅力的でしょうか?

実は、私は子どものころからそこまで本が好きなわけではありませんでしたし、国語もどちらかというと苦手科目でした。その後大人になってインストラクターや講師、司会者という仕事を通じ、人前でプレゼンテーションをしたり言葉で表現をする仕事に就いたとき、自分の語彙の少なさを感じたことを覚えています。

私は自分の語彙数が少ないせいで、表現力・説得力に欠けてしまうことを痛感し、必死に色々なジャンルの本を読み、使える表現やフレーズをメモして表現力を上げる努力をしました。しかし、やはり元から語彙数の多い方にはかなわないなと感じました。

「話し手の語彙力が豊富かどうか?」そういった視点でテレビを見たり講演を聴いても、話が分かりやすく面白い方は、語彙力が圧倒的に豊富です。

幼児期・学齢期における語彙数の増やし方

普段の生活や幼稚園・学校の授業で触れる言葉数には、限りがあります。では、どのようにしたら我が子の語彙数を増やすことができるのでしょうか?

子どもの語彙力を豊富にするためには、
・読書をする
・親子で、豊かで知的な会話をする
この2つが大切だと感じています。

本を読むと、普段の生活では使わない言葉がたくさん出てきますよね。知らない言葉があっても、その言葉の使い方や意味は、文脈の中でなんとなく理解することができます。つまり、本を読めば読むほど新しい言葉をどんどん吸収していくことができるのです。

しかし、ただ読書するだけでは、知らない言葉を飛ばして楽しめてしまいます。特に低年齢向けの本などは、簡単な言葉しか使われていません。では、少しレベルアップした本を楽しめるようになるにはどうしたらいいでしょうか?

それには、お金も時間もかけずに気軽にできる方法があります。それは「親子の会話の中で意識して豊富な語彙を使う」方法です。私たち親の普段使っている言葉が、豊かで質が高いものであれば、おのずと子どもの言語能力も上がってきます。

まずは、様々な体験や会話の中で「豊かな日本語」に触れること。ただ、体験だけでは習得できない言葉もありますし、こと我が家の場合、私が自分の語彙力や表現力に自信があるわけではないので、絵本の読み聞かせや図鑑を見ながら会話することによって、足りない分を補うことを心がけています。

普段の意識と取り組みで、豊かな日本語の語彙力を育もう

実は私、これらの事実を知るまでは、普段の親子の会話はただの「コミュニケーション」だと考えていました。しかし、親子の会話が子どもの語彙数を増やすと知ってからは、私は少し「意識」して子どもが知らないであろう言葉を使うことを心がけました。

すると、知っているだろうと思っていた言葉を我が子が意外と知らなかったり、逆に我が子の年齢にしては難しい言葉を、会話から習得してすぐに使えたり…と新しい発見がいっぱいありました。

我が家の子どもたちは3歳と6歳ですが、それぞれの年齢にあったやり方やツールを使って、日常生活の中で「新しい言葉を使う」取り組みを始めています。学校の成績やテストの点数に直結するかどうかは分かりませんが、親子でとても有意義な時間が過ごすことができるので、私も充実感を味わっています。

意識して新しい語彙を生活の中に浸透させるという取り組みは、成果がすぐには目に見えないかもしれません。ですが、日本語の豊富な語彙力を育むと、子どもの日常生活やその後の人生は、もっと豊かで楽しいものとなることでしょう。私も、これからも安心して英語教育に取り組めるように、日本語教育の取り組みも楽しんでいきたいなと思っています。


参考文献:『見える学力、見えない学力』岸本裕史著 大月書店・改訂版

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この記事を書いた人

チャンディ

小学2年生、幼稚園中さんの子供をもつ主婦です。
以前はIT関係の講師、ブライダル司会の仕事に携わっていました。
プロ家庭教師として働いたこともあります。
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