「ピラティス」と言うと、カタカナ言葉で「何だか難しそう」と思われる方もいるでしょう。
ピラティスとはドイツ人の創始者の名前で、リハビリ目的からアスリートの基礎体力づくりまで、経験や年齢を問わず誰でも広く実践できるエクササイズです。体幹を鍛えるので姿勢が良くなり、疲れにくく代謝のいい体をつくることができます。エクササイズの動作はシンプルで覚えやすいので、続けやすいのも特徴です。
座った姿勢は、立った姿勢よりも意識して体幹を使わないと崩れやすいものです。腹筋が怠けやすい姿勢なのです。
逆に言えば、座った姿勢こそ、エクササイズをするチャンス。家で座っている時でも、ダイエット習慣を身につけてしまいましょう。
椅子に座り、骨盤をゆりかごのように前後に転がします。前に転がして前に重心を前にかける時は腰を反らせ、後ろに転がして後ろに重心をかける時は腰を丸めます。30秒程度続けます。次に、骨盤をぐるりと回すように転がします。腰周が気持ちよく伸びます。1分程度、時計回りにも半時計回りにも行います。
腰が丸まる姿勢など、クセになって固まりがちな骨盤周りの筋肉をリセットし、バランスを整え血行を良くすることができます。骨盤を立てた正しい姿勢が分かるようになり、腹筋が使われるようになります。
椅子に深く腰かけ、腰を伸ばします。息を吐きながらお腹を凹ませて腰・背中で背もたれを押します。息を吸いながら押す力をゆるめます。深い呼吸で10回程度行います。
腹筋と言うと、上体起こしのイメージが強く、お腹をプルプルさせて頑張るきついイメージがある方もいるでしょう。しかし、姿勢を整え、内臓を持ち上げ、持久力もあって、代謝までも上げてくれる筋肉は、お腹を凹ませコルセットを巻いたようにすることで活性化します。これならいつでもできますね。
椅子に深く腰かけ、腰を伸ばします。息を吐きながらお腹を凹ませて、腰で背もたれを押しながら右足を床から少しだけ浮かせます。息を吸いながら下ろします。反対脚も同様に行います。左右交互に10回ずつ行います。
ももの力や脚のつけ根の力で足を上げるのではなく、お腹を引っ込める力で足が浮き上がるようにすると、脚が張ったり痛んだりすることなく、お腹を引き締める奥の細い筋肉を鍛えることができます。